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2022年の歌舞伎始め
今週、歌舞伎見物に行ってきました。
見たのは、以下の演目。前から2列目というすごい席です。
第二部 午後2時30分~
「春の寿 三番叟/萬歳」
「邯鄲枕物語 艪清(ろせい)の夢」
第三部 午後6時~
「岩戸の景清」
「義経千本桜 川連法眼館の場」
壽 初春大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎美人 (kabuki-bito.jp)
あまり歌舞伎を見たことがない私でも「初春らしいな」という演目や衣装でした。時々挟むネタも新年らしい。歌舞伎は、衣装や舞台の色に特徴が表れ、目を惹きますが、明らかに他の月の演目より、華やかさを感じます。
1月だから見ることができる舞(※)に、初夢を扱った演目(「艪清(ろせい)の夢」)。
「艪清の夢」は、夢の中の話なので、ハチャメチャ感もあったし、アドリブも多く、賑やかさは年の始めにピッタリです。演じている方が楽しそうにしている様子は、見ているこっちも楽しくなります。単に、おふざけという感じではなく、「目いっぱい、楽しみましょうね」というメッセージを受け取った気分です。
三部、
暗い世の中から、光を取り戻す「岩戸の景清」は、コロナ禍から脱して、今年こそ明るさを取り戻すという意気込みとも取れます。暗がりで、見えない状況で相手を探る“だんまり”は、昔、ドリフで見たやつですね(ドリフが、歌舞伎から持ってきたわけですけど…)。初めて見ました。打てば倒れる、といった動きではないので、新鮮に感じました。
おもしろかっこいいぜ。
そして、「岩戸の景清」と「義経千本桜 川連法眼館の場」は、源平が争った頃。今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を想起させます。実際に、小ネタもありましたね。配役も意識されてました。「鎌倉殿の13人」で北条時政を演じているのは、坂東彌十郎さん。「岩戸の景清」で、北条時政を演じたのは、同じ大和屋の坂東巳之助さんでした。今年の歌舞伎では、大河ドラマネタがちょいちょい挟まれそうな気がします。歌舞伎の小ネタを楽しむためにも、大河ドラマをしっかり見ておきたい。
「義経千本桜 川連法眼館の場」では、猿之助さんが、宙づりを見せます。大きな見せ場ではありましたが、宙づりだけでなく、もう、、狐の様子が愛らしい。猿之助さん、ほんと好きです。
私は、蜷川幸雄さんの『じゃじゃ馬ならし』で、キャタリーナ役を演じる猿之助さん(当時、亀治郎さん)を見た時から、猿之助さんが大好きです。
今年は、もっと猿之助さんを見に行きたいな。
好きな役者さんの活躍を見たいというのは、楽しみ方の一つですよね(そして、沼への一歩ですよね)。
今まであまり歌舞伎を見てきていないけど、こういう季節のものを見ること、それを重ねることで、時の流れ、時を重ねることが嬉しいことだと感じていくのだと思います。
前から2列目という、こんな近くで見たことないのでそれもよかった。
予約も取りにくいだろうし、一階席はそれなりのお値段もしますけど、、また近くで見たいな。
手先がはっきり見えるし、着物の裾から足の動きも見える。着物の模様もはっきり見える。衣擦れの音も、持ち物が床に触れる音、もはっきり聞こえる。普段と違う楽しみもできました。
いい経験をさせていただいました。ありがとうございます。
※「舞」と「踊り」には、違いがあるそうだが、いろんなサイトで説明を読んでもよくわからない。「萬歳」は舞と以下に書かれているので、ここでは「舞」と書きました。
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