自然のこと77 | 135度の夏の戸が開く。
パラオ最大の島、バベルダオブ島に佇む古代遺跡ストーンモノリス。その正体は未だ解明されていないが、現地にはいくつかの神話が語り継がれている。アイライ州の悪戯好きな神メディイベラオが、パラオの伝統的建築物「アバイ」を建造していた神々に悪戯を仕掛けた。その結果、神々は建造を放棄し、神の世界へと帰ってしまった。そのため、アバイは未完成のまま、石だけが残されたという。この堆積岩はバベルダオブ島には存在しない岩石である。またアンガウル島とペリリュー島の間の海底には「水没した村」があるとも言われている。海岸線から100メートルほど沖に進むと、海中にはストーンモノリスに似た堆積岩が眠っているという。過去数千年のうちに地盤沈下が起きたのか、海面が上昇したのか、大洪水が襲ったのか。その海中の岩石が人工的な構造物であるならば、かつてそこは陸地だった可能性も考えられるのではないだろうか。この地を訪れる度に、我々の想像力は限りなく広がっていく。
パラオの海を象徴するエメラルドグリーンの海底で、未だ語られぬことのない物語は歴史の中に埋もれたまま、誰かがその謎を解き明かし、新たな神話を紡ぎ出すその日を待っているのかもしれない。
▷Location Data:
緯度経度: 7° 42’ 29” N / 134° 37’ 53 "E
カメラ角度: 62° E / 標高: 77m / 気温: 28℃ / 湿度: 79%
時空間: 2024.05.05.5:00〜7:00 AM
▷Access:
▽Production Cooperation
HELIO COMPASS 地球暦®
▽Snap:
本節も、最後までご覧いただきありがとうございます。
All for the next Dimension.
#palau #4k #asmr #goodmode
#地球暦 #heliocompass #ローカル七十二候マラソン
© Nature Good Mode / HELIO COMPASS 地球暦®
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?