今年の締めくくりに自戒として
韓非子 亡徴 より抜粋
凡そ人主の、国小にして家大に、権軽くして臣重き者は、亡ぶ可きなり。
宮室台榭陂池を好み、車服器玩好を事とし、百姓を罷露し、貨財を煎靡する者は、亡ぶ可きなり。
時日を用ひ、鬼神を事とし、卜筮を信じて祭祀を好む者は、亡ぶ可きなり。
緩心にして成る無く、柔茹にして断寡く、好悪決する無くして定立する所無き者は、亡ぶ可きなり。
怯懾にして弱守、蚤見にして心柔懦、断ず可き謂ひ有るを知りて敢へて行はざる者は、亡ぶ可きなり。
偏褊にして心急に、軽疾にして動き易く、心に発し悁忿にして、前後を訾らざる者は、亡ぶ可きなり。
主、怒多くして兵を用ふるを好み、本教を簡てて戦攻を軽んずる者は、亡ぶ可きなり。
大利を見て趨かず、禍端を聞きて備へず、争守の事に浅薄にして務めて仁義を以て自ら飾る者は、亡ぶ可きなり。
辞 弁にして法あらず、心 智にして術無く、主 多能にして法度を以て事に従はざる者は、亡ぶ可きなり。
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2020年、海外旅行向けのモバイルルーターレンタル事業の経営者が、その業績が前年比2%まで落ちたことを機にPCR検査事業に転換し大きく業績を回復した、と話題になりました。
それを「回復」というのか…従前の従業員さんたちの専門性などはどうなったのだろう?とは思いつつ、事業責任者の大義・大局とはなんなのか、しっかりとしっかりと考えていきたい。