怖い。こういうことでファンは離れていく。
「ゾッとする」話を書きたいのはやまやまだったのですが、「見方を変えれば怖いな」という少し毛色の違うお話を。
先月、とある財布に興味を惹かれることに。
ここ数年どころかそれ以上に財布迷子になってしまい、変えるタイミングを逃してどんどん月日が経っていました。
キャッシュレス化が加速してきた今、最適な財布の形状も変わった印象。
重い腰を上げていよいよ買い換えようかと考えたのですが、思いもよらない展開になってしまいました。
工房が近くにあるっぽい
僕が最適解だと思い始めたのが、いわゆるミニウォレット。
分厚いレザーでできた伝統的な形状のものも好きですが、機能美が光る革新的なものに惹かれるように。
詳しくなかったのですが、今ってクラウドファンディングを使っていろんな会社がいろんな財布を受注生産しているんですね。
ある日、1つの興味深いミニウォレットをたまたま動画で見つけました。その制作経緯や過程での情熱を知って、少しファンに。
しかも、どうやら割と近くにその財布を作る工房があると分かったのです。
「工房」と表現したのは、基本的にそこでは販売をしていないという意味です。展示はされていますが購入はWeb上で、基本的には職人の制作場所のようでした。
まあでも、まずは実際に触ってみたいですよね。
どんなものなのか見に行くことにしました。
到着したが、、、
営業しているかは、シャレッシャレなInstagramのストーリーで随時公開。
その日も出かける前にちゃんとストーリーを確認して、記載されていた営業時間内に向かいました。
Google Mapsで確認しながら近辺に到着したのですが、見当たりません。
よく場所を確認するとそれらしき入口が。間口の狭い建物に木でできた観音開きの扉(オシャレすぎて通り過ぎたわけだ)。
その扉は閉まっていて、そこに括り付けられた葉っぱには小さく「close」の文字が。
「え、、」
クソ暑い真夏の炎天下。日陰もなく悩みます。
汗ダラダラ。
(ここまで来たしなぁ)
ゆっくり扉を手前に引いてみると、開けることができました。中は涼しく、人がいると推測されます。
「すいませーん」小さな声で何度か呼びます。
誰も出て来ません。
一度扉から外に出て諦めて帰ろうか悩みます。なんかもう暑くて判断能力も低下していきます。
でもやっぱりと、「すいませーーん」
さっきより大きめの声で呼びました。
すると、奥の部屋から階段を降りてくるような足音が。
明らかに面倒くさそうに大柄な男性が無言で近付いて来ました。動画で見た細面のオーナーさんとは違う方でした。
そういう感じか。。。
「いらっしゃいませ」
「どうぞご覧ください」
なんて言葉はあるわけもなく、ヌボーっと突っ立っているので、
「あのぅ、インスタ見て営業されているとのことだったので来たんですが、商品拝見してもいいんでしょうか」
「ああ、、、はい」
(、、ん?)
closeにしていた説明も、軽いお詫びなんかも特にありません。
なんならキレてます。
「じゃあ、、」
入ってすぐの部屋に展示されている商品を見ていきます。
その後ろで特に商品を説明することなく、その男性が立っています。
てか見張っています。
「この商品って、〇〇で△△なんですよね(^^)」
動画や公式HPで見てきた事前知識を聞いてみます。
「ああ、、まあ、そうっすね」
(敬語すらまともにできない)
紹介するわけでもなく、こっちの話に乗ってくるわけでもなく。
ときにはこっちの解釈を否定しながら、あとはただただ無言。
(そういう感じか。。。)
「、、、じゃ、あざっした!」
僕は空気に耐えられず、一通り見終わった後すぐに出ることにしました。
こういうことで
全くその商品に興味がなくなっちゃいました。
(その瞬間はそれ以上の毒の感情も湧き上がりましたが自重しておきます)
どういう事情で急遽closeにしていたのか知りませんが、「お客さんにとっては一生に一度のことかも」という想像力や配慮を感じなかった対応。
オーナーさんへの印象はけっこう良かったので、残念だなぁ。
ちょっとしたことで興味や信頼って一気になくなってしまいます。一度幻滅してしまうとファンではなくなってしまい。。。
怖いことです。
「人のふり見て我がふり直せ」とはこのこと。
自分だって常に丁寧な対応ができるわけではないし、気を付けなきゃいけません。クライアントさんとの関係とかだけでなく、プラベートでの人とのつながりにも活かせる話です。
ちなみに、ミニウォレットは他で良いのが見つかりました(まだ買ってないですけど)。
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