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私はAIクリエイターと名乗るのを辞めた。

「AIクリエイターののいです。」

そう言い続けてきたけど結局のところAIクリエイターって何なんだろう?

ふとある時そう思った。

「AIクリエイターって何?」

聞かれた時、意外と回答に困る。

「AIでジブリの実写とか見たことない?あんな感じの凄い映像をAIで作る事だよ!」

「AIでここまで作れるんだよ!本当にすごいよね。」

その時の回答はこう言ってた気がする。

じゃあ今は?

「ノイズサンプののいです!」

と言っている。

私はAIクリエイターと名乗るのを辞めた。

バズるエンタメ系AI動画から導き出したある方程式


年始からずっとAI×創作に取り組んできて、初めはAIの可能性に圧倒されてきました。

AIは可能性に満ちている!!

そう思った。

そう思っていたらいつの間にか“AIクリエイター”という造語が生まれていました。

しかし、その実体が何なのか、みんなが何を求めているのかよく分からないまま、波に乗って活動を続けてきました。

今になってハッキリ見えてきたAIクリエイター。

深ぼってみる。

AIクリエイターと聞いてまずぱっと思いつくのは

ショートのバズ動画

ここを深ぼって簡単に3つの種類に分解できることに気が付きました。


・超大作コンテンツ×AI化(実写化、動画化など)

千と千尋の実写化バズから続いてるやつです。

ドラクエやクロノトリガーなどのレトロゲーム、最近だと呪術廻戦などの超人気トレンドアニメの実写化なども軒並みバズってました。

これは干支や、妖怪の実写化や葛飾北斎の日本画で力士がサーフィンしてる映像など種類は果てしないです。

最近は質の上がった動画生成を使って偉人の蘇生化でバズってるのを見ました。

・AIに思わず突っ込みたくなるようなエンタメ系動画

AIの特徴を生かして作られた面白い動画です。

具体的には、フリーザの特徴をAIに伝えてAIに画像を出してと言うと私たちが想像しているフリーザとは全然違うフリーザが出てくる動画

ネットで流行っているミームをAIで生成したキャラで再現した動画

有名曲の歌詞通りにAIで画像を作ってもらうと「なんか違うな」とツッコミを入れたくなるショート動画など

・AIでしか再現できないであろう綺麗or怖い映像

不自然でとてつもなく綺麗or怖いもの。

めちゃくちゃ最先端でスタイリッシュな家の内装に、窓から白銀の雪が降る映像。

天空絶壁にそびえたつガラス張りのジャクジー付きのデザイナーハウスなど現実世界では見ないであろう綺麗な映像や、夜にあったら発狂してしまうくらい怖くてグロテスクなホラー映像など。


これらの共通することとして

共通認識×AIの特徴=意外性のある(バズる)コンテンツ

ジブリなどの時代を超えた文化コンテンツ(共通認識)とAIが得意な生々しくリアルな画像スタイルをかけ合わせて意外性のある映像が生まれているといえます。

フリーザや有名曲、ネットミームなどの共通認識にAI特有の感情を読み取れない回答で笑えるコンテンツを作っている。

家や風景などの当たり前に存在するものにAIが得意なホラーor美しいファトリアルな画像生成を組み合わせて見たことのない景色を再現する。

言語化すると大まかな筋としてこの方程式が成り立つことに気が付きました。

AIの特徴も現段階で言うならば

・ホラー
・美しい
・フォトリアル
・感情を無視した違和感や不自然さ

この4つといえます。

私たちの想像を超えてくる回答が多い=人には難しくてAIには得意

これらの要素を理解してコンテンツを作る人こそ

AIクリエイターなんだと気が付きました。

なのでこれらの方程式を利用してコンテンツを作れば比較的バズりやすいと言えるでしょう。

ただ何故か違和感が残る。。

なぜだろう?

と掘り下げた時にわかったデメリットも見つけたのです。

それは

何も工夫しなければ常に得点は1次コンテンツに入ってるという事

ジブリの実写化はジブリがあって成立するので、思い出すのはジブリです。

1次コンテンツを使った2次創作

これは弾き語りのcoverをする人と状況は似ている。。?

となるとAIなので全員が歌がうまい中で弾き語りのcoverをしている状況といえます。

だからこそ、この戦いの差別化は常に

誰もカバーしてない曲の弾き語り

をどれだけ早く見つけられるか?

が重要視されていると気が付きました。

うーん、AIクリエイターは厳しい戦いになるなぁ。。

けど確実に人気を獲得しているアカウントもあるのはなんでなんだろう??

例えばLiberさんはここ最近はほぼオリジナル画像ですが常にバズっているしInstagramのフォロワーは131万人と凄まじい人気を誇っています。

Liber(@liberxx0) • Instagram写真と動画

これは明らかにスピード勝負だけで差別化をしてるといえません。

実はのいはLiberさんがまだ1万のフォロワーもいない状態の時から見ていました。

初期の投稿は確か地獄楽(アニメ)の実写化だったと思います。

アニメのワンシーン

当時はそれこそ千と千尋の神隠しの実写化などでもバズっていて大作コンテンツ実写化の元祖の人だと思います。

群を抜いて生生しくリアルで恐ろしい絵。

なのにどこか神秘的で美しいと思ってしまう。。

衝撃でした。

元々AIはリアルな画像が得意なのは知っていましたが、midjourneyのバージョンも古く当時の画像生成AIはグロ系の規制が強かったのでどう生成したのかも不思議に思ってました。

そこからあれよあれよと実写化コンテンツを高品質なまま投稿し続けあっという間に100万フォロワーを超えてました。

Liberさんの投稿を見ると簡単に2つの時期がありました。

1.共通認識×AIコンテンツで爆発的にフォロワーを伸ばした時期
(大作コンテンツが好きなフォロワーが集まる)

2.オリジナルコンテンツ×AIの投稿に変化した時期
(Liberさんの独自性がすきなフォロワーに変化)

この

共通認識→オリジナルコンテンツ(作家性を持つコンテンツ)にいかに自然に変化させていくか?

