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「採用メッセージの設計はChatGPTには任せられない編」 N1採用#3 メッセージ設計
トラックレコード野崎です。
弊社は「企業の面白いを届ける」をビジョンとした採用支援事業「TECH HIRE」を展開しています。NHKさん、クックパッドさん、モノタロウさんなどのエンジニアをはじめとしたハイクラス人材の採用業務を支援しています。
この度、弊社の活動を通して導き出した手法「N1採用」の方法論とツールをまとめたキットを公開することにしました。開発途中・現在進行形で変化をしている段階ではありますが、多くの方に試していただくことで、改善速度を早めることを目的にしています。
↓本キットの利用申し込みはこちら↓
このnoteでは「N1採用」のツールの使い方を全9回予定でご紹介します。
1. 全体像の紹介 → 記事はこちら
2. ペルソナ → 記事はこちら
3. メッセージ設計 → 記事はこちら
4. 行動計画設計 → 記事はこちら
5. 求人票開発 → 記事はこちら
6. スカウトテンプレート開発 → 記事はこちら
7. 候補者ピックアップ → 記事はこちら
8. スカウト送付と活動・評価ログの収集 → 記事はこちら
9. PDCAのマネジメント方法 → 記事はこちら
ということで、今回は第3回の「メッセージ設計」についてご紹介します。
メッセージ設計のステップで伝えたいことは3つ
メッセージ設計のステップで絶対に伝えたいことはこの3点で、これさえインプットいただければ、もう以下のページはスキップでOKです。
空いた時間でおいしいクッキーとコーヒーでもたしなみましょう。
① 具体!具体!具体!
すごく大事なことなので3回書きました。
採用候補者に伝えるメッセージに説得力をもたせるためには具体的な情報
を提供すること必須です。
例えば「裁量があります」という言葉はとても抽象的です。「リニューアルにあたっての技術選定を担っていただく裁量と責任があります」の方が具体的で、そのポジションの魅力が伝わります。
このN1採用のツールを使うことで候補者が求める要素を洗い出すことができます。それをそのまま伝えても意味はありません。
例えば以下のような要素に対して具体情報の導き出すための質問例を紹介します。
ゼロイチのプロダクト開発に関われる
Q.ゼロイチとは、どの状態を指している?プロダクトができてない?PMFしていない?
Q.プロダクトとはどのようなプロダクト?
Q.開発に関わるとは、どの程度の関わり方?価値の設計?機能企画?技術選定?
社会性・大義性が高い課題に取り組める
Q.どんな課題?
Q.なぜそれが社会的な課題なのか?
Q.その課題を解決することによる効果や意義は?
一言:具体じゃないメッセージに価値はない
② 採用競合企業との比較を怠らない
具体的な情報が揃った自社の魅力が見つかった上で、かならず競合企業との比較を行いましょう。
例えば「ゼロイチのプロダクト開発に関われる」という要素に対して、採用競合となる企業と比べて「優位」なのか、「同等」なのか、「劣後」しているのかを評価してください。
仮に設定したペルソナ候補者がもっとも大事にしている「リターン」において、競合企業に「劣後」している場合は、勝率は低くなる(=最終的な内定の承諾率)と考えるのが自然です。
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一言:競合に負けていたら、選ばれない
③具体的な情報を引き出すためにDeepDiveを怠らない
このメッセージ設計で重要なことは、候補者が求めるリターンに自社で提供できる価値を具体的な言葉で表現することです。
具体!具体!具体!と3回伝えたようにここが改めて重要です。
一方で、この具体情報をうまく引き出せないという状態によく出会うと思います。そんな時に、浅くテキトーに設定しないでください。
引き出す相手が間違っている可能性
引き出し方が間違っている可能性
自分自身に引き出す知識や能力がない可能性
そのような可能性を疑ってください。
引き出す知識がある人が、正しい引き出し方でやれば、かならず具体的な情報を引き出せるはずです。なぜなら現場でやっていることに具体的な仕事があるからです。
一言:浅いヒアリングに価値はない
ChatGPTはメッセージ設計では使いにくい
ChatGPTはとても博識でアイデアマンで編集能力に長けた人物です。
しかしながら、クローズでかつ現場にある、企業がもっているユニークでリアリティーある魅力情報は持ち合わせていません。
そこは現場にいるみなさんが汗を書いて引き出す必要があります。
まとめの一言:自社固有の具体的な魅力はChatGPTでは引き出せません。
(ただし、採用メッセージをシズル表現に変えるためのアイデアブレストは、ChatGPTはとても得意です。というか、あなた抜きでは難しいです。)
N1採用キット「メッセージ設計」でできること
ではN1採用キットの紹介に移ります。まずできることを3点にサマると
競合と対比するステップを設けることで、ユニークな強みを判定できる
エビデンスをつくる過程で、事例集と質問集を参考にできる
ペルソナ別に訴求すべきメッセージを決めることができる
では利用手順について解説します。
1️⃣ ペルソナ設定シートで入力した「転職時に求めるリターン」情報を活用します。まずはこのリターンが「競合比較シート」に自動的に反映されていることを確認してください。
2️⃣ 競合比較シートで取り組むべきことは、候補者が求めるリターンについて「自社で提供できるか、採用競合に負けていないか」を評価することです。
(ここではまず先に競合との比較するステップとして紹介していますが、まず先に具体的なエビデンスの開発から進める形でも問題ありません)
3️⃣ 設定項目にある「自社評価」、「競合との対比評価」を入力してください。ここで「自社でも提供できていて、競合に負けてないもの」がメッセージと利用すべき対象となります。
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4️⃣ 評価が完了した後、ペルソナ設定に戻りそれぞれの「ペルソナ評価」を確認し「狙う」となっているペルソナをターゲットとしてください。
(「狙う」とは自社評価で「あり」かつ競合との対評価で同等となっているものに対して自動で設定されるようになっています)
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5️⃣ 続いて、エビデンスの要件や具体例や質問票を参照しながら、エビデンスを作成しますヒアリング・記入します。
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6️⃣ 記入したエビデンスをロールエキスパートがレビューし、要件に沿っての以下3段階で評価判断をしてください。△の場合も利用は可能ですが、早期改善するようにしてください。
利用できるエビデンスの量が少ない場合は、再度リターンの選択(ペルソナ設定シート、競合比較シート)に戻る可能性あります。
○:具体的な情報もあり、利用可能
△:具体性に課題あり、要改善
X:魅力と表現するには物足りない・弱い
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こだわりポイント
この工程終了後に「このエビデンスならペルソナに響きそうな手応えを得られている」ことが重要です。そのためにこだわるべき箇所は繰り返しになりますが「具体!具体!具体!」です。
具体情報の引き出しにDeep Diveすることにこだわりましょう。
本キットの利用申し込みはこちらから
お知らせ
弊社の現在のビジネスは、Slackアプリ「Colla」と採用支援サービス「TECH HIRE」です。採用支援サービスは、高度デジタル人材(エンジニア等)を採用したい企業を対象として、上流から実行までの採用活動を請け負うサービスとなっています。
自社で採用活動をやり切るのが難しいという方は、ぜひご相談ください。
人材も絶賛募集中です
また当社で働いてみたいという方も、ぜひご連絡ください。
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