日本のデザイナーの地位を高めるためにやらなければならないことは経営を勉強すること
noteに初めて投稿します。グラフィックデザイナーの熊谷淳一と申します。
東京でデザイン会社を25年経営し、中小企業や個人事業者さんを中心にいろんなデザインを作っています。
(詳しい自己紹介はこちらをどうぞ)
これはずっと昔から感じていることなのですが、最近ますます憂いていることがあります。日本のデザイナーの地位がなぜこんなに低いのだろうか、なぜこんなに年収が安いのだろうか、ということです。
僕の会社のブログにも、ひどいクライアントに疲れましたとか、泣かされましたとかコメントをいただくことがあるのですが、世間からデザイナーに対するリスペクトも少なく、酷い扱いをされるフリーランスのデザイナーが大勢います。
僕もひどい目に遭ってきました。お金を払わない、著作権を無料で要求される、あちらの都合で途中で仕事を切られる(料金未払い)、勝手にデザインを二次利用されるなどなど。その度に凹んできました。しかしその都度勉強して対処法を学び、そのようなトラブルを回避できるようになりました。
その方法は一言で言えば、世の中を知ることです。法律の専門家である弁護士さんや弁理士さんに相談しに行ったり、プロの経営コンサルタントのセミナーに参加したり中小企業の社長さんと飲んだり、デザイン以外のことを学ぶことがデザイン会社を長く経営していう上で非常に重要であることを、多くの不安に感じているデザイナーに伝えたいと思っています。
ネットではデザイナー向けの表現テクニックやアプリの使い方などの情報が溢れています。しかしデザイン事務所の経営の方法とか、困ったクライアントに対する対応の仕方とか、新規開拓のコツや他のデザイナーと差別化する方法などの情報はほとんどありません。
デザインの表現テクニックを学びかっこいいデザインが作れるようになったとしても、それは単に「デザイン表現」であり、ビジネスで求められる「デザイン」ではないと思っています。
クライアントが欲しいのはかっこいいデザインではなくビジネスの成功なのです。ビジネスを成功させるデザインを作ることができなければ、単に「絵の上手な人」と変わりません。しかし厄介なのは、クライアントもかっこいいデザインさえあれば成功できると信じている人が多いということです。
自分の好みどうりのデザインになるようにデザイナーに細かい指示を出す人、いますよね。デザイナーも仕方なく言われた通りにしますが修正すればするほど悪くなっていくことも珍しくない。
デザインがわかる経営者と経営がわかるデザイナーが組んだときにうまくいく。そうなるためにはデザイナーは経営を勉強していくことが必要ですが、もっと経営者や社会に対してデザインについて情報発信をしていくべきだと感じています。そうして経営者もデザインを(デザインテクニックではなく)学んで理解して欲しい。
僕がこのnoteというクリエーターが比較的多い場所でブログを書こうと思ったのは、デザイナーにデザインテクニックではなく、経営者と対等に話ができるようになり、「経営にはやっぱりデザインが必要だ!」と経営者に感じてもらい、高い年収を得られるようになる。日本のデザイナーの地位をもっと高くしたい。そのために自分ができることをやっていきたいと思ったからです。
頻繁にブログを書くのは苦手なので、コツコツ書いていきます。
一緒にデザイナーの地位を高めていきませんか?
●株式会社ノイエのブログ「中小企業の経営とデザイン」
中小企業の経営者、個人事業者に向けて経営とデザインのお話を書いています。
https://www.noiedesign.com/contents/kumade-blog
●「Fecebookグループも作りました。
「これからの時代に食べていけるデザイナー、クリエータになるための勉強会」というタイトルの勉強会です。興味のある方はぜひ参加してください!
https://www.facebook.com/groups/606999100439377
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