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人事界隈2025のトレンドワード予測。心のベスト10、第1位は「EVP」だった

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〜1月26日 13:00

こんにちは、トラックレコード野崎です
今年もはじまりました「人事界隈2025トレンドワード予測」のnoteです。

心のベスト10、第1位は「EVP」

というわけで、 恣意的、独断、唯我独尊な気持ちで選んだ心のベスト10、第1位は「EVP」となりました。

EVPはEmployee Value Propositionの略になります。意味としては「企業が従業員へ提供できる他社にはない競争優位のある価値」と解釈いただくのがいいと思います。

ちなみに、この言葉自体は別に目新しい言葉ではないです。

みんな知ってる「MVV」と「EVP」を比較してみる

「MVV」と比較したGoogleトレンドの過去5年間の検索量
2021年くらいからMVVの数が増えています

このMVVと比較していている点がポイントなのですが、会社経営においてMVVの設定って不可欠なものになっていると思います。
そして、このEVPも同様の立ち位置になるだろうと思っています。

まずそれぞれの位置付けを紹介します。

Missionの意訳:自分って何なの?自分って何のために存在してるのを?


Visionの意訳:自分は何を目指してるの?どこに向かってるの?


Valueの意訳:ここに向かうために、みんなこれは守っていこうね!


EVPの意訳:一緒についてきてくれるみんなには、こんな価値提供しちゃう

このMVVとEVPの違いを、誤解を招く前提で乱暴に評価すると、MVVは会社としてどうしたい、どうありたい、どう会ってほしいという会社中心的な発想の考えとも言えるかもしれません。
一方でEVPは、働き手を中心とした言葉となってほしい、皆さんがもとめることに対して会社として提供できること、という概念の言葉になっています。

きっと増えるEVPを言語化し、公表する企業たち

このEVPを言語化して、社会に公表するような企業が今後増えてくると考えています。
そしてそれは今のMVVのように会社のホームページのわかりやすいところに、ドーンっと掲載されるようになるのではないかなと思っております。


EVPの効果とは?

では、このEVPを設定するとどんな効果があるのか?
これはとてもシンプルで「採用」と「定着」に効きます。つまり会社経営に必要な戦力を安定的に調達・確保することができるのです。

EVPがもたらす「定着」への効果
会社として提供すべき、将来も含めた価値の軸を定めることで、その場しのぎな施策や、八方美人な施策にならない。
また社員への対応スタンスも揃うことで、マネジメント負荷も軽減されて中間層の離脱も回避される

EVPがもたらす「採用」への効果
他社にはない、この会社だからこそ提供できる価値を対外に向けて発信できるようになることで、対象ターゲットの興味関心を高めることができる。
結果的に「この会社に入る理由」を候補者自身が自覚することで、応募数や承諾率などの数値も改善される。

各社が採用活動であの手この手をやっても簡単にうまくいかない、ことがわかってきた中で、やっぱりこの「EVP」がないとダメだということに気づくのが2025年になるのではないかと考えています。


EVPの旗手「マクドナルド」の取り組み

最後に、先日ちょうどリサーチをしていたマクドナルドの店舗クルー採用・マネジメントにおけるEVP設計の取り組みについて、こちらの記事をもとに紹介させていただきます。




特徴①:EVP自体を事業成長の基盤と捉えている

EVPが基盤にあり、それを従業員に提供することで、サービスの質が良くなるということを、開示していること。そして従業員にEVPを言葉で示している点が非常に特徴的です。

「従業員を大切にする」ということは多くの企業で発信されていますし、本当に重視されていると思います。
しかし、マクドナルドが面白いのは「ピープル“ビジネス”」と言っていること。要するに「従業員を成長させること自体がビジネス」、さらに「ビジネスをしているそれぞれの地域の最高の雇用主になる」と言っています。これがいかにもマクドナルドなんです。
具体的には、EVPをまずクルーに対してきっちり提供します。そうすることで、クルーの満足度は向上し、そのクルーはお客さまに対して自発的に良いサービス提供します。次に、良いサービスを提供されたお客さまが再来店、顧客増大につながります。そして、セールス増大、利益増大につながるという考え方です。
この考え方は社内で浸透していて、「最初から上の方を獲得しにいってはいけない、「上を取りたいのであれば、目の前にいるクルーに優しくしなさい」という会話がよく出ています。


特徴②:3つのF(≒柔軟に、いいチームで、成長できる)の提供がマクドナルドのEVP​

マクドナルドのEVPはフレキシビリティ(柔軟に働ける)、ファミリー&フレンズ(いいチームで働ける)、フューチャー(成長できる)を軸足に置いています。
そしてこれのEVP設計は「パートタイムでは働くとは」という調査によって浮かび上がった声を基に設計されています。


特徴③:既存従業員の本音を引き出す覆面調査を行い、個々の属性にあわせた価値を提供​

マクドナルドが提供するEVPを働き手の立場によって、それぞれの重みづけがある、ということを示しているのが以下のチャートです。
学生であれば、最終的には「ここで将来にわたるスキルを得たい」ということがマクドナルドで働く理由として特に重視される。
一方主婦・主夫の場合は「社会との接点による自信」が重視される。
これによって当然ながらマネジメントのやり方も変わってくる。

個々人のニーズを理解する上で、覆面調査活動の取り組みなども行っております。その内容に触れている箇所を引用します。

既存従業員の声をしっかり聞くことだと考えています。現状の仕事で「何を得られているのか」「何を欲しているのか」を聞く。それも建前ではない形で、すくい上げることが重要です。マクドナルドの場合は覆面調査などを行うことで、直接は拾いづらいクルーの声も聞けるような仕組みを取っていますね。


結果としての高いリファラル採用比率

このEVPの取り組みの成果として、リファラル採用は非常にわかりやすい指標ですが、クルー採用では非常に高いリファラル採用比率を示していることがわかります。


EVPを早く公表した方がいい

ここまで書き上げて思いましたが、やっぱりトレンド予測第1位まちがいないな、というわけで、自社のEVPを公表するなら早い方がいいです。
今日にでも、明日にでも公表しましょう。


え、、、自社のEVPがないって・・・。


そんな時は、ぜひ以下の宣伝コーナーをぜひご確認ください。



以上、ご笑覧ありがとうございます。
良いお年をお過ごしください。



最後に宣伝です

トラックレコードはデジタル人材の採用の戦略から、クリエイティブ、スカウティングの上流から実行まで一気通貫でカバーしています。

自社の差別化された価値を考えてほしい
・魅力の発信(ツール化)の制作を支援してほしい
・タレントをスカウトするところも支援してほしい

EVP設計からプロモーションまでも一気通貫で対応

社内人材・社外候補者のペルソナ定義から、インサイト設計、競合分析含めた貴社独自の従業員向けのバリュープロポジション(EVP)設計をご支援します。
こちらはEVP設計からプロモーションまで一貫した取り組みを紹介している資料です


ご相談がありましたら、こちら↓まで、ぜひご連絡ください。


弊社、積極採用中です。

当社に興味を持った方はぜひ一度カジュアルにお話しさせてください。


以降は有料になってますが、特にコンテンツはないので、ここまで読んでいただき、いいなと思ったら寄付してください。

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