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広報に必要なこと

年末なので、思考の断捨離もかねて広報に必要なこと、もしくは「もの」を洗い出し私なりに満足したのでここにまとめる。

最初に

「広報」とは、思いつくのは「チラシを撒いて近隣の人に知ってもらう」とか「SNSで発信をする」とか、要は「人に自分が広めたいことを知ってもらうための活動」のことだと思う。それも含まれるが、ただそうした情報発信の活動だけでなく、情報発信の立案も含まれる。そして、この立案の中には、もっと多くの「やらないといけないこと」がある。

長く広報に関する仕事をしてきて、ただ制作をするだけでは広報はできない、と多々感じることがあり、もっと言うと、「広報で効果、もしくは成果を出す」には、毎度足りないものが多いと感じていた。
それが何かを、今一度じっくり考え、この度整理ができたのでまとめることにした。

そんな難しい話ではないので、時間があれば読んでみてほしい。

広報をする上で必要なこと(もの)

これからあげるものは全て見たら「当たり前だろう」と思われることばかりだと思う。が、いざ広報をしようと思った時、結構足りないものが多い上に、どれが足りなくても広報はできないというよりせっかく行った広報で成果を出せない。

①コンテンツ(発信するもの)

そんなことあるかと。これがないなんてことあるのかと。これがないのに何で広報しようと思ったと。信じられないと思われるでしょうが、これがないまではいかなくとも、整理されていないということは多々ある。整理がされていないと言うことは、わかりやすい商品名すらないのと同じだ。

だが、これが案外多い。大手ほど、こういうのはしっかり作られている。大手というのは、新しい商品を打ち出す時、上層部にプレゼンをすることが多い。上層部が納得できるものでないと、広報はおろか、売り出すこともできないからだ。それゆえ、広報をする段階にはコンテンツはもうしっかりと出来上がっている。なんならターゲットもしっかりと検討されて出てくる。あとはどういうツールを使ってとか、そういうことを考えるだけ。

問題は、小さい企業だ。特に、こうした広報の企画を社長や代表格が自ら動いているパターン。なんというか、たぶんパンを作りたいんだろうけどまだ小麦の段階で持ってきたみたいな。どういうパンですか?からヒアリングしないといけない。そもそもパンですか?みたいな。何種類作る気ですか?みたいな。あんまり言うと怒られそうだからやめておこう。

最重要項目なのでこれは絶対必要だ。

②コンテンツの詳しい情報

これも、①に通じる話だが、①がふんわりしていると、当然こっちもふんわりしている。小麦だ。まだ小麦の状態で、これで何ができてどういう味になるのか全然わからないと、誰もわからない。

③コンテンツがユーザーにもたらすベネフィット

これも①に続く話だが、要は「これを導入したら、ユーザーはどういいのか」という具体的なイメージだ。パン作ったーだけではだめ。どうおいしいのか、なんかいいとこ教えてほしい。

④コンテンツのパーパス

コンテンツというか、このコンテンツを提供する企業そのもののパーパス。
パーパスとは「存在意義」のことだ。昔だったらこういうのを「差別化」と言ったかもしれない。「うちはここよりどういい」みたいに差別化をはかってきたが、今は他社はどうでもいい。カスタマーが「御社はいてほしい、いてくれないと困る」と思ってもらえるような、存在理由だ。

ここまでが、アイデンティティの部分になる。
次は内部的なことだ。

⑤人材(発信する人)

おらんのかいと。おらんというか、よくあるのが社長クラスや忙しすぎる人が担当になろうとするパターン。まれに、ものすごく思考が研ぎ澄まされている人で、自分のブランドビジョンがはっきりしていて、文章力もあって自らやれる人もいる。尊敬する。だが、大概は忙しい人はやっぱり忙しくて、そんな時間を捻出できない人は多い。無理しないでほしい。体を壊すし広報もできない。

私が思う一番の適任は、新入社員ではないかと思う。単純に一番時間があるし、広報をしないといけないので、自分から社内を知ろうとする。新入社員だと、変なこと発信しないか心配ってのもあると思うが、それはまた別の機会があれば深掘りしようと思う。ただ、人は誰しも成長の機会がないと成長できない。できれば暖かく見守ってほしい。

⑥発信業務をする時間

⑤に通ずる話だが、時間だ。やりまーすって決めても結局時間がなくてできないあるある。時間がないならある人にやってもらえばいいし、ないなら外注すればいい。

⑦ターゲット

誰に向けて?ということだが、どういうことで困っている人に向けて?とした方がいいと思う。年齢性別はいったん置いといて、どういうことで困っている人に向けて?の方が、提供イメージが湧きやすいと思う。
ここで、できればあるといいのが「自分自身がそれで困っていた」という経験。ないのに作る人いる?って思うかもしれないが、会社が大きくなればなるほど、自分ごとではない誰かのためのものを売ることになるだろう。そうすると、単純にその人の気持ちがわからないので、外的調査でそこを補う必要がある。想像ではだめだ。ちゃんと現場を見ること。

⑧ペルソナ

これは、⑦と似ているが、もっと明確なユーザーイメージだ。
最近これは不要という説もあるみたいだが、商品(サービス)開発では不要かもしれないが広報においてはこれはまだ必要だと思う。なぜなら、広報は「見ている人の目の前に投下する」ことが鉄則で、その「見ている人」が「いつ」「何を」見ているかは、さまざまだが、そのさまざまをある程度グルーピングして、代表するペルソナを作り、そのペルソナの生活様式に合わせるのが、効果的だと思うからだ。

生活様式とは、その人が起きてから寝るまでの間にどういう生活をしているか、だ。起きてから寝るまでの間に、その人がいつ何を見ているか、それに合わせた広報をするということだ。

疲れた

思ったより長くなってしまった。疲れたので今回はここまでとする。
また時間がある時に追記するとする。

残り、コスト・商圏・オファー・計画・目標・モチベーション・熱量。

日々ラーメンを食べることができたらそれだけで幸せです。