しないことリスト
phaさんの「しないことリスト」を読み返した。
私にとって精神安定剤の役割を果たす本である。
・だるいに敏感になる
・予定を守らない
・嫌なことはやらない
・怠惰は美徳
日本にはやらないといけないことが多すぎる。
仕事をする、結婚する、介護する、運動をする、家を買う、英語を身につける、メールの返信は早くする、、、
果たして全部必要なのか?
そんなことはない。
日本はToDoが多すぎて鬱になったり病んだりする人が多いように思える。
私もサラリーマンをやっていると病みそうになることが時々ある。
資格を取るべき。
英語を勉強しないといけない。
時間通りに出社しないといけない。
メールは即レスするべき。
このような真面目に働くことを良かれと思う社会にはうんざりしている。
働き者ではなく、怠惰であることが良しと考える社会の方が精神的に健全ではなかろうか。
ドイツの軍人は、無能で怠惰な人よりも、無能で働き者の方が厄介だと言っている。
じっとしていれば良いものを、無能な働き者は下手に余計な仕事を持ってくるからだ。
余計な仕事はやってもやらなくてもどっちでも良いことが多い。
そんな仕事にいちいち神経を注いでいたら、体力がどれだけあってももたない。
どうでも良いことや無意味なことは、スルーしても良い。
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会社に入って間もない頃は私も真面目で働き者だった。
やるべきことは100%やらないといけないと思っていた。
しかし、仕事の中にはどうしようもないややらなくても良いことが多々ある。
完全を目指していると、そういった仕事にぶち当たった時に、理想とのギャップから精神を消耗するし、イライラする。
つまり、鬱になりやすい。
適当に仕事をしたり、怠惰に仕事をするのは、長く働く上でとても大事なことだ。
仕事の出来は60点で良いし、必要ないと思う仕事はスルーして良い。
辛いと思いながらやっていても良いことなんて1つもない。
適当で、怠惰で、肩の力を抜いて、リラックスしながら仕事をするのはとても大事なのだ。
自分にも優しいし、人にも優しくなれる。
人間関係が良好になる。
仕事を楽しむことにつながる。