見出し画像

アイスランドでスープ屋をやりたかったあの頃。

シガーロスのコンサートでうとってしまったら家に帰ってそのまま北欧の夢の中に入り込んでしまいました。
昨日は更新できませんでしたんで、今日は2つ更新します。
まず1つ目は、私の北欧への憧れの話で。

北欧への憧れの気持ちを持ったのはいつ頃かなと思い返していましたが、ビョークを知った頃だった気がします。
だから中学生後半くらいかな。
中学生の頃には自分の部屋にデスクトップパソコンを置かせてもらえるありがたい環境でしたので、インターネットにどっぷりだったわけですが。
その頃にいわゆるインターネットのリテラシーマナー半年ROMれなどなどを学びました。

そしてYouTubeとニコニコ動画でいろいろな音楽を深夜に聞きながら作業をするのが好きでした。
その時に出会ったのがビョークだったり、シガーロスだったり、Radioheadだったり、なんかいろいろだったのです。
その中でもビョークはやはり印象に残って、アート的音楽というのかな、今でいうとアンビエント系っていうんでしょうか。
とにかく、ライブとかで拳をあげて体を揺らしてわーってなる感じじゃない音楽があることを知って衝撃を受けました。
そしてオタク気質な私はこの人はどういう環境で育った人なのだろうとバックボーンが気になって調べたら、アイスランドと出てきました。

当時の私にとって北欧の国で知っているのはスウェーデンとフィンランドくらい。
スウェーデンはなんとなく、フィンランドはムーミンの国、そんなイメージでした。
だから、アイスランドを調べてものすごくときめきを覚えました。
うろ覚えですが、活火山の国のため、国土の中で人が住める場所が少なくて、大体みんな同じところに住んでいること。
温泉?がいっぱいで、間欠泉が見られること、なんか泥がすごい肌に良いみたいな感じでみんな体に塗って温泉入っている写真とか、とにかくめちゃくちゃ自然が多いこととか。
冬が長くて荒涼とした大地が広がっている様子が印象に残りました。
なんとなくそれが当時住んでいた新潟に少しだけ重なって、そんな場所からでもこんなにイメージが膨らむ大きな世界観を作り出せるのだと、感動と同時に希望が持てたのです。
地元が嫌いなわけじゃないです。
でも、ここで何か…言葉にするのが難しいですが、何かを作り出すというのが難しいと感じていました。
閉塞感というんでしょうかね。
学生ということも重なって、都会で流行っているような服やメイクなんて派手で笑われるからできない。
ちょっとでも外れたことをするのは怖いことだと思っていました。
今思えば全然そんなことないんですが、当時の私は本気で怖がっていました、普通から逸脱するのを。
だからインターネットの世界に救いを求めたというか、希望を感じていたんですね。
その中にアイスランドがあった。

ビョークについての音楽や動画を聞いたり見たりしていたら、シガーロスも出てきて、今でも覚えてます、私が初めて聞いたのはGlosoli(正しい表記じゃないです)だった。
なもんですから、アイスランドへの憧れは募るばかりです。
当日のTwitterにはアイスランド在住の日本人の方が数人いらっしゃって、生活のことをツイートしてくださっていました。
その方たちのツイートや写真を見ては、こんな暮らしなんだ、とかいろいろ知ってわくわくしました。
税金がめっちゃ高いけどいろいろ社会的なサービスがしっかりしてるとか(当時の情報ね)、お土産屋さんで日本では廃盤になったビョークなどの北欧アーティストのCDが普通にお土産で売られているとか。
短い夏の花畑の写真とか、緑生い茂る森とか、全てが違う世界でした。

そしてこじらせた私は高校生になる頃には、将来はアイスランドに移住したいと考えるようになっていました。
アイスランドでスープ屋を開くのが夢だとずっと周りにも言い続けていました。
しかしその夢はいまだ叶わず日本にいるわけですが、その理由としては大きく2つあります。
1つはアイスランド語が世界で一番難しい言語だと言われていること!
こちとら正直英語に自信があんまりなかったです。
読んで大意を取ることはできるのですが、細かいニュアンスは間違っていましたし、しゃべることは全く得意じゃなかったです。
発音も耳も最悪です。
アイスランド語は英語ができないなら無理、と書かれた勉強参考サイトを見て落ち込みました。
もう1つは、たしか当時だと移住の条件がすごく厳しかったんですね。
年齢制限がかなり低くて、20代前半、大学卒業してすぐに行くくらいじゃないとほとんどビザが取れないとか。
あと、移住するにあたってアイスランドでの就職先が決まっていないとビザが下りない。
そりゃそうですよね、不法滞在とかの面で懸念点がありますからね。
あとは国の指定する試験に合格しなきゃいけないとか、もうとにかく山のような条件がありました。

それを大学卒業までにすべてクリアできるのか?
ていうかまずお店で出せるほどのスープが作れるのか?
ていうかまず海外に一度も行ったことないのにいきなり移住なんてできるのか?
それでこの夢は、夢のままとなってしまいました。

でもアイスランドに旅行に行くことは諦めていません。
大学時代の恩師の1人がフィンランドによく行く方で、アイスランドにも行ったことがあり、いろいろとお話を聞かせていただきました。
当時はまだ情勢が落ち着いていましたから、日本から直通便ができたから行きやすくなってるとか、北欧の食事は日本人の口に合うから体調あんまり崩さなくていいかもとか。
あとか雑貨が面白いのいっぱいあっておすすめとか。
今は情勢的に乗り換えが必須になっているぽいですが、本当に行きたいですね。
真冬のパウダースノーのアイスランドも、短い夏の北欧も、憧れの国です。
サーモンミルクスープがどれくらい上手に作れるようになったらスープ屋になれるかな。

No is shE.
2025.2.17

いいなと思ったら応援しよう!

No is shE.
よろしければ応援をお願いいたします。いただいたチップで名前のある彼女になれるよう、より一層努力します。