破滅的な生き方の先「スワロウテイル」-映画のことばかり考えてる。part6
私は「狂い咲きサンダーロード」が好きで「ファイトクラブ」が好きだ。どちらもこんな世の中ぶっ壊してしまいたいという気持ちと共に破滅に突き進んでいくパワフルな映画だ。
したがって私は破滅的な生き方に憧れている。誰にも認められないことに命を突っ込んで犬死したいのだ。そう思っていた。
「スワロウテイル」を観て自分は変わってしまったような気がする。なにか憑き物が落ちたように、破滅以外の生き方を選んでもいいんじゃないかと思えるようになった。
それは多分「スワロウテイル」の登場人物の生き方がかっこいいからだろう。最低な世界のなかで最低な生き方をしつつもそこにはなにかクールでスマートなものがある。
破滅的な人間がド派手に世界を変えたり失敗したりするなかで強かに図太く生きるのも悪くないのかもしれない。自分のなかでなにかが失われてしまった気がするのが寂しいが、「スワロウテイル」という映画のお陰で視点が増え生きる気力が沸いてきた。