光速で伝えて
こんにちは、無音の日々よ
ステンレスを殴ったような光が滲む夕暮れの街に染み込んだものは何か?
形と形で影を繋いだスラー
定点観測でカメラに収めた愛
アルコールで誤魔化したような微熱な恋
だからスローセックスみたいに愚かな息を続ける自爆霊は死ねない
サイリウムを振るプラスチックに恋したようなキメラマウス
「あした」を口にする希望論者の涙の色は何色ですか?
いるかいないかわかってて蹴る死に損なった、夏
散らばったゴミの欠片を拾うお前の小さな意地
或いはぬるい行為に使いやすい身体
一人去ってまた一人
ガットフィーリング
以後更に殊更に句読点抜きで、軽量は変化する
日焼け止めを塗らないと外に出れない女の子は
朝焼けの向こう側に手を伸ばした
院内感染みたいな常識にまみれてる
坂に遡る鮭
変な靴
脚気
光速で伝えて溶けてしまいたかった、
そんな生返事と壊れた光
捧げた炎を宿す鏃
背に腹は代えられないんだ、と虎は暗い
「最初からこうしていればよかった」
「なんでだよ」
「結局は僕ら夢遊病じゃん」
Cuica×Noise×Kotobani "15 WORDS"
今回の詩はクイーカ、ノイズ、コトバニの3人で15個の単語(フレーズ)を出し合って、それらから組み合わせて各々が詩を作る企画"15 WORDS"です。
今回出し合った15WORDSのリスト
fromクイーカ
クイーカ、ことばに両氏のversionはこちら
Cuica's ver.
Kotobani ver.
いいなと思ったら応援しよう!
心の瞬間の共鳴にぼくは文字をそっと添える。無力な言葉に抗って、きみと、ぼくと、せかい。応援してくれる方、サポートしてくれたら嬉しいです……お願いします