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人生初、チャンプ本に選ばれる

XP祭りというIT系イベントの1枠、
ビブリオバトルのコーナーに登壇して発表した本が、チャンプ本に選ばれました!

ヽ(≧∀≦ )ノ☆祝☆ヽ( ≧∀≦)ノ

ビブリオバトルは、複数の登壇者が持ち時間5分で、自分が読んでおもしろかった本を紹介するゲームです。発表の最後に、聴衆の皆さんが投票をして、一番多くの票を集めた本が「チャンプ本」になります。


そもそもXP祭りというイベントで、ビブリオバトルを企画したのは私です。
2016年が初回でした。年一回のイベントなので今年で6回目となります。
(XP祭り自体は、なんと今年で20周年!)

なぜビブリオバトルをやろうと思ったかと言えば、XP祭りが出版社様のご支援で成り立っているからです。XP祭りでは、毎年5~6社の技術系の出版社から書籍をいただいています。ここ10年で言えば、10社以上の技術系の出版社様からご支援をいただいています。
(出版社以外にも、コミュニティや個人からも書籍をいただいています。ありがとうございます。)

一般書に比べると、高価な技術書(一冊数千円)も多いです。
100冊近く集まる年もあります。

それだけの本をいただいても、
「ありがとうございます! 来年もよろしくお願いします」
というメールだけで、以前は済ませてしまっていました。

いただいた書籍は、イベント参加者にお配りしていますが、本をもらった方が、必ず宣伝してくれるわけではありません。感想をブログに書いてくださる方もいますが、すごくレアです。そういう方については、もう感謝しかありません。

多くの方は、運営の我々含めて、本や出版社に何か貢献してるかと言えば、そうではありません。

出版社の方も、そこまで期待はしてないとは思います。

でも… こんなにたくさん支援していただいてるのに… 何かできることはないかなーと思い続けて、2016年に始めたのが、ビブリオバトルです。

・本に興味を持ってくれる人を増やす
・発表された本に興味を持った人が本を購入する
・発表内容、書籍について、SNSでシェアされる

こうしたことを期待して始めました。


ところが、ビブリオバトルを始めて数年…
ご支援いただく出版社の本がチャンプ本に選ばれない!
そして、そもそもご支援いただく出版社の本が(あまり)発表されない!

実は、ビブリオバトルのゲームの特性でしょうがないことはあるんです。ビブリオバトルは、普段みんなが読まない本が選ばれがちだし、普段、興味がないことに触れることにおもしろさを感じやすい。

それに技術者の集まるイベントで、技術書の発表して、内容に間違いがあったり、理解不足が露呈すれば、叩かれるかもしれない。普段厳しそうな人も、イベントではやさしい参加者なので、そんなことはないですけど… 技術者はマサカリ投げそうなイメージはありますよね。

でも、やっぱりご支援いただく出版社の本に触れてほしい、

そんな思いもあって、今年は、イベントに沿った「アジャイル開発に関する本」をテーマに設定しました。

(ご支援いただく出版社の本が発表されますように)
(ご支援いただく出版社の本が選ばれますように)

そんな気持ちでテーマ設定しました。

今年、私が関わったのは、ほとんどそこまで。後は、最近入ったスタッフにお任せして、私は一参加者として、ビブリオバトルに登壇することを決めました。

何を紹介しようと考え、悩みに悩みました。
2年前に転職して、今は、エンジニアではなくなりましたが、イベント開催前の数日、昔買って読んだ技術書を漁り、テーマに沿った本を探しました。

やはり、人に勧めることを考えると、昔よかったと感じただけではおススメできません。今の自分に役立ちそうな本じゃないと心から勧められないと気づき、イベント当日の朝まで、本を選べませんでした。

当日の朝、これにしようと本を決め、イベントの裏で運営を手伝いながら、発表内容を決め、合間に少し練習して、16時の本番を待ちました。

オンラインイベントなので、原稿を覚える必要もありません。テキストを見ながら発表できるので、準備にそこまで時間はかかりませんでした。言いたいことをテキストに書いて、実際に時間を測って5分で納まることを確認するくらい。

本番も、気が楽でした。
これまでずっとスタッフの一人だったので、あくまで賑やかしの一人。
他の人の発表を聴きながら、いい紹介だなーと悦に入っていました。


それがなんと! 結果は、最初に書いた通り。
自分がおススメした本がチャンプ本に選ばれました!!!

ウッホ━━ヽ(*′Д`*)八(*′Д`*)ノ━━イ

XP祭りで、ビブリオバトルをやることに決めてから、どうしたらゲームがおもしろくなるか身をもって知るために、いろんな場所でビブリオバトルに参加しました。2016年、最初の年は、開催までに時間がないけど、もっと体験しておきたいと、たまたま近い日程で開催されていたというだけで、湘南まで足を運んだこともあります。けれど、これまでビブリオバトルに参加して、一度もチャンプ本に選ばれることはありませんでした。

話が下手なんだな…
準備できてたらきっと俺の本が…
もっとゲームの特性にあった本にしないと…
ま、ゲームを知る目的だから…

そんな言い訳めいた言葉がいつも心に生まれるだけでした。

ビブリオバトルを知って、5年、
初めてチャンプ本に選ばれました!

これ、ほんと嬉しいですね。
これまで選ばれなかったという少し鬱屈した気持ちがあって、それが急に解消されて、自分でも驚くほどに喜びが湧きあがりました。
目も少し潤いました。

何より嬉しかったのは、それがご支援いただいた出版社の本だということ。発表の途中、Amazonで在庫ゼロになるという嬉しいことも起きました!

出版社への感謝を形にしたい、
イベントを少しでも盛り上げたい、
たったそれだけの小さな気持ちだったのに。

何だかいろんなことが報われたような気持ちがします。

ありがとうございます。

今日、飲む酒は本当にうまそうだ。
うまいに決まっている。

さぁ、そろそろ缶を開けようか。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。