自然のこと72 | 雨水。ルーツバック・ポータル。
鹿児島県薩摩川内市を貫流する一級河川、川内川は九州では筑後川に次ぐ2番目の長さを誇ります。標高160mにそびえる小高い月屋山からは、雄大な姿を見せる川内港と東シナ海が一望できます。特に冬になると、陸風により発生した濃い霧が気温差によって川に沿って流れ、まるで東シナ海へ注ぐ龍神のような雲海が広がります。この自然現象は最近では「川内川あらし」として知られ、月屋山の頂上に整備された展望台からその美しさを堪能できます。
▲▲▲ 川内川あらしの発生条件 ▲▲▲
△晩秋から初春の前日、晴天で寒冷な朝(放射冷却が起こる)の午前5時から8時頃。
△晴れて東から程よい風が吹く日。
山の名前は、この山を見たニニギノミコトが「月を眺めるのにふさわしい山かな」と言い、初めは「月見山」と名付けられました。これが「月夜山」となり、現在は「月屋山」と呼ばれています。地上までの道先案内人猿田彦と出逢い高千穂へ降り立つ、この天孫降臨後、高千穂の峰を出て笠沙宮に一時移り住んだのち木花咲耶姫と出逢い契りを結び、その後川内の地へと移り住んだとされ、この地に祀られていると伝わっています。
雨水らしく天気予報は雨だったにも関わらず、撮影中は様々な雲たちが見事な表情多き空模様を演出しながら太陽が合間合間に顔を覗かせる。雲と雲の間から差し込む光のスポットライトが川内市街を照らす場面はなんと神々しいことだろう。東シナ海の入り口に吹き荒れる突風で三脚ごと吹き飛ばされそうになりながら、ニニギノミコトが「京(宮処)にふさわしい場所」と評したと言われるその美しさに氣付くと手を合わせ祈りを捧げていた。
▷Access
▽Production Cooperation
HELIO COMPASS 地球暦®
▽Snap:
本節も、最後までご覧いただきありがとうございます。
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