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進化共鳴ネメシスの指南

 非常に傲慢だが、自分は前期・今期を通して進化共鳴ネメシスというデッキを最も上手く扱えているプレイヤーであると思っている。

 この記事では、少しでも多くのユーザーにアンリミテッドで進化共鳴というデッキを使って欲しいと思って書いたものだ。暇な時にでも読んでいってほしい。

ユアンが2コストになっているがスタッツも上がった
使ってみてほしい。ミラーは嫌いだがネメシスが少なすぎる


前提の話

 前提からいうと、このデッキに入っているカードたちは、アンリミ環境に居座る魑魅魍魎と比べて弱い。デッキのカード全てにシナジーがあるように見えても、その実は単体パワーカードの寄せ集めであり、1枚1枚のパワーはテイカーや超越、オリハルコンゴーレムなどには到底及ばないことを理解しておく必要がある。

 だがこれらのカードは幸いなことに同じパワーのカードはデッキに3枚までしか入っていない、デッキから引かなければならないのだ。カードパワーの最大値こそ低いが(加速装置+αは除く)それらを序盤から打点に効率よく変換していくことで、相手が強いカードを強く使う前に20点を削り切る、というデッキだ。

 これらのパワーカードを押し付けることで、相手のプレイを歪ませてキルターンを遅らせたり、処理が遅れたところを盤面で押し込んだりするデッキである。

みんなのトラウマ。単体パワカを投げるだけ

プレイングについて

序盤のプレイ方針

 アグロデッキに分類される進化共鳴Nmというデッキは、序盤からフォロワーを展開して顔を詰めていくデッキである。アンリミテッドにおける序盤の認識は人によって分かれるだろうが、このデッキでは「相手が大きく動くターンまで」と考えておけばよい。
 秘術Wであれば土の消費が7になったターン、テイカーNcであれば進化ターンがそれにあたる。

 そういったターンが来るまでの基本展開は下記の通りだ。先述した通り、このデッキはコンボデッキではないので、次のターンにも動ける択を選びながら展開していきたい。(基本的に左の方が優先度が高い)


1ターン目 
ビィ ガンナー スピネ
2ターン目 カシム スピネ犬 (ブルーミング アメス)
3ターン目 ラズリ ビィブルーミング ガンナースピネ犬
4ターン目 ラズリガンナー 等

 こういった動きをしながら、アリス起動のための進化回数やユアン起動のための共鳴カウントを進めていく。相手の進化ターンまでに顔が10点近く削れていれば上出来だ。
 複数の択が取れる場合(特にブルーミングとアメス)は、次のターンに動けるかを基準に考えるといい。毎ターン動くことで横展開をし、それによる顔削りが1番太い勝ち筋だからだ。

横展開(加速3枚)

リーサルについて

 メインプランは3つ。アリス、ユアン、レディアントだ。これらのカードはリーサルプランであると同時に、引いてもすぐには使えない、または終盤にしかハンドに加えられないカードだ。

 4または5ターン目に勝つゲームをしなければならないこのデッキは、相手の顔に直接叩き込める打点が他の環境デッキと比べて非常に少ない。アリスの5点×3枚、ユアンの4点×3枚、レディアントの4点×2枚だ。その上、レディアント以外の2つはサーチ手段がないため手札に抱えておく必要がある。

 ハンドに確定リーサルが無くても、次のターンを返せば負ける、いったタイミングではこれらのカードを切る必要がある。特にアリスの2枚ドローは強力で、多くの場合はここから最後の打点が捻出できる。

(残りPPが2 デッキのAFはレディアントが一枚
という状況でハンドに量産+スピネ犬や、量産+レディアント犬がある場合、犬を量産せずに引いてきたレディアントを量産するように気をつけよう)

プレミの画像が無かったので対面の上振れ画像

マリガン

 基本的に1ターン目から動かなければ勝てないデッキなので、1,2ターン目の動きを確保できるハンドになるようなマリガンをする。


 単キープを推奨するカードはビィ スピネ ガンナー カシムの4枚だ。カシムは人によって評価が割れるが、私は相手に処理強要できるカードであるためキープを推奨している。

 セットキープはスピネ犬 ガンナー()スピネラズリが挙げられる。特にラズリを含めたキープは3ラズリを行えるだけでなく、デッキから予め犬を減らしておけるので、リーサルでレディアントを引き込みやすくなる。

 先行時限定のセットキープとして、ビィブルーミングビィアメスが上げられる。対面のクラスにもよるが、ヴァンパイア以外は先1ビィを処理するのは大抵の場合「無理な動き」に当たる。処理されてもハンドと相談しながら強気に押し込んでいこう。

択が多く、後続も確保しやすい理想的なハンド。
盤面の打点が大きくなるようにプレイ

最後に

 この記事では一旦ここまでとさせていただだく。構築や対面ごとの細かいプレイについての解説は(気が向けば)別記事を用意するので待っていて欲しい。

 冒頭にて「進化共鳴は私が1番上手い」などと述べたが、そもそも数少ないアンリミプレイヤーのうち、進化共鳴を使っているのは片手にも満たないだろう。その中で勝率8割近くを出しているのだからこれくらいは名乗っても良いだろう。

 実際に使ってみて勝てたらでいい。この記事を他のアンリミテッダーやシャドバプレイヤーに共有してほしい。アンリミネメシスという幾度のナーフや制限を乗り越えてきたクラスは、我々の想像するよりも遥かに強いのだから。

おまけ。両方でネメシスが勝てるのでモチベがハッスル


注:記事中の略語について

スピネ(スピネのアーティファクト)
犬(メカニカルドッグ)
ガンナー(メカニカルガンナー)
ビィ(小さき赤き竜・ビィ)
ブルーミング(ブルーミングダンサー)
アメス(夢の使者・アメス)
ユアン(次元の超克者・ユアン)
カシム(勇気の少年・カシム)
アリス(ワンダードリーム・アリス)
ラズリ(ゲートリベレイター・ラズリ)
レディアント(レディアントアーティファクト)
量産(生命の量産)

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