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野菜ワールドカップ
サッカーワールドカップの熱も既に過去のものとなっている感じがしますが、実は昨年末にもう一つのワールドカップが行われていたのです。その名も野菜ワールドカップ。W杯と銘打ちつつ、僕の弱小twitterアカウント上だけの世界ですが。
W杯も大詰めですが野菜W杯をやると?
— サイトウ@ノーエン|農業データ分析/気象予報士 (@NOH_EN_agriData) December 17, 2022
W杯予選みたく最初は近い者が当たるように、月別市場取引総額データをクラスター分析で樹形図にし、これを元にトーナメント表を作成。似た売れ方の野菜が近い位置入っていきます。
初戦からトマトVSきゅうりとか、ブラジルVSオランダみたいな対戦になりました・・ pic.twitter.com/IGUjRYWmVL
以前ビールのトーナメント表を作ったのと同じやり方で、野菜の市場流通データをクラスター分析しできた樹形図をもとにトーナメント表を作りました。できあがったトーナメント表は↓です。
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このトーナメント表でtwitterのアンケート機能を使って、人気のある野菜を決めていきます。トーナメント表を見るとトータルの試合数に偏りがあますが、シード選手はトマトだとかスイートコーンだとが強豪っぽい感じがするのでいいでしょう!
3回戦途中までの対戦結果がこちらです。
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いくつかの試合を振り返ってみましょう。
野菜W杯 1回戦第4試合
— サイトウ@ノーエン|農業データ分析/気象予報士 (@NOH_EN_agriData) December 20, 2022
新旧ザ・みどりの野菜対決
「ほうれんそう」vs「ブロッコリー」
こちらの2つのうちどちらを推しますか?
ほうれんそうvsブロッコリー
どちらも緑の野菜の代名詞ですね。最近はブロッコリーが幅を利かせている感じがしますが、試合結果もそうなりました。
野菜W杯も今日から2回戦
— サイトウ@ノーエン|農業データ分析/気象予報士 (@NOH_EN_agriData) December 23, 2022
今日の対戦は
【俺らがいなけりゃ日本の食卓は成り立たぬ】
「キャベツ」vs「たまねぎ」
この2つのうちどちらを推しますか?
キャベツvsたまねぎ
どちらも脇役~主役までこなせるオールラウンダーですね。しかし、意外なほど差がついてたまねぎが勝利しました。
野菜W杯 2回戦第6試合
— サイトウ@ノーエン|農業データ分析/気象予報士 (@NOH_EN_agriData) December 28, 2022
紅白根菜合戦
「だいこん」vs「にんじん」
どちらを推しますか?
だいこんvsにんじん
紅白根菜合戦。12/31に組んだらもっと良かったかなぁ。こちらも意外に大差がつきました。にんじんはかなり人気があると思っていたのですが、試合時期が冬だったというのもあるかも知れません。
野菜W杯 2回戦最終試合
— サイトウ@ノーエン|農業データ分析/気象予報士 (@NOH_EN_agriData) December 31, 2022
どちらもひょひょろ~
「ごぼう」vs「にら」
2つのうちどちらを推しますか?
次戦からは3回戦突入↓
ごぼうvsにら
まさかの同数。1回戦の得失点差によりごぼうが勝ち進むことになりました。
野菜W杯 3回戦第2試合
— サイトウ@ノーエン|農業データ分析/気象予報士 (@NOH_EN_agriData) January 2, 2023
ナス科対ナス科
「じゃがいも」vs「なす」
この2つのどちらを推しますか?
じゃがいもvsなす
実はじゃがいもは「ナス科」なので、完全に同郷?対決なのです。じゃがいもが差をつけたのも冬が影響しているでしょうか。
このように試合が進められ、準々決勝~ベスト4はこんな感じになりました。
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ベスト4
さつまいも にんにく じゃがいも トマト
にんにくが結構意外でした。野菜としては脇役のイメージがありますが、味にはインパクトがあります。あとの3つは順当に人気者が上がってきたという感じでしょうか。
さて準決勝は、
野菜W杯 準決勝第1試合
— サイトウ@ノーエン|農業データ分析/気象予報士 (@NOH_EN_agriData) January 12, 2023
ナス科王決定戦
「トマト」vs「ばれいしょ」
2つのうちどちらを推しますか?
野菜W杯 準決勝第2試合
— サイトウ@ノーエン|農業データ分析/気象予報士 (@NOH_EN_agriData) January 13, 2023
焼いたらホクホク
「さつまいも」vs「にんにく」
2つのうちどちらを推しますか?
トマトとさつまいもが決勝進出です。そして優勝は、
ついにやってまいりました。
— サイトウ@ノーエン|農業データ分析/気象予報士 (@NOH_EN_agriData) January 14, 2023
野菜W杯 決勝戦
「さつまいも」vs「トマト」
2つのうちどちらを推しますか?
泣いても笑っても最後の試合!皆様のご参加をお待ちしております。
なんと1票差でトマトが制しました。おめでとうございます!
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結果を少し考察してみたいと思います。
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まず優勝したトマトですが、決勝戦もそうであったように全ての試合が接戦でした。その証拠に得失点差(得票率50%からの差)は5.1と小さくなっています。一方、準優勝のさつまいもは得失点差が12.1と最大で、圧倒的な差をつけて勝ち上がってきました。
野菜の種類ごとで見ると、根菜類が非常に強く、トマト以外のベスト8のうち6つを占めています。得失点差も初戦突破率も最大です。
一方で葉茎菜類は苦戦していて、ベスト8以上に残ることができませでした。
根菜類が強かったのは冬に実施したのもあるかも知れません。あったか料理に根菜は欠かせません。夏に実施したら、きゅうりやなすなどの果菜類はもっと上がりそうな気がします。実際にサラダによく使われそうな、きゅうり、キャベツ、レタスは得失点差が大きくマイナスなので季節に足を掬われた感じもあるでしょう。
そう思うとトマトの強さが際立ちます。夏野菜ではありますが、冬の煮込み料理にも対応しているし、もちろんサラダもOK、調味料的使い方もできます。和洋中どんなジャンルにも対応しているし、まさにスーパーオールラウンダーと言えるでしょう。
それならば料理の対応幅が広いほど強いのでは?ということで、レシピ検索サイト「クックパッド」で各野菜の名前で検索した時のレシピヒット数で比べてみました。
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にんにく、たまねぎ、ねぎ、しょうがの調味料的側面の強いものが突出していますが、トマトもかなり多い。しかしその他では、W杯試合結果とはあまり関係がありませんでした。
しかし、にんじんはレシピヒット数がかなり多いのに初戦敗退ということでちょっと不思議です。1回戦の相手が「冬」のだいこんだったとのが不運だったでしょうか。トーナメントなので実力通りとはいかなかった面もあるでしょう。
以上が僕の簡単な考察です。結果を見て他にも気がつくことがありましたら是非教えてください!
今回の企画で感じたことはtwitterのアンケート機能の可能性で、簡単に多くの人の意見を募ることができます。もちろん回答者の属性などがバラバラで結果を利用する時には注意が必要ですが、何となくの雰囲気を知ることができたり、ライトに意見交流ができたり、リアルの場ではなかなか難しいことが簡単にできます。使い方によっては大きな可能性があると感じています。
次はどんなこと企画してみよう・・。ちょっといろいろ考えてみます。