ここが大事なのだときずきました。

Liberさんが1から2にナチュラルに移行できた理由を考えていくと

独自コンテンツに移行できるAIクリエイターは
どの時期にも常に共通の作家性がある

といえるんじゃないかと思いました。

1.スタイル
恐ろしく感じるフォトリアルさと生々しさ・同時に神秘的で美しい

2.ファンタジー要素
人より上位の存在を描いていることが多いと思いました。
妖怪、神話や昔話の神々。別の世界の貴族、高度な技術を持ち人々を管理してそうなAIなど

これらの要素は1の時期も2の時期も共通しています。

2の時期に移行したLiberさんはもはや

AIクリエイターではなく

コンセプトアーティスト・画家

のような立ち位置にいると思っています。

なぜならAIで価値を作ってるのではなく、Liberさんに価値がついているので、オリジナルコンテンツのグッズやイラスト集が出た場合でも売れると思います。

実際にLiberさんは本当にコンセプトアートや画家のようなことをしています。

とあるXの投稿で

100以上の画像生成で1枚納得するのがあるかないか。。

といったニュアンスの内容を見たことがあります。

次にLiberさんは非常に画質がきれいです。

画像から動画生成をすると超高解像度の画像も動画になると画質が一気に悪くなります。

そこを踏まえても前から綺麗でした。

という事は画質やアップスケールも非常にこだわっていると予想します。

画家のように書き直し続けているという事

そしてコンセプトアーティストのように作品を修正し、最大限まで整えコンテンツを出しているという事

これはAIクリエイターではなく、アーティストの方がしっくりきます。

導き出したAIクリエイターの定義とは?


共通認識×AIの特徴=意外性のある(バズる)コンテンツ

この方程式を理解し狙ってバスらせる事が出来る人がAIクリエエイター

大衆の共通認識を探し、AIの特徴を理解したうえで誰よりも早く意外性を見つけ映像としてコンテンツを届けバズらせる能力がある人

これも正確には

動画マーケティングのプロ

になるのではないでしょうか?

数の権威性や影響力を誰よりも突き詰めれる人なのでクリエイターというよりマーケターというのが正しいと思います。

実際に肌間でもAI関係なくマーケティングやビジネスがうまい人が動画生成でも上手くいってると感じます。

ここで私は自分の間違いに気ずきました。

AIクリエイターになろう!

という趣旨で動画発信をしていましたが

共通認識はなく、AIだけは使っていて意外性のない作品を届ける人

になっていました。

それもそのはずで、私が発信をしている理由は

とにかく作るのが楽しかったから

という理由だけだったからです。

そして世の中の反応は正しく

一番伸びた動画はその時に少し話題になっていたlo-fiの動画や当時ほとんどの人が知らなかったけどコアな人だけで話題になっていたviggleの解説動画です。

つまりマーケターとして正しい動きをしたときに動画は伸びました。

AIクリエイターを本当に増やすのであれば動画構成含めて

RKJ VIDEOさんのような動画が一番参考になると思います。

AIを活用してトレンドにのったバズる動画を作る方法を教えているチャンネルです。


これらの現実がわかった時に

私は

AIクリエイターと名乗るのを辞めました。


AIクリエイターとは何か?


その答えは

AIで文字を書かせてるならライター

AIで動画を作るなら動画クリエイター・マーケター

AIで絵を作るなら画家

AIで音楽を作るなら音楽家

AIで業務を効率化するなら経営コンサルタント

人によって変わるもの。

これが答えだと今は思っています。

じゃあノイズサンプ(私)はどうするの?


長々と書きましたが純粋に私が迷走していたって話になってしまいました。笑

はい、簡潔に言うと

AIでゲームや映像ふくめた3Dの創作を続けたいので

3Dクリエイターとしてスキルアップをして

その後コミュニティ運営をしたいです。

コミュニティもメタバースとかでやり取り出来たら面白いですよねってところで3Dにこだわりたいですね。

そもそものいが行ってる活動として

YouTube運用

note

ディスコード運営

この三つです。

でこれらの活動を始めた理由がシンプルで

楽しいから作る、同じ思いの人が集まったコミュニティを作る

です。

ディスコード👇

これは始めた当初から今も変わりません。

というかこれ以外であまり興味がないので動けません。笑

となると一番楽しいと思える創作活動を軸にするのがいいね!という話になり、3Dの創作が一番楽しいのでこのような結論になりました。

これを続けたいから

苦手だけど最低限のマーケティングやビジネス活動を頑張ろうと思う。

これが本音です。

またノイズサンプはモリー君が入って2人になりました。

しかも3か月後くらいにはもう1人入る予定で合計3人になります。

全員素人だけど創作するのが好きという理由で集まっています。

未経験で今から3Dクリエイターは無理だ!

なめるな!

と言われそうですが

楽しいならこれからも変わらず創作活動は続けるし、同じような思いの人は一緒に仲良く創作していきましょう

くらいの気持ちでゆるりゆるりとやっていくつもりです。

まとめ


その①

現在のAIクリエイターは動画マーケターに近いのでビジネス的に取り組む方がうまくいきます。

その②

クリエイターとして活躍するなら作家性やスキルアップを最初から意識することが重要です。

その③

創作好きな人は一歩一歩、一緒にスキルアップしていきましょう

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