セミを使役する能力者になりたい
どんなタイトルだ。
今年も夏がきた。
その昔、学生の夏休みがくるとインターネッツにもその風が吹いていた。
匿名掲示板に珍妙な書き込みが増えれば「夏が来たのか」と住民たちに謎の侘び寂びを覚えさせ、決まって呼応するように「半年ROMってろ」とコール・アンド・レスポンスが成立していた。
今振り返ってもこの"半年ROMる"はWebリテラシーへの教育としてかなり精度の高いものだったし、フシアナサンのトラップはある種の反面教師として相応の効果があった。高校生の僕はこの一連の流れで、今話題のアレを知った。
いや、違う、アレの話をしたいんじゃない。
ちょっとだけ繋がっちゃうけど。
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SNSの炎上ーの中でも企てられたものーを見ていると、とても情けない気持ちになる。
彼らが情けないのではなく、自分が、である。
個人に端を発する炎上マーケティングは、特定条件を備えた一部の人にとって、大きなメリットを持っていることは間違いなくて。既に一定の知名度を持っていて、かつ強いメッセージ性を打ち出し、付随する商材になるものを持っている場合。賛否両論わかれることはハナから織り込み済みなワケで、否定的意見はさほど事業上のデメリット(短期的な)にはならず、賛同者への認知獲得が大きなメリットになる。
善いか悪いかの論点ではなく、もちろん推奨するワケでもなく、手法の一つとして効果的だと評価している、って話です。法に触れていることが明確で無い限り、社会的な制裁はごく微細でしかないし、すなわち得るもの多く・失うもの少なし、だと思うのです。
個の時代という言葉が少し歪んで解釈されることが多い昨今では、明確なSNSハックとして成立していて。こと数の経済においては、なおさら。
"スピード感あふれる成長・成果"に過剰な評価が集まる傾向も、これを加速するに一役買っているような。
時に意図せず、時に思惑たっぷりに、炎上する彼らを見るたびに、自分が情けなく感じてならない。
目的に向けて手段を選ばずコミットする姿勢、特定の角度から切り取った時の合理性、自分に向けられる意見や感情を受け流す胆力。そのどれもが、特定のシーンにおいては、強いスキルとして発揮されていて。
この観点において、僕はまったく話にならなくて。
そんな自分が情けなく感じる。
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いや、これはちょっと疲れてるだけだ笑
違う違う。ダメなもんはダメである。
自分がするには、あまりにも美学が許さない。
疲れてると、妙に人と比べてしまったり、するよね。
最近新しいことに挑戦していて、少し自己肯定のプロセスが回りにくくなっているのである。
でもやっぱり、特殊な能力な気もするんですよね。
炎上の渦中で生きている方々のスキルって。火属性かな。
僕は双子座なので概ね風属性なんですけど、風を操るついでに鳥とか虫とかの飛翔系生物を操れたらいいなぁとか。
そういえば、すっかり夏もたけなわ、夜道でアイツに驚かさ、、、あ。
ひらめいた。
セミ、強くね?
実弾性能は明らかに高いし、追尾性能はさほどだけど、撹乱性能もあるし。
あと、HP1桁になってからの底力が凄い。
もう力尽きたかな、、、?と思ってからの踏ん張りがハンパない。しかも通常時より攻撃力高い気がする。
たぶん根性・火事場力のスキル持ちだと思う。
セミ・ファイナル。強い。
最近はゾンビゼミも出現したから、なんならHP0以降もある。
不屈スキルも付けよう。
不死属性だから聖水と回復薬に気を付けよう。
セミ・リタイア。疲れてそう。
なにかを操るのっていいですよね、式神みたいな。
陰陽師やん。
古井戸から冥界を行き来しなくては。
満月の夜には魔物に跨り天を駆けねば。
全知全能の力を持ち、百鬼を避(しりぞ)け、凶災を蕩(はら)わねば。
我、常に月将(げっしょう)を以て占時(せんじ)に加へ
日辰陰陽(にっしんいんよう)を見る者なり。
セミソワカ。
何言ってんだ。
あーあ、ある時セミを操れる自分に気付いて戸惑いたいなー
実は6年前から幼虫だけ操れることを知らずに、街中で黒いフードの男にすれ違いざまにその事実を知らされたいなー
夏が終わる前に魔法大戦を終わらせないと次に力が使えるのはまた6年後、ってことにも気付いて必死で夏を駆け抜けたいなー
あと、夜に自宅の前で根性・火事場状態のセミを怖がらなくて済むようになるのが最高ですよね。
セミを操る力。セミ・オーダー。
身体に合いそう。
ということで、今年もセミを使役できない夏がやってきた。
今年も夏がきた。
皆さんの夏が素敵なものになりますように。
お相手は わたくし
納木 まもる でした。
<編集後記>
一応、再度の言及ですが、炎上マーケティングを推奨する意見ではありませんし、炎上系・迷惑系と言われる方々を養護する立場でもありません。
僕自身が意図してこれらの手法を取る予定は今のところ無く、否定的な立場です。しかし、それは手法を否定するのであって、手法を取る人々を否定するものでもありません。
この補足、必要なんだろうか、、、万人に見られる可能性を考慮して文章を書くというのは、非常に骨が折れるものですね。極力誤解を招かないよう工夫するのは、必要な努力だと思うのですが。
いや、万人が読むと思うなら、もうちょっとまともなタイトル付けぇ。
ということで、たまにはワケ分からん雑記、でした。
皆さん、暑いので体調気を付けてくださいね。
週末は少し涼しいとかなんとか。
※途中のワケ分からん陰陽師の文章は「陰陽座」というバンドの『陰陽師』という曲からの陰陽です。いや、引用です。
読んでいただいてありがとうございます。貴重な時間をいただいていることは自覚しつつ、窮屈にならない程度にやっていきます。