八重洲ブックセンター本店閉店によせて
東京駅そばの八重洲ブックセンター、閉店かあ。
とっても寂しい。
わたしの知ってる東京が、どんどん変わっていく。
母は研究者で、東京に行く用事があると幼いわたしを連れてたびたび八重洲ブックセンターへ寄った。あの広大な本屋で本を探していると時間を忘れてしまうようで、わたしはあの中2階みたいなところにあった喫茶店でよく何時間も母を待った。薄暗い店内で、銀色のキラキラしたつぶつぶが乗っかったチーズケーキをちびちび食べながら待っていたことを思い出す。隣に座った優しいお姉さんが話しかけてくれたっけ。
大学に入るとわたしも専門書を探しによく通った。どの階のどの棚に何があるか、だいたい覚えてしまった。その後東京を離れ、八重洲ブックセンターに行くこともなくなってしまったけど、ずっとずっとあの場所にあり続けるものと思っていたから、閉店のニュースはショックだった。あの花柄のブックカバーの画像がTwitterに上がっていて、懐かしさで胸がぎゅーっとなった。
三省堂書店のTwitter公式アカウントから、八重洲ブックセンターが閉店を知らせるツイートへエールが送られていた。なんて素敵なんだろう!
2028年度に建設予定の大規模複合ビルへの出店を計画しているとのこと。楽しみにしています!