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銃弾こそ絶対の神である

1作目
2025年1月3日「神は銃弾」
☆☆☆☆

カルト宗教団体に拐われた娘を助け出す父と元信者

2025年1発目に何でこんな血みどろの話を選んだのだ・・・
と自分でも意味不明ではある。
だが、自分としては作品は基本的には何でもいいのです。
ホラーや気持ち悪いの以外は。
まずは、観ることを優先しているのでね。
興味より先に、まずは先入観なく観るのです。

さてさて、では内容と行きますかね。

◆あらすじ

クリスマスの夜、刑事ボブ・ハイタワーの元妻とその夫が惨殺され、
愛娘ギャビが忽然と姿を消した。その背後には、悪魔のようなカルト集団「左手の小径」の影が蠢いていた。絶望と怒りに苛まれたボブは、
かつてカルトに誘拐され生還を果たした女性、ケース・ハーディンと出会う。深い傷を負った彼女は、ボブの苦悩と覚悟に心を動かされ、
再びその悪夢の世界へ戻ることを決意する。法の力が及ばぬ闇を前に、
ボブは正義の限界を悟り、刑事の職を捨て、その忌まわしい世界へと
足を踏み入れることを決意する。ボブとケース、二つの傷ついた魂は
痛みと怒りを武器に、奈落の淵へと進んでいく――。

要約すると、「娘がカルト集団に拐われたので
元信者と凸って奪い返すぜ!おりゃぁぁあ!!!」

というも。

面白いというか、恐ろしいのは
この話が「実話ベース」という点・・・
とは言ったものの、ドンぱちやるとかではなく、
実際に娘を拐われて、家族を殺されて、娘がレイプされてヤク打たれて、
最終的に儀式の生贄にされた・・・
というあたりのことだろうと思うが。
いや、怖すぎるだろ。
どこが実話なのかは詳しく触れてはいないし、
自分で調べようものなら、英語で読みにくい上に、
変なところクリックして、ヤバ目なものをたくさんみてしまいそうなので、
自衛のためにも推測にとどめておこうと思う。

なので、何を描きたかったのかなあ・・・と考えてみると、
「事件を風化させない」「宗教対立」
あたりを強く描きたかったのでは?と思った。

まず1つ目の「事件を風化させない」
に関しては、欧米の少年少女誘拐の実態を
知ってもらう事であったりとか、
警官の汚職により、事件が進展しなかったりとか、
まあそういったことへの警鐘なのかと感じた。
あとは、単純にこんな凄惨な事件があったので、
作品として、ちょっとマイルドにして残す。
といったところかな・・・わからんけど。

2つ目は「宗教対立」
「対立」と言ってしまうと大層な話になってしまうが、
日本人の宗教観からすると、「別にそれぞれ神がいるんでしょ?
自由で良くね?」となるんだけど、海外ではそうもいかないからね。
タイトル忘れたけど、何かの映画で白人至上主義のカルト団体が、
黒人をとにかく殺すみたいなのもあったし、絶対的な神だったり、
崇めるものがいて、そこに従ったり、思想のために動くのは、
当たり前だったりするわけだ。
で、今作では「カルト集団」と「熱心なカトリック」が
対立構造で描かれていた。と、言っても別にメインの話ではなく、
考え方の違いだったり、「理解できない行動だ」的なセリフに、
そう言った要素が散りばめられている感じ。

ここに書いてみて思ったけど
別に、この2つを描きたいわけじゃないわ多分。
ただこの要素があると作品が面白くなるってだけだとは思う。

クロックワークスなので結構血が飛び散ったりとか、
被人道的な描写があったりするものの、
ガンアクションみたいあのもあるし、
比較的見やすい分類のものであるのかと思う。

タイトルはめっちゃカッコつけたな!!って感じ。
この世に絶対的な神なんかいなくて、
いろんな人がいろんな神を崇めていて、
自分たちの神様は、自分たちへの教えに反したことをする人間を
罰すること(天罰とか)をしないのであれば、
「銃弾こそ(処罰を下す)絶対の神であろう」

ということなのかなあとね。





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