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おとな(仮)

梅ヶ丘のマックで窓の外を見ながら書いている。ハナレグミが歌っている「オリビアを聴きながら」を聴いている。きみの鳥はうたえるの名シーン。クラブのシーンもすごく良い。髪伸ばせない、全然、切っちゃう。予定よりもはやくくる生理はほんと最悪なんだよね。

4月に入ってから1.5倍くらい仕事をがんばろう!と思っていたけど、朝起きて、あー今日も原稿終わってねーよ、の毎日。週末になれば昼から酒飲んでるし、平日だってほぼ毎日。だめな大人すぎる。こんなんでいいのかなって思っていたけど、大人になってよかったことがあって、それは世の中にはだめな大人がたくさんいるということを知れたこと。小学生の頃は親とか、親戚とか、学校や習い事の先生とか、ちゃんとしている大人ばかりしか見つけられなかったように思う。ちゃんとした大人だったかは分からないけど、ちゃんとしている部分しか子供に見せていなかったのかな。自分が大人になってみると、周りにはもちろんちゃんとしているひと、みたいなのもたくさんいるのだけど、意外とだめな大人がたくさんいるということを初めて知れた。だから私も、肩肘張らずだめなままでいれて、大人になってよかったー!と思う。散々、だめ、とか言ってるけど、だめじゃない、なんとかみんな必死に生きているだけなんだけど。

「どんな大人になりたい?」と聞かれて、「自分に自信を持てるようになりたい」と即答。この回答が即座に自分から出てきて、なんにも変わってねーなと可笑しくなる。でも、自分に自信がある人がどれだけいるだろう。少なくとも、自分で選んだことに後悔や迷いをなるべく感じない人間にはなりたい。その時その時の、最適解だったと、思えるようになりたい。

前だけを向いていけ、という人がいるけど、そんなばかな話あるわけないと思う。いつだって過去の自分が今の私を突き動かす。過去の私を何人も背負って生きている。過去のやるせない思いをした自分が、生きていてよかったと思える今のシーンに遭遇したとき成仏できているような感覚がある。過去の自分1人ひとりと握手をし、ハグをして、今日まで生きてこれました、と感謝して別れていく。私にとって過去はほんとうに大事なものだ。

ゴールデンウィークに帰省をするというばかなことをするのは人生で2回目。親に顔見せるか、という思いで帰省するなんて、ちょっとは大人になったんじゃない。私なんでこんなに帰省が苦手なんだろうってずっと考えていた。友達にもこの話ばっかりしてる気がする。ひとつの答えらしきものが出た。アイデンティティの喪失な気がする。仕事をしてる自分とか、たくさん教養を吸収しようとしている自分のことがいちばん好きで、実家に帰ると物理的にそれができなるなるからなのかもしれない。自分の所属先がないこととか、なんにもすることがない!なにもない!みたいな状況に動揺してしまうのかもしれない。最近、がんばるかことが楽しいんだよね、と友達に話していた。そういうことなのかな、わたしはいま、がんばることがすごく楽しくて、だからずっとがんばっていることが、自分にとって生きているという実感なのかもしれない。大好きな自宅に帰る。

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