ずっと、一緒さ
2022/6/1
あなたがうちの子になって15年とひと月ちょっとの日
ひっそりとおそらに行ってしまって
今日でひと月が経ちました。
そちらはどうですか?
体は楽になり、走り回れて、行きたい所に行ける
そう聞きました。
各家のお供えを楽しみにしているみたいだね。
あの頃のように、まるまると太ったかな?
15年前、あなたをうちに迎えたい
そう言ったのは私でした。
父の反対、母の困惑
当時高校受験を控えていたわたしは
"志望校に受かったら"の約束をとりつけ
志望校のレベルを下げる暴挙に出ました。
今でも、その事は言われてるよ。
詐欺だ、ってね。
学校見学に行った日、
夕焼けがとても綺麗だったのをよく覚えています。
あなたを迎えるために
みんなでたくさんの準備もしました。
約束事もしました。
わたしは散歩番だったのに、
それをしっかり出来たのは、いつまでだったかな。
子供の中で一番早くに家を出てしまって
あなたと過ごせた時間はとても短かった。
一緒に散歩をする、という
約束を破って、ごめんね。
あなたに初めて会った日
まるまるとした体と、くりくりの目に
一瞬で目を奪われて
"この子がいい"と
わたしがあなたに決めました。
大人しく抱っこさせてくれて
私の両手に収まるくらいの小ささで
とてもとても可愛くて
これから家族になるのが楽しみだった
あなたは、どうだった?
あれから、15年
あなたは、もうわたしたちと違うところへ
行ってしまったね。
触りたいのに、もう触れない
姿形を見たいのに、見れない
わたしたちは、あなたのいない日々に
なんとか慣れようと必死です。
一番辛いであろう両親も
前を向こうと、なんとか生きようと、
そんな毎日を過ごしています。
今日は、はじめての月命日。
あなたとのかけがえの無い日々を
ゆっくりと思い出して過ごすね。
あなたも、穏やかに、ね。
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