🗂️ Design Materials -#デザイン思考 #ツールキット・ユーザーのコンテキストと課題を考慮したい
革新的なソリューションに到達するための実用的で反復可能なアプローチをとるための「ビジネスを設計するために必要なすべてのツールキット集」
今回はユーザーのコンテキストと課題を考慮したい時に使えるツールキットをご紹介したいと思います。
1. 共感マッピング
共感マップの目的は、ユーザーのさまざまな意識・感情に共感することで、ユーザーニーズを捉えることです。また、このマップを作ることでユーザーへの「共感力」を高めるという目的もあります。
こちらのニールセン・ノーマン・グループの記事を参考にしています。
共感マップはデザイン思考の最初のステップとも言われています。
共感マップでユーザーの気持ちや行動を視覚化することで、チームはエンドユーザーの深い理解に合わせることができます。マッピング・プロセスでは、既存のユーザーデータの穴も明らかになります。
UXデザイナーとして、ユーザーに代わって提唱するのが私たちの仕事です。ただし、そのためには、ユーザーを深く理解するだけでなく、ニーズに優先順位を付けるのを助ける必要があります。アジャイル・コミュニティとデザイン・コミュニティ全体で広く使用されている共感マップは、両方を実現するための強力で基本的なツールです。
2. ストーリーボーディング
ストーリーボーディングで新しいアイデアをすばやく具体化することができます。 現在または将来の状態シナリオで使用できます。
現在の状態:現在の状況や経験を理解し、アイデアを提供する際のギャップや課題を明らかにするのに役立ちます。
将来の状態:誰もが理解できる方法で、最初から最後までコンセプトを明確に視覚化すること。 これは、アイデアを洗練し、どこでどのように使用するか、誰が使用するかを明らかにするのに役立ちます。
3. ジャーニーマップ
💡ジャーニーマップとは、1人のユーザーが目的を達成するためにたどるプロセスを視覚化したものである。
ジャーニーマップはよく使われるUXのツールです。あらゆるデザイン、サイズ、フォーマットがあり、コンテキストに応じてさまざまな方法で利用できます。もっとも基本的な形式のカスタマージャーニーマップの場合、マップ作りは、ユーザーの一連の行動を時系列にまとめることから始まります。次のスッテップはそのあらすじをそのときのユーザーの思考や感情で肉付けして、物語にしていきます。
4. バリュープロポジションキャンバス
バリュープロポジションキャンバスとは、自社のプロダクトやサービスとユーザーのニーズとのずれを解消するためのフレームワークです。アレックス・オスターワルダーにより2015年に発表された著作、『バリュー・プロポジション・デザイン』で紹介され、注目を集めました。
💡「バリュープロポジション」とは、「顧客に提供する価値」のことです。
顧客は、自分にとって価値があると認めるからこそ、プロダクトやサービスを購入します。それゆえにバリュープロポジションを検討するにあたっては、顧客の立場になって考えることが重要です。
5. プロトペルソナ形成
プロトペルソナ形成はユーザ調査ができずに可能なデータがなく、本来のペルソナが作れない場合に利用されることが多くあります。これは簡易的なペルソナとも言われています。
ペルソナ作成のために必要な調査・費用や時間が無い場合に利用するための代替手段ではなく、あくまで情報源となる既存のユーザが存在していない場合に、ペルソナの効果を活用するために作成し、基本は本来のペルソナを利用すべきと言われています。
プロトペルソナを利用する目的
ペルソナと同様に、以下のようなユーザに対する共通理解をメンバー間で築くために、「プロトペルソナ」を作成します。
今回は「ユーザーのコンテキストと課題を考慮したい時」に使えるツール集をご紹介しました。
私も、色々勉強中なので、皆さまの、ご意見・ご感想をお聞かせください。お読み頂きまして、ありがとうございました。
メルボルンを拠点にプロダクトデザイナーとして働いています。 主にデジタル・プロダクトの制作に携わっています。