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車窓は、ひとり遊びの落書き帳かも

列車の窓の外に広がる山たちが新鮮なのは、住まいが濃尾平野だからかな、普段見ている風景の中で山は遠くに薄く広がっているのみだ
ときどき息遣いが聞こえるほどに間近にせまり、みどり色の重なりは無数のみどりの種類を表現していて、一瞬ごとに繰り広げられる美術館のようで素晴らしい

ノスタルジー溢れる邸宅のような建物が、山の中腹に見える、あれは?? この距離であんなに大きく見えるなら、近づいたら大邸宅だね、ホテル? 道路らしきモノが見当たらない、どうやって行くんだろう、知らないだけで有名な建物なのだろうか、その部分だけ、切り取られた違う世界に存在しているようでおもしろいな

かつて読んだ小説、観た映画の記憶を脳内テーブルにひっくり返すと、いかにも△△殺人事件とか、誰もいなくなった□□なんぞの舞台にしか見えなくなってくる、物語の空間でのスリリングな体験は喜んで! 現実だったらば…野性の直感でリスク回避できる能力があるのか、わからない、とことん逃げ切る体力は、少なくとも期待できないので、まぁまぁ絶望的な気分になる、そんな私にとっては、好奇心に駆られて近づいてはいけない場所かもしれない、招待状なんぞが舞い込んだら、青くなって破り捨てる必要があるかもしれない

おしゃべり相手のいない一人の旅、気ままに頭の中を遊園地にして、ちびっこのように遊んでみる、自分の脳内なので年齢は無問題、ときどき漏れ出る笑いは楽しんでいるニコニコ顔になるよう気を付けよう、にやにや顔になっては怪しすぎる、万一車掌さんに目を付けられでもしたら、やっかいだ、今のところ徘徊はしていないつもりだが、上手く説明する自信もない 笑






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