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「学歴」から「学習歴」へ。学習ログ「LADDER」で教育業界に切り込む20歳の革命児

9月21日に勉強版のクックパッドといわれる「LADDER」をリリース。人生100年時代に、何を学び続ければいいのか。AI(人工知能)などの最新なテクノロジーで簡単に私たちの仕事が代替されると叫ばれている時代。「学歴」より「学習歴」が重視されるといわれている時代に、代表の渋川俊伍に目指す教育の世界観を語ってもらった。

ー先日のリリースでは反響が多かったと思いますが、そもそも教育業界で起業しようと思った理由はなんですか?

社会への思いと自分への思いの2つがあります。
社会への思いですが、少し怒りというか違和感に近い感情かもしれないです。幸せの定義が時代とともに変わってきているのに、単一的な教育を受けていることに違和感を感じていました。必要な情報はみんな違うはずです。
勉強しようと思えば、教育のコンテンツは溢れている。全員違った進み方でいい。それが今一番時代にあった学びだと思っています。

自分への思いですと、昔から自学自習が好きでした。小学校の時から、本が好きで図書館に入り浸り、 中学校の時に、放送大学の行動分析学の授業をラジオで聞いていました。学校では学ばないアカデミックな知識もラジオを通して勉強できると思い、学びが360度どこでもできる感覚は当時からありました。

また、高校卒業してギャップイヤー期間中に1年間ヒッチハイクをしていました。何にも縛られることなく、Schooでリアルタイムの授業を片っ端方見ていました。しかし、1人で勉強するの寂しかったです(笑)PCと自分1人だけ。オンラインで勉強していると闇雲に進んで、灯台のような照らしてくれる人はいませんでした。

そのような思いがあり、学び合いができる勉強版のクックパッド「LADDER」を作ろうと思いました。

ーLADDRは勉強版のクックパッド。もう少し詳しく聞かせてください。

学習のログをCtoCでシェアするサービスです。
ユーザーに学びの過程を投稿してもらいます。例えば、プログラミングを勉強している人だったら、Progateで学んだ後にAidemyで学習した、というログをLADDERで投稿してもらいます。今まで、学習のログはブログやTwitterで投稿している人はいましたが、それをLADDERという一つのサービスで体系化していこうと思っています。

ーLADDRを使ったユーザーはどのような悩みが解決されるんですか?

「次にどういう勉強をしたらいいのかわからない」という悩みが解決されます。私たちが一番大事にしているのは「学び合い」という感覚です。
得意じゃないことは、他の人のハシゴ(LADDER)を登って欲しい。
いまはGoogleとかで検索した時に、無数の情報が出て来ます。どれの記事が一番読まれたか、あるいはSEO的な観点で検索の上位にあがってくる。検索画面の縦に情報の関連性はなく、体系化された情報こそ価値があるはずです。

コスメの口コミサービス「LIPS」や車の情報共有サービス「CARTUNE」のようなバーティカルな場所で検索する人が増えてきています。検索結果の情報があらかじめ区別されているからこそ、ユーザーが知りたい情報の取得が容易になります。LADDERも同じように、勉強したい情報を個別最適化したいです。

ーリリース後、ユーザーに使ってもらうために力を入れていることはありますか。

一番は勉強したい人に付き添うことです。寂しくさせたくないという思いがあります。そのため、ユーザーにとってどのような情報や機能があれば使ってくれるのか検証しています。正式なリリースで公開しようとしている機能をクローズドのコミュニティで吟味してい段階です。

アメリカ発祥のQ&Aサイト「Quora」や「Medium」も初めは招待制で始まりました。理想的な投稿を増やしていくことで、ユーザーの満足度をあげている。

クローズドβ版Discordコミュニティ:LADDERラウンジ【24時間営業】

ー教育系のプロダクトはマネタイズが難しいと言われています。

個人の学習歴と企業とのマッチングを新たなマーケットとして確立します。
みなさんがLADDERのプラットフォームで学んだ軌跡は、その人自身を表現する新たな側面となります。
今後LADDERの学習歴を用い、企業や人に向けて自分のことを説明できるようになり、企業側はより詳細なデータから人材のマッチングや評価をすることができます。
実際に、私たちの会社でもエンジニアであれば、CTOが投稿したLADDERで学習を終えていることを採用条件の一つとしています。このように、今後は学歴や資格に加えて、日常からどんなことを学んでいて、どういった学問に明るいのか。そういったバーティカルな情報が重要視される世界観になると思います。

ー今後、LADDERはどのような世界を目指していますか。

アダプティブラーニングの実現です。先ほども申し上げた通り、学校教育は単一化されています。だからこそ、LADDERに登録した瞬間から最適な情報をサジェストできるようにしたいです。膨大な学習のビッグデータから、アダプティブラーニングとして学びたい人に最適な情報を届ける。最終的には、世界中の志に最適な学びを届けて、人生の主人公を増やしたいです。 


「LADDER」Twitterアカウント

代表渋川 駿伍Twitterアカウント


(取材:アベッキー,ピザ)

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