自然のこと86 | 寒露、黄金時代の幕明け。
薄明の頃、岩礁の先に立つ先人を想う。
まだ夜の名残が海を覆い、波音だけが静かに耳に届く。
東の空が色彩を変え始め、薄青から橙色へとグラデーションを描き始める。
僅かにひんやりとした潮風に包まれながら寒露の氣配に身を委ねる。
太陽が対岸の房総半島から顔を出すと黄金に輝く光りが海ごと飲み込み世界を染め上げる。太陽は神々しいほどの輝きを惜しみなく降り注ぎ、ひとつの時代に終わりを告げ、次の時代の幕を明ける号令を発しているようだ。
かつてこの海を駆け巡っていった海洋民族の魂も光と共に蘇るのだろう。
彼ら彼女らの無限の冒険譚をいくつも重ね合わせながら、大海原を駆け巡った古の海洋民族の息吹が、今この瞬間にも私を探求の地へと連れ出してくれるかのような感覚にさせる。未知を恐れず進んでいった冒険心が、この黄金の朝日に照らされ目を覚まし、再びこの海と空へと羽ばたいていく。
▷Location Data:
緯度経度: 35°8’ 45” N / 139° 40’ 47 "E
カメラ角度: 100°E / 標高: 10m / 気温: 23℃ / 湿度: 90%
時空間: 2024.10.08. 5:10〜7:24 AM
▷Access:
▽Production Cooperation
HELIO COMPASS 地球暦®
▽Snap:
本節も、最後までご覧いただきありがとうございます。
All for the next Dimension.