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メルマガの役割はナーチャリングではない! 真の目的は「想起」 #マープス

無料のオンラインマーケティング講座「マープス」

無料のオンラインマーケティング講座「マープス」で、デジタルマーケティング連続講座をやってます。

今回は合同会社エスプーマ代表の安藤健作さんによる『メールマーケティングの正しい運用方法』です。デジタルマーケティング連続講座では、オリエンテーションから数えて9回目。

使い古された手段の一つと思っていましたが、普段の運用でも関わるので、イメージしやすく、そして、とても参考になる話が聞けました。講義の途中に本をポチりました。

今日のnoteでわかること

  • メルマガの役割は「想起」。育成ではない!

  • なぜメルマガを活用するのか?

  • 迷惑メール対策の基礎

  • メールマーケティングの基礎

  • もっとも重要な指標「クリック数(CTR)」を決める3つの要素

講義の内容

メルマガの役割は「ナーチャリング」ではない。メルマガを通じて育成し態度変容させようというのは誤った理解。

メルマガの役割は想起

  • メルマガの開封率は10−15%程度

  • メルマガの閲覧時間は7秒ほど

  • 担当者は、一日50通のメルマガを受け取っている

⇨ メルマガの役割は、ナーチャリングではなく「想起」
 接点を持ち続け、顧客が必要とした時に想起させる

なぜメルマガなのか?

メンタルアベイラビリティ(想起されやすさ)を高めるためには
①接点を増やす(=チャネルを増やす)
②接触回数を増やす(=頻度を上げる)

  • 店舗・棚

  • OOH(屋外で見る広告)

  • イベント

  • リタゲ広告

  • 純広告

  • メルマガ(無料)

  • SNS(無料)

  • ブログ(無料)

  • 仕事上のコミュニケーションツールとしてメールを利用している99%

  • タイムライン型の広告ではなく、ストック型の広告

  • 反応したことがわかるので、次の施策につなげられる

⇨ リーチできる幅の広さと、マーケティング上の使いやすさ

迷惑メール対策として覚えておきたいこと

  • スパムフィルター

    • 認証技術(SPF、DKIM、DMRAC、BIMI)

    • IPレピュテーション

  • メール配信者ガイドライン(Gmail)

  • 特定電子メール法

    • オプトイン(承諾) ※同意の記録も

    • 表示義務 / オプトアウト

    • 送信者の氏名・名称、受信拒否(オプトアウト)のための入り口、送信者の問い合わせ先

メールマーケティングの基礎

  • 不達率(Bounce Rate):エラーアドレス数 / 配信リスト数(5%未満、恒常的には1%未満)

  • 開封率(Open Rate):開封数 / 配信成功数(BtoC 10%以上、BtoB15%以上)

  • クリック数(CTR):クリック数 / 配信成功数(1%以上)

  • 反応率(CTOR):クリック数 / 開封数(5%以上)

  • 購読解除率(Unsubscribed Rate):購読解除数 / 配信成功数(0.25%未満)

不達率(Bounce Rate)
エラーアドレス数 / 配信リスト数(5%未満、恒常的には1%未満)
→IPレピュテーションが下がって、迷惑メールとみなされる可能性が増える

開封率(Open Rate)
開封数 / 配信成功数(BtoC 10%以上、BtoB15%以上)
→メールボックスプロバイダーより購読解除提案される可能性が増える
※メールプライバシー保護機能により、現在の開封率はアテにならない

クリック数(CTR)
クリック数 / 配信成功数(1%以上)
→もっとも重要な指標

反応率(CTOR)
クリック数 / 開封数(5%以上)
→低いと、読者が期待する情報と乖離している可能性を疑う
 →開封率が高くても、クリックされなければ、受領者の期待とコンテンツに乖離がある可能性が高い

購読解除率(Unsubscribed Rate)
購読解除数 / 配信成功数(0.25%未満)
→再度、オプトインするまでメルマガを送ることはない

このうち、「不達率(Bounce Rate)」「購読解除率(Unsubscribed Rate)」は、都度見直しをする。「不達率(Bounce Rate)」→エラー内容を確認して、リストから削除の検討。「購読解除率(Unsubscribed Rate)」→無理矢理読者登録させてない? セグメントは合ってる?

「クリック数(CTR)」は、顧客が必要となったタイミングのシグナル

「クリック数(CTR)」は3つの要素で決まる

リストの質:見込み顧客の最大化(①)
    ×
タイミング:接触頻度の最大化(②)
    ×
コンテンツ:ひきつけの最大化(③)

①リストの管理とメンテナンス

  • 無反応者は隔離する

  • 購読解除提案を避ける

  • 迷惑メール認定を避ける

  • 通常メールでは反応しないので、Win-backメール(※)などで振り向かせる

    • ※件名に注力!

      • リマインダー(お買い忘れはないですか?)

      • フォローアップメール(セール終了案内)

      • プロモーションメール(カート内商品の値下げ通知)

②配信頻度とタイミング

  • タイミング

    • タイミング:曜日は、火水木。週初め、週末やオフタイムは開封率が下がる

    • 時間帯:朝方、通勤時、昼休みは上がる

  • 開封テクニック

    • 差出人:知らないところからのメールは開かない(認知されている名前)

    • 件名:スマホ15文字、パソコン25文字(重要なことは最初に)4Uを意識する

  • メルマガを開封したことある読者の83%は、複数回開封を行なっている

  • 平均開封率(BtoB 15%、BtoC 10%)

  • いくつかのメルマガの開封率が15%前後で推移している時、毎回、同じ人が開封しているわけではない

    • 個々の開封率が15%を下回っていても、50回の配信で、リスト全体の30%をカバーできる例もある

  • BtoBのメールには2種類ある

    • マーケティングメール(情報提供型):セールスメール=4:1

③コンテンツ戦略

  • 作成〜配信にかける時間:テンプレ化している企業 30-59minがもっとも多く、そうでない企業は、60-179minがもっとも多い

  • 既存のネタは使い回す:動画、記事広告、セミナー、営業資料、ホワイトペーパー、Webサイト、ブログ

  • 7秒で伝える:メルマガの閲覧時間は、7秒以下が76%

  • メルマガはHTMLメールを使う

    • 平均クリック数:HTMLメール(ボタン)の場合テキストメールの8倍、HTML(テキストリンクでもテキストメールの3倍)

    • 下段のCTRは上段の半分以下

    • おせっかいリンク(メールが正しく表示されない場合はこちらは不要)

感想

最初に書いた通り、メールは使い古された手段の一つと思っていましたが、誤解していること、そうだと決めつけていることも多く、大変参考になりました。普段の運用でも関わるので、なんとか今回の講義はしっかりインプットし直したいと、講義中に本をポチりました。これは読んで、マーケティング部門のメンツにも共有しよう!


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のーどみたかひろ
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。