【ニューヨークで毎日困ってます】リンカーンセンターで子連れオペラ魔笛
脳内100%歌謡曲のあいちゃんの元、育ってしまった娘2人。当然ながら姉妹の音楽データベースは9割90年大ヒットソングであるわけでして、自分のせいだけど嘆かわしい。未来のある若者として知識がニッチすぎる。
しかも、ニューヨークに来たのに。口ずさむ曲がJPOPすぎる。
ある日、アムの空手教室の付き添いをしていたら、隣で同じく暇をしていた先輩Kちゃんがちょこちょこ何やら検索している。
「リンカーンセンターで今の時期、家族向けに短縮版オペラをやっていて、安い席で40ドルくらいなんだよ」
初心者にちょうどいいヤツー!
教えてもらったとおり、一番安い席を予約!演目はモーツァルトの魔笛。
知らん。
YouTubeで「100秒でわかる魔笛」とか、オペラ歌手YouTuberの動画を見たりしてあらすじをチェックしてきましたよ!
オペラだし、ステキな格好しなくていいのかな、と一応子供らはワンピース。
大人も小綺麗な格好して行ったら、私の席の周りはジーンズスニーカースウェットの民で埋まっていた。
やはり最安チケットゾーンは普段着でオッケーであった。
ちなみにリンカーンセンターのホームページには、子供にわかりやすいように魔笛の絵本のようなものが掲載されていたり、塗り絵もありました。本当は3時間のところ、2時間にまとめられている上、本当はドイツ語のオペラを英語に変えてくれていて、さらに字幕もあり。
お安い席は天井に近いので、一生懸命階段を登ります。金閣寺のように光り輝いております。
中には飲み物食べ物持ち込めないので、皆売店の前で飲み食い。
でも紙コップと給水機もあって、庶民にとても優しい。
さーそろそろ入るかー。
まあ、遠いわ。
ブロードウェイミュージカルより大きい会場だし、そうなるわ。
一番上の席だからオーケストラもよく見えます。
字幕は前の座席の背もたれ部分に懐かしい感じの液晶に映し出されてありがたい。日本語はないけど。魔笛のストーリーはYouTubeで勉強してきたからね!字幕の英語もYouTubeを思い出して何となく理解。
後ろも前も子供がいて、後ろのボーイなんて前の席をドラマーなようにリズムを刻んで蹴り続けた上、途中トイレにも立っていた。そうなるよね!
ちなみに、トイレ休憩はなし。子供のトイレというより私のヨワヨワな腹が緊張する!!
季節柄会場じゅう咳もしていたし、静かにしないと!ピリピリする雰囲気ではなかった。泣いてる赤ん坊は居なかったけど。
私は人生オペラ2回目。
1回目はパリのパレガルニエで、オペラが終わったことに気づかず休憩だと思ってずっと待っていた苦い思い出。
今回はYouTubeであらすじチェックしたから(何度も言う)終わりのタイミングは間違えませんでした!
正直に言うと、
隣で見てた6歳児は「つまんない……」と3回くらい言っていた。
短縮バージョンでこの有様!
私も3回くらい夢の入り口に立った。
教養ある大人を目指すのだ、という強い思いで現実世界に戻ってきました。
しかし、魔笛がコミカルで明るい話でオペラの入り口としては最適なのは理解した。
オペラであんなにみんな笑うんだ、とか、歌詞の内容は意外と単純、とか新しい発見。
こちら一番人気のパパゲーノ役。
肉襦袢をつけた彼の動きで会場が湧きに湧いた。立派なコメディアンであった。
双眼鏡でよく見たらふざけたメイクをしたイケメン。これでお歌も素晴らしいなんて、世界には才能豊かな人が多いことよ。
ライオンキングの監督が監督をしているだけあって、動物の描写や衣装がモダンでオシャレ。
「途中で飽きた」と言っていた子供たちは、連れてった意味なかったかなー?45ドルでよかった……。
次の日、鼻歌で夜の女王のアリアを歌う姉妹。
さらに、日本のバラエティ番組を見ていたお嬢が「このBGM、パパゲーノ登場の曲じゃん」
マジ!?
もしかしたら少しは45ドル払って意味があったのかもしれない。
私?BGM全然わかんなかったです。脳に残ってなかったーーー。
父親に「あいちゃんに教養はもう無理だから諦めろ」って言われたのはこう言うことかーーー。
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