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AIを「賢いこども」として扱うと見えてくる新しい世界

AIを使い始めてから、AIとの対話に四苦八苦した1年。失敗から学び、気づいたのは人との会話にも通じる“7つの秘訣”でした。
実は、機械も人もコミュニケーションのやり方は基本的に同じだったのです。
効率化も新発見も、AIの使い方次第で無限大に広がります。

AIを使い始めた理由と最初のつまずき

私はこの1年間、AIをメチャクチャ使い倒しました。
IT関係の仕事をしていますが、「もっと仕事を効率化できないかな?」と思って、いろいろなAIツールを試してきました。

ブログ記事の初稿を書かせたり、新しいアイディアを発掘するためにAIを相手に壁打ちをしたり、自分が知らない専門的なことを聞いたり…。
でも、最初はこれがなかなか難しい…。上手なプロンプトの書き方がよく分からず、思った通りの結果にならず的外れになったり。さらに、修正しようとプロンプトを投げると、今度は違う方向の回答になっちゃったりして。

試行錯誤の中でつかんだAI活用のコツ

でも、新しいものを試すのが好きな性格なので、粘り強く取り組んでみました。いろいろと試行錯誤を重ねているうちに、少しずつコツがつかめてきました。
おかげで、今では他の人に一通りアドバイスできるくらいのスキルを身につけられたと思います。

でも、周りを見渡してみると、AIとうまく付き合えていない人がいます。特に、AIとの会話のしかたです。

例えば、「レポートの要約をして」という一言だけの指示では、AIは当たり障りない回答しか返ってきません。
その代わりに、「このマーケティングレポートを、新入社員向けに3つのポイントにまとめて。専門用語は誰でも分かりやすい言葉に置き換えてね」というように具体的に伝えると、驚くほど的確な返答が返ってくるんです。

AIとの対話を成功させる7つの要素(7R)

こういった経験から、AIと上手に会話するための7つの大切な要素(7R)があることが分かりました。

  • 目的(Purpose)

  • どんな役割(Role)

  • 具体的に何が必要なのか(Requirements)

  • 参考にしてほしい情報(References)

  • これだけは守ってほしいこと(Restrictions)

  • どんな形で答えてほしいのか(Response Format)

  • 「なぜそうしたいのか」という理由(Reasoning)

この7つをバランスよく伝えると、AIはとても良い答えを返してくれます。

AI活用のよくある失敗例と改善策

でも、うまく使いこなせていない人は「これについて調べて」「もっと詳しく」「わかりやすくして」とか、1Rか2Rでしか伝えないんですよね。しかも、言い直そうとして同じRを言葉を換えて繰り返し言い続ける…。当然ですがAIから見て必要な情報を得られないので、延々と思うような答えが返ってこない。
結局、思った回答が得られないので、イライラして最後は諦めてしまう。

実は、AIをうまく使いこなすコツの一つは、一発で完璧な答えを求めないことです。人との会話と同じように、会話のやり取りを重ねながら、少しずつ理解を深めていく。「それって、こういうことかな?」「もう少し具体的に説明してくれる?」というように、会話を続けていくことで、より良い結果が得られます。

AIと人との会話から見えた意外な共通点

ある日、うちの子がAIに向かって怒っているのを見かけました。
「なんでわかってくれないのよ!」って。
その姿を見て、ハッと気づいたんです。これって、人と人との会話でも似たようなことが起きているんじゃないかなって。

例えば、初めて会う人や小さな子どもと話すときは、自然と相手のことを考えて言葉を選びますよね。
「この人は業界用語を知らないかも」「この子にはもう少しやさしく説明した方がいいかな?」って。
でも、AIに対しては、「なんでも分かっているはず」と思うからなのか、そんな思いやりを忘れちゃうのかもしれません

よくよく考えると、人間との普段の会話では、聞く側がこちらの話を理解しようと努力してくれているんですよね。
言葉足らずでも、文脈から察して補足してくれたり、分からないところは確認してくれる。そういう「当たり前」が、AIとの会話では通用しないことに気づかなかったんです。

AIを「賢いこども」として扱うメリット

なので、私はAIを「賢いこども」と会話するような気持ちで使うようになりました。例えば業務効率化のアイデアを出してもらうときは、「これは社内の業務改善のための提案だよ。今の課題はこれで、こういう制約があるんだ。具体的な解決策を提案してね」って。すると、不思議とAIとの会話がスムーズになりました。

この経験は、人との会話でも新しい発見をくれました。
相手まかせにせず、自分からも分かりやすく伝える努力は必要だな、と。
完璧なんて無理かもしれないけど、せめてそういう気持ちは忘れないようにしたいと思います。

AIとの対話が仕事と生活を豊かにする理由

今となっては、AIは私の大切な仕事仲間です。技術のリサーチをするときに、新しいアイデア出しに、時には複雑な問題の整理に。
知らない分野の知識を得たり、業務の効率化を図ったり。自分だけでは出てこない、思いがけない視点をくれることもあってとても助かっています。

なので、AIを「賢いこども」だと思って接してみてください。きっと、思った通りに回答をもらって、新しい発見があるはずです。

AIを活用するためには、一度で完璧な回答を求めず、具体的な指示を与えながらやり取りを重ねることが大切です。人との会話と同じく、相手の特性を理解し、伝え方を工夫すれば、AIは強力なパートナーになります。ぜひ“賢い新入社員”としてAIを迎え入れ、仕事や生活に活かしてみてください!

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