見出し画像

40代50代のあなたへ:その苦しみはあなただけのもの

今、『人生後半の戦略書』を読んでいる。

40-50代に訪れる能力やキャリアの落ち込みに対して、第二のキャリアに移らないと人生の幸福感が激落ちするよ! 大変だよ!! ということが書かれた本。誰にでも必要な第二のキャリアのこと、そこに移るために世俗的な欲望から離れること、その離れるための考え方、などが書かれている。

私は、新卒で入社した時から続けていたシステムエンジニア(システム開発)のキャリアを20年くらいで卒業して、ライター、マーケターとして歩み出したところ。落ち込みのために移らなければならない第二のキャリアというのがピンと来ていないのだけれど、それでも、若い時のように体力を削りながら、心を病みながらも、仕事に取り組むようなことはもうできない。昔から苦手だった集中を要する作業は、昔より、さらに輪をかけてできなくなった。いかに散漫な気分で、仕事をするかが大事になっているくらい。

それに、過去に一度、完全に「ミッドライフ・クライシス」という状況に陥ったことがあり、その大きな障害が過ぎたところ。乗り換える必要があるという第二のキャリアなんてことを考えられもしていない。

(ミッドライフクライシスについて書いた上のnoteの公開時、この後にさらに大きな苦痛がやってくることを私は知らなかった。会社をクビ同然に辞め、その後の離婚と経済的困窮が一気に来ることを… この時の私はまだ知らない)


本のことは、読了した後に感想や良かった点をまとめるつもりだけれど、今日は、たまたま目にしたある投稿と、読んでいた箇所の符合について、少し書いておく。

第二のキャリアを形成する心構えとその準備から続く、宗教的な側面について書かれていた箇所を読んでいた時、ちょうど読んでいた内容と一致するような投稿を見かけた。

私は、もう苦痛からは逃げたいばかりなので、こういう考え方ができる時点で、「うわー、すげー!」「気持ちに余裕あんのかな」「強いなー」と瞬時に思ってしまったが、私が日々の投稿で見る吉玉さんは、そんなに強い人でもない。ただ、こう言えるのは、「人の人生」がどういうものか、体で理解できているんだろうと思う。少なくとも私よりは、ずっと。

ちょうど読んでいたところに書いてあった内容は、以下のようなもの。

本では、著名な方の発言や、著名な書籍の引用という形で書かれていたが、このnoteでは、自分の理解のため、自分の言葉に直したものを書いておく。

  • 人生をまるごと感謝しないといけない。
    であるならば、あの素晴らしい出会いには感謝して、あの苦しいことには感謝しない、なんてことはおかしい。感謝にえり好みをしない

  • 人は苦しみを受け入れるよう定められている。誰も、その人の苦しみを請け負うことはできないし、自分に代わって苦しんでくれもしない。自分でその重荷を背負った先に、自分にだけのチャンスが訪れる

あぁ、苦しみを過剰なポジティブさで受け取るということでもなく、こういうもんだという理解をしないといけないのだろう。


私はちょうど、苦しいことが起きている真っ最中。

そう、この苦しみは誰かに転嫁できないものだ。本当は、今すぐ、人間関係ごと捨ててしまいたい衝動に駆られていて、実際に、そうしたいと友人にも口にしているが、この苦しみは自分のものだ… 残念ながら。

所有欲から手放すのが惜しいということではなく、自分にしか出会えないものなんだということは理解しよう。

普段なら酒で苦しさを誤魔化すのだけれど、来週の登山が終わるまで禁酒を義務付けている。この苦しみは誰かに手渡せない自分だけのものだというこということを頭で理解して飲み込むことで、今週を乗り切ろう。


人生は、とても大変だけど、それも醍醐味。


いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。