🗂️ Design Materials：ユーザービリティ・テストのガイドライン。ファシリテーションスキル［ベーシック編］

2021年12月8日 07:41

ユーザビリティは、一般的には「使いやすさ」を示す言葉ですが、国際規格のISO 9241-11では、ある製品を、特定のユーザーが特定のサイトを利用して指定された目的を達成するために用いられる際の、「有効さ、効率性、満足度」をそれぞれ数値として測定し、その結果となった理由を分析する事となっています。

有効さ：ユーザが指定された目標を達成する上での正確さ
効率性：ユーザが目標を達成する際に、正確さと完全性に費やした資源
満足度：デジタルプロダクトを使用する際の満足度

ユーザービリティテストのセッションを簡単に行うためのテクニックやテストプランの作成方法、またデータの分析、調査結果のレポートの書き方などユーザビリティテストの基本を学ぶために利用できるリソースは多くありますが、今回はユーザービリティテストの根本的な部分をご紹介したいと思います。

✅ユーザビリティテストを実施し、スキルの向上を目指しているUXデザイナーの方は今回ご紹介するガイドラインを使用すると、すでに確立されているUXテスターの有効性を高めることができると思います。またこちらのガイドラインをもとに、改善をしていくことをお勧めします。

ここでご紹介するガイドラインのすべてを適用する必要はありません。あなたに合ったものを見つけて使用してください。

可能な場合は自身のデザインのユーザビリティテストを避ける

重要なデザイン入力に貢献したプロダクトやコンポーネントをテストする場合は他の人に依頼して見てください。

重要なデザイン上の決定に対する上で、批判を評価するのに偏見をなくす必要があります。

もちろん、実際に利用できる唯一のオプションである場合は、テストをまったく行わないよりも、独自のデザインをテストする方が適切です。

変更を加えた後、すでにテストしたプロダクトをテストしましょう。
プロダクトをすでに知っているので、テストを行うのは非常に効率的だと思います。多くの場合、より深い洞察を提供できるようになります。

作業プロセスのクオリティを定期的にチェック

他の専門家から学びましょう。たとえば、2、3年ごとに独立したコーチまたはコンサルタントにアドバイスを求めて、テストの実践についてコメントすることを検討して見てください。

プロダクトデザインチームからのプロセスに関するフィードバックを求めてみましょう。

プロダクトチームにデザインの反復を依頼するのと同じように、プロセスデザインを反復して改善する意欲をモデル化することを忘れないでください。

ファシリテーション・インタビューとユーザビリティ・テストを記録し、他の同僚とファシリテーションスキルを振り返りましょう。

スキルを維持および向上させる方法を探す

新しい方法と古い方法のバリエーションを受け入れましょう。いつでも新しい手法にオープンな姿勢でいましょう。

ユーザーの意見のみに基づいてデザインを決定する

ユーザーの意見に注意して耳を傾けてください。純粋な憶測のような意見はしばしば価値がありません。

テスターがオフィス、または自宅にいるかのようにプロダクトの操作するのを見たいと伝えましょう。しばし意見はパフォーマンスとは異なることが多く、通常はパフォーマンスの方が重要なのです。

結果をチームメンバーが利用できるようにする

ユーザビリティテストの結果をデベロッパー、マネージャー、マーケティングなどを含むチームのメンバーっと共有しましょう。

テストから生成する出力で彼らが何を求めているかについて、前もって話し合う必要があります。

作業の有用性と使いやすさを確認

結果がプロダクトチームにとってどれほど有用で有用であるかについてのフィードバックを求めてください。

これは、メールで質問を介して行うことができます。オーディエンスに適した手順とプレゼンテーション形式が得られるまで繰り返します。

ユーザビリティテスト手順またはユーザビリティテストレポートの問題に関するコメントは、非常に真剣に受け止める必要があります。

［参考資料］

Nielsen Norman Group（NN / g）は、1998年にJakobNielsenとDonNormanによって設立されたアメリカのコンピューターユーザーインターフェイスおよびユーザーエクスペリエンスコンサルティング会社です。

彼らの仕事には、MicrosoftのWindows8オペレーティングシステムのインターフェイスの分析が含まれています。彼らは、モバイルデバイス（iPadを含む）とイントラネットのユーザーエクスペリエンスの分析を行いました。 2000年の時点で、ブルース・トグナッツィーニはパートナーとしてニールセンノーマングループに加わりました。

過去20年間、Nielsen Norman Groupは企業にユーザビリティ活動を開発プロセスに含めてきました。多くの企業はまだユーザビリティの価値について啓蒙されていないと考え、この基本的な概念を広める必要があると彼らは考えています。

私も、色々勉強中なので、皆さまの、ご意見・ご感想をお聞かせください。お読み頂きまして、ありがとうございました。

メルボルンを拠点にプロダクトデザイナーとして働いています。主にデジタル・プロダクトの制作に携わっています。