自然のこと66 | 小雪。界と峠の境に通ずる。
碓氷峠の展望台は、長野県と群馬県の境(上信国境)に位置します。明けの明星が、舞台開幕を待つ私の心模様を映しているような夜明けです。徐々に明るみ、上州三山(赤城山・榛名山・妙義山)、日光連山(男体山、女峰山、大小・真名子山、赤薙山、帝釈山、太郎山などから成り、最高地点は奥日光の奥白根)、浅間山や八ヶ岳連峰(長野県諏訪地域・佐久地域と山梨県にまたがる山塊が姿を表し始めます。編笠山、西岳、権現岳、阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳)と、天にそびえるオールスターの山々も次々と現れ始め、その流線の美しさは神々通る一本の道にも見えてきます。夢幻世界に通ずる様な圧倒的なスケールで、西から東まで贅沢な眺望が心を奪います。
碓氷峠の山頂には創建は景行天皇40年(西暦110年)と約1900年の長い歴史を持つ熊野皇大神社が鎮座しています。昭和以降、群馬県側に熊野神社が建立され、県境を別々の神社で治める形となったといいます。八咫烏に導かれ碓氷峠へと登った日本武尊は、眼下に広がる雲海へ海を連想し、相模灘で荒海を鎮めるため身を投じた御后の弟橘姫へ、その悲しみと別れの瞬間をしのんで「吾嬬者耶/あづまはや・あゝわが妻よ」と三度も嘆いたという伝説が残っています。
神社入口横には、中央分水嶺をしめす岩も静かに堂々と顔を覗かせています。
▷Location Data:
緯度経度: 36° 22’ 2” N / 138° 39’ 23 "E
カメラ角度: 133° S / 標高: 1200m / 気温: 3℃ / 湿度: 50%
時空間: 2023.11.22.5:30〜8:10 AM
▷Access:
▽Production Cooperation
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▽Snap
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