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20歳の栄養学生が半月間、日本一の駅伝チームに帯同して感じたこと【カウンセリング編】
現代のサービスは「人検索」
によって選ばれている。
というのも、IT技術の発展によって
「機能」では差別化できなくなったことで、
まずい飲食店やぼったくりの電気屋さんはなくなり、どのお店も「美味しい」「安い」「使いやすい」といった機能では差別化が測れない時代となった。
機能で差別化を測れない現代では、サービスは「人」や「ストーリー」で選ばれるようになっている。
圧倒的なサービス(スタバやマックなど)を除くと、
僕たちは知り合いの飲食店や
そのお店の背景など(例えばプロ野球チーム、広島カープ好きが集まる居酒屋カープ鳥)
でサービスを選んでいる。
このことを「人検索」の時代に突入したと業界では言われている。
これは飲食店に限らず、「スポーツ栄養士」
でも同じことがいえるのではないだろうか。
スポーツ栄養士でいう「機能」は栄養の知識や料理の美味しさである。
このスキルは勉強すれば手に入る。
なんなら、栄養士でなくてもネットで検索すればクックパッドで美味しい料理は作ることができる。
栄養の知識や料理の美味しさは働くうえで
基本ルールに過ぎない。
では、「スポーツ栄養士」でいう「人」や「ストーリー」とは何だろうか?
ここの部分を今回の合宿で具体的に確認することができたと感じている。
栄養カウンセリングでは、
「なんでも気軽に相談しやすい人」
「自分の悩みを打ち明けやすい人」
「少しだらしない部分も話しやすい人」
このような「人」になることも一種のキャラクターを確立し、「人検索」に引っかかっているのだと思う。
カウンセリングに限らす、
このスポーツ栄養士さんなら
お仕事を任せられると感じさせる
「立ち回り方」も大切だと思う。
お食事提供や栄養戦略についてのご提案に関しては、もちろん正確なお仕事が求められるが、
その一方で、
人としては少し抜けていたり、
お酒好きのエピソードがあったりすると、
話しやすかったりもするし、
愛されるキャラクターにもなり得る。
特にスポーツ栄養士というお仕事は、
相談される存在になることが最も重要である。
「うちのチームはこのスポーツ栄養士でないとダメ!」
と思ってもらえるような「人」になることが仕事を増やしていく秘訣なのではないかと今回感じた。
栄養の知識や料理のおいしさで差別化が計りづらい現代で、
※クオリティーが高いのは大前提
「人」としてお仕事を依頼されるとはどういう振る舞いなのか。
ここの肝となる部分について、自分が半月間トップチームの合宿に帯同し、感じたことをお伝えできればと思う。
★前回記事(アスイートへの食事提供編)
想像の3倍は我慢!サポートを継続させるためのカウンセリングスキル
この度の合宿では、
アスリート専門「食」サポートチームAtheat(アスイート)の代表である足立歩さんのカウンセリングを生で見学させて頂いた。
※足立歩さん(本記事では師匠と略称)
★足立歩さんのインスタアカウント
★アスリート専門「食」サポートチームAtheat(アスイート)インスタアカウント
提案はタイミングが10割
師匠のカウンセリングを見学して、一番驚いたポイントは栄養の選択をご提案する【タイミング】であった。
ある一例をご紹介する。
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