伏線回収が凄まじい

124作目
9月20日「あの人が消えた」
☆☆☆☆☆
※ネタバレあり

人が消えるマンションの怪異とは・・・

事故物件で人が突然消えてしまうという噂のマンションで、
配達員の憧れの女性が消えてしまう。
これは、霊的は話なのかそれとも・・・・
という作品。

ホラーだったらどうしようと思いつつ見に行ったら、
非常に面白かった。

状況が二転三転していく中で、この表現不自然じゃない?
ここは無理やりすぎない?じゃあここはどうなの?
あの発言はなんだったんだよ・・・
というのが、見事に全て回収されていく。
そこが痛快。

特に終盤で主人公が、誘拐犯を特定し追い詰めるシーンがよかった。
密室で犯人と対峙するが、そこから不自然にシーンが切り替わる。
次に本人と配達員の先輩、犯人と誘拐された女性の4人で話し合うシーンに
なっていく。そこで、犯人と女性の本当の正体を明かされる。
これで納得してしまいそうだが、主人公への3者の対応に、
違和感を覚える。実は主人公はすでに死んでいて、
犯人はやはり殺人犯で、配達員を案じて駆けつけた先輩が、
突然きたことで、犯人は被害女性を脅して、でっち上げた話を
作り上げていた・・・というシーン。

一気に物語が進むが、よく見ていると3人が主人公が喋っても
反応していないし、会話が噛み合っていないことがわかる。
多分もう一度見たら、いろんなことに気付けると思う。

文字でも面白いと思うが、映像という資格に訴えかける媒体で、
この作品を見ると、見事に作者のトリックに引っかかってしまう。
そこが、非常に面白く心地よかった。




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