4. ワギニスムス、最後に

ワギニスムスについて、最後です。

1. ワギニスムスについて|相山玲子 (note.com)
2. ワギニスムス、原因分析|相山玲子 (note.com)
3. ワギニスムス、取り組んだこと|相山玲子 (note.com)

私がワギニスムスを解決するうえで大切だと思ったことを書いてみます。
①頑張り屋を卒業する、努力の方向性

セックスをしよう!と頑張るのですが、頑張ろうとすれば頑張ろうとするほど、力が入ってしまい、うまくいきませんでした。心の緊張がアソコにも伝わってさらに力が入ってしまったんですかね?
頑張ることしか能力がなかったころの私は、歯を食いしばって色々な人を試してみました。今となっては、恋愛やセックスにおいては「がんばる」というエネルギーは多分逆効果だったのかな、と思ったりします。自分を偽って、唇をかみしめて頑張ることは良い恋愛・セックスには必要ないと気付きました。
ただ、情報収集したり、自分と向き合うという頑張りは大切だったと思います。頑張る方向性でOKなものもあります。(だから頑張り屋の自分を否定しないでね!周りの人に助けを求める方向の努力もすごく大切!色々試みてるあなたはすごいと思うよ!)
楽しみながら、自己を追及するっていうのができたらいいですよね。辛いときはそんな余裕ないけど、息抜きって本当に大切!
うつ病の治療の時にも思ったのですが、鬱の人に「がんばってね」は禁句ってあるじゃないですか。そんな感じで、頑張るのは必要ないんだけど、自分と向き合ったり、生活を整えたり、そういう努力とか頑張りの方向性は必要だったり。
バランスが難しいけど、そういうバランスを身につける機会でもありました。まだ、うまく言語化できないのですが、ワギニスムスって、頑張りすぎている女性に神様が、頑張りすぎだよ!とメッセージを送っていたのではないか、と思うのです。
女性性を身に着けるとか、相手を信頼したり、身をゆだねることを学んだり、焦りを手放して一休みしたり、そんなことを教えてくれた経験でした。
今ではそんな風に思っています。

②自分を表現できない、心を開けなかった自分
私が最初にトラウマとなった出来事を振り返っていくと、自分がセックスの経験がないことを素直に伝えられなかったこと。病院でも、初体験の相手にも。自分をよく見せようと、ばれないように、我慢したら乗り越えられるだろう、と思っていた。
それから、その後も相手にどうしても、心を開けなかった。一時期は、どうでもいい相手で練習して、処女を卒業したい!とまで思っていた。でも、やっぱり好きな人じゃないとやっぱりだめ、っていう矛盾に陥った。
自分の好きな人を信頼して、心を開くっていうことがすごく難しかった。どうしても、自分をよく見せたい、という気持ちから抜け出せなかった。本当はそのままの自分を受け入れてもらいたいんだけどね。
素直になれず、かっこつけたい自分と、実は超純粋で愛のあるセックスにあこがれてる自分。。。そんな矛盾した思いを抱える人間だったのです。
恥ずかしいけど、今では自分のこんなところも可愛い奴、と思ったりします.

③完璧主義の矛盾と捨てなくても良い理想
ワギニスムスに陥った私は、セックスできない私は価値がない、そんなコンプレックスがどこかにあり、苦しんでいました。
こんな状況になったのは、多分恋愛相手に対する理想も高くて、なかなか誰かと付き合う、ということもできず、気づいたときには恋愛経験がない自分にコンプレックスを抱くようになりました。20代半ばになって、性経験がないこともすごく恥ずかしく思って、隠しながら生きていました。そこで色々な出来事があって、性に対してのトラウマがすごく大きくなってしまいました。今思えば悪循環ですが、自分のダメなところ、かっこ悪いところも受け入れて、生きてよかったんだな、と思います。
あとは、やっぱり自分を受け入れてくれる人と、愛のあるセックスがしたい、という譲れない気持ちもあったと思います。そして、それは妥協しなくて良いことだったな、と今では思います。

④性は生きること!
最後に、性ってすごく深いな、と思います。
今話題のLGBTでも、どういう性のあり方で生きるかで、人生の在り方は全然違う。人それぞれ色々な性の在り方があり、自分の在り方が受け入れるのに時間がかかることもあるし、他の人の在り方についても受け入れるのは難しかったりする。だけど、その人にとっては命にもかかわる程、大切な問題。
少しズレたけど、異性愛者の自分にとっても性について向き合うのは大切なことでした。セックスの問題はいやらしいことや、避けるべき話題でもないと思う。
ただ、TPOに気を付けて、適切な場所でカミングアウトや開示しながら深めていくことが大切だと思います。

長くなりましたが、何かの参考になれば、と思います。
色々苦しみましたが、私はセックスの奥深さや、愛の偉大さ、そんなことに気づく経験にもなりました。

焦ったり、恥ずかしく思ったりすることもありましたが、今ではこんな道のりすらも愛おしく思えます。かっこ悪くてもいいし、世間の声や自分の思い込みから解放される良いきっかけになったとさえ、思います。

ワギニスムスに悩む方、あまり深刻になりすぎず、楽しみながら性や愛について、好奇心をもって追及していく良い機会でもあると思います♪
楽しみにながら、追及していきましょう!応援しています♡


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