気がついたら1日の4分の1以上スマホを触っていた
(全部で2,000字ちょっとです)
スマホを使い始めてから、もうすぐ丸3年になります。私はパソコンやタブレット端末は持っていませんので、インターネットは専らスマホで利用しています。
SNSの使い方にもようやく慣れてきた最近、スマホを見始めると止まりません。SNSを見たり何かを検索すると次々と興味がかき立てられ、際限なくスクロールしたりリンクを飛び続けてしまうのです。関心が広がるのは悪いことではありませんが、本来の目的からそれて大切な時間を費やすのは考えものです。
ふと、自分はどのくらいの時間スマホを見ているのだろうと思い、「スクリーンタイム」をチェックしてみました。びっくりしました。せいぜい1日あたり2時間程度だろうと思っていましたが、実際は平均して6時間を超えていたのです。日によっては8時間くらいの時もありました。
どうりで目が疲れたり、首や肩のコリがひどくなるわけです。頭も疲れているのか、思考力や記憶力も悪くなったような気がします。
そして、それだけスマホに時間を取られているのですから生活にも影響が出ます。夜更かしをしたり、「今しなくてよいこと」をどんどん先送りした結果、後で余裕がなくなったり。家事も行き届いていません。
ひょっとしてこれはいわゆる「スマホ依存症」というやつかもしれない。調べてみて、まさに自分はこれだわ、と思いました(そしてまた、依存症に関するサイトや体験記などを延々と読み漁ってしまうのでした。そんなに読まなくても十分なのに)。
noteでも「スマホ依存症」で検索すると約2,000件もの記事にヒットします。書き手の全てではないとしても、相当多くの当事者がいそうですし、広く関心が持たれているテーマなのでしょう。
1か月ほど前にnoteで公開された次の記事もたいへん参考になりました。
この中では、アンデシュ・ハンセン著の『スマホ脳』という本(新潮新書、2020年)が紹介されています。
この本には、スマホの使用によって脳に快楽物質が放出され麻薬のような依存を引き起こしやすいこと、そしてこうしたメカニズムをIT企業が利用していることなどが書かれているそうです。
こうした仕組みを知って、なるほどなあと思いました。自分もその策略にまんまとはまってしまった1人なのでしょう。
もっとも、私は元々誘惑に弱いたちではあります。でも、そんな私でも、紙媒体なら「今日はここまでにしよう」と割ときっぱり区切りがつけられます。それがスマホだと難しいのには理由があったのです。
スマホ依存症の対策も調べました。
スマホには触らない、というのがいちばんなのでしょうが、そうはいってもスマホは生活に欠かせないものです。電話やメールで通信したり、決済をしたり、天気予報をチェックしたり。こうした機能はいつでも使えるようにしておかないと不便です。
現実的には、スマホを使用する時間や、使用できるアプリを制限しておくのが効果がありそうです。
また、むやみに「通知」が目に入ると気が散ったり、つい反応してスマホに手が伸びてしまったりするので、通知に関する設定は必要最小限にしておくとよいそうです。
これらの対策を取り入れて1週間が経ちました。
SNSの利用は、予め決めた制限時間内になんとか収めています。フォローしている人の新規投稿をチェックするのが精一杯(それでも私がフォローしている人数はかなり少ない方です)。「おすすめ」まで見ているとキリがないので、当面は手を出さないことにします。
スマホを見ていないと、大事な情報を見逃したり世の中から取り残されてしまうのではないかと不安になります。でも、SNSやWebから少し離れてみると、これまでダラダラと見ていた情報のほとんどは、自分には「どうでもいいこと」だったのかもしれないと思えてきます。
ところで、私にとってnoteは意外と中毒性の高いSNSです。いろいろと読みたくなるだけでなく、書くことに夢中になるとやめられなくなります。また、❤️やコメントを送ったりいただいたりする喜びを覚えたのもこのnoteなのでした。
ものを書くという行為はいっけん生産的です。noteで文字を入力したり推敲している最中は何かいっぱしのことをしている気分になります。
でも、時間をかけたところで必ずしもよい文章が書けるとは限りません。
うまく書けなくても、その過程で思考を深めることができれば有意義なのでしょうが、表現意欲だけが空回りして、書いたり消したりしているうちに無駄に時間が過ぎていることも多いです。こういう時というのは、きっと現実逃避でスマホをいじっているだけなのかもしれません。本当に誰かに何かを伝えたければ、拙いながらも結構すんなりと書けてしまうものです(少なくとも私の場合はそうです)。
限りのある時間は大切に使いたいです。今後もしばらくはスマホ依存症からの更生に励みたいと思います。