愛知県の県民性とそのポテンシャル
20代の時に上場している企業の子会社(製造部門)に勤めていました
当時の社長からは多くの事を学びました。本質の部分を重視されておりかつ公平で公正な判断の出来ている方でした。その考え方に私自身強い影響を受け今でも考察の軸になっています
そんな社長から直々に研修を受けた事がありました
これが本当に素晴らしいものでした
内容はさることながら裏付けがすばらしい
無理難題や?って思う課題を出されるのですが理由は言わない、むしろ何故それをやるのかを考えさせるような社長だったかなと思います
当時の私はそれに気付けませんでしたが歳月を経て社長が何を言いたかったのかが分かったような気がします
今回はその社長から受けた研修をご紹介したいと思います
研修は敷地内にある研修センターで行われました。
当時の製造部門の子会社は8社位あったんですがそこから25~30歳くらいの若手約30名位が集まり実施されました
そこで4名だったかな、グループに分けられ課題が出されました
・研修センター内での課題を30分で100個見つけよ
・グループで必ず100個見つける事
シンプルなんですがいざ始めてみると結構きつい
研修センターってそもそも物がないんですよね。免許センターだと思って頂ければ分かりやすいかな。教室がたくさんあるだけ・・・。
始めてすぐに気付くことが100個という数。1分間で3個ペース。だらだらやってもまずこの数が出せないって分かります。
何でもいいから出そう!
最初は考えて出してたんですよね、でもそれだと数が出せない
最後の方はね
・壁がほんのちょっと汚れてる
・床にゴミじゃないけどゴミっぽいのが落ちてる。。
こんな感じでしたね
もうね1分3個ペースだと書くのも大変なんですよね
思ったことはすべて書いていこう
ってねグループ内で自然とこんな考え方になってました
以降の講義は出した課題に対してどう向き合っていくのか、こんな感じで進みました。これは企業によって考え方も違うので割愛します
月日が流れて愛知県で働く機会がありました
最初の諸注意として総務の方から
愛知県民はきついから我慢してください・・との事
その総務の方も他県出身の方で苦労をしたそうです
大阪県民同士が話せば漫才のようになるって言われたりもしますが
愛知県民同士が話せばボクシングのジャブの打ち合いになる(他県民から見れば)そうです。ただこれは仕方ないんです、県民性なんです、中には相当きつい方もいますが我慢してくださいと。。。
私も慣れるのに5年はかかったし今でもまだ慣れていないかもと。。。
実際に業務に入ってから愛知県出身の方と接することは多かったのですがかなりきつい(笑)
率直な感想として
・遠慮がない
・ずけずけしている
ドラマで出てくる徳川家康と言えば分かりやすいのでしょうか
ただ自分に対してだけではなく上司や先輩に対しても同じなんですよね
・今言うな
・それしんどい
びっくりしますがこんな発言を上司に対しても普通に言えるんですよね
でもこれってすごい事だなって私は思いました
「思ったことを全て言う」
これって課題出しが出来てるって事なんです
課題ってのはあるのが普通なんですよね
ないってのは現状に満足してしまって歩みを止めかねない
いつかは追いつかれ追い抜かれてしまいますよね
愛知の方は県民性なのかそれが自然と出来てるんですよね
これって本当に素晴らしいことだと思います
意見が出ないって悩みを抱えてる管理職の方も多いのではないでしょうか
そんな事はありません、皆意見は持っています
・正解、不正解なんてないよ
・入社1年目の意見でもいいよ
・何でもいいよ、思ったこと言ってみて
これでいいんですよね
意見が出ないのではなく意見が出せる環境(考え方)に
なってるかどうかです
管理職、ベテランの気持ちの持ちようとも言えます
思ったことを言えるこれ位が本当の現場ファーストではないでしょうか
冒頭で講習を行って頂いた社長はしっかりとした根拠(裏付け)を持って行動をされているなと私は日頃から感じ取っていました
ただそれは言わないし考えさせる(笑)
この講習も後になってはっと気付かされました
30分で100個この数字設定がとても素晴らしく思ったことをすべて出さないと出し切れない、そんな設定だったかなと思います
愛知県にはトヨタ自動車という日本を代表する企業があります
・巨人が巨人になっていく
・トヨタ方式を真似しても真似しきれない
色んな事を言われたりしてますがやっぱり根底にあるのは思った事を言える環境にある事、現場ファーストが出来ている事ではないでしょうか
思った事を言える環境環境って素晴らしいと思います
恐るべし愛知県の県民性ってところではないでしょうか
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