夏だから夏の名を冠する「東京サマーランド」へ行ってきた!
ある知人を通して、東京サマーランドの割引チケットを購入した。本来なら日付指定でチケットを購入しなくちゃいけないが、なんと日付指定のないチケットということ。息子とは一緒に住んでいないので、どうしても日程調整が難しい。日付の指定がなければ、無理な日程調整を元妻にお願いする必要もない。ありがたい。
これまで、サマーランドに行ったことはない。東京の東側に住んでいるのでサマーランドはすごく遠いが、これを機に行ってみたいと思った。ある週末、私の家に来ていた息子に聞いたところ「行ってみたい!」との回答を得たので、知人にチケットをお願いした。
いざ、サマーランドへ
サマーランドといえば、テレビや雑誌で見たことがある流れるプール、
そしてスライダー系のアトラクションだろう。どんなスライダーがあるのか事前にサイトを見て予習をした。
移動に関しては、新宿から京王八王子に行き、そこからバスで移動する、ということだけインプットして、当日を迎えた。
前週にダブルブッキングに気づいたのだが、朝一に、代わりが利かない仕事があることを忘れていたので、朝一の30分、その用を済ませて、10時頃、息子と一緒に自宅を出た。長い電車内の暇つぶし用に、Nintendo Switchを忘れずにリュックにしまった。
(到着は昼すぎそうだな…)
交通機関の移動だけで2時間近くかかる。京王八王子からサマーランドへのバスの乗り換えがスムーズに行くようにと、新宿から乗った京王線の車内でサマーランド行きのバスの運航時間を調べると、本数がそんなにないことがわかった。
乗っている電車が京王八王子に到着する時刻のちょうどくらいに出るバスがあるが、その後は1時間後! 午前中は本数が多いが、昼からめっきり本数が減るようだ。タクシーで向かうことも考えたが、30分ちょっとの時間短縮のために5千円使うのも、もったいない。
ちょうどお昼だし「どっかで休憩しようか?」と息子に言い、京王八王子駅にあるマックで時間をつぶすことにした。
バスに乗る前に
マックに入る前に、息子から急になぞなぞ問題を出された。
なぞなぞの問いはここでは明かさない。同じ問題に出会った人の楽しみを奪いたくないし、息子が私に出してくれた問題なので、私の中に、大事に仕舞っておきたい気持ちだからだ。
「うーん…」
父親が、問題文を何度も口にしながら、ポテトを食む姿をニヤニヤ見ている。私が無口でいると息子も飽きるだろうと思い、思考の過程をしゃべりながら、ダブルチーズバーガーを齧った。回答の選択肢の中にキーワードが隠れてないかゆっくり選択肢を口に出したり、選択肢や問題を別の言葉に言い換えながら食べていたけれど、どれも答えには近づいてないっぽい。さらにニヤニヤする息子。
バスに乗るまでに答えがわからなければ、答えを教えてもらうという約束のもと、食事中の私は、ずっとなぞなぞにかかりっきり。お父さんが、自分が出した問題に手こずってる様子がおもしろいらしい。息子は、てりやきマックバーガーを食べながら、愉快そうに私を見ていた。
結局、答えはわからないまま、バス停に移動したタイミングで、息子に答えを聞いた。
「あー、そういうことね!」
言葉の言い換えとかではなく、選択肢に仲間外れがいたという答えだったが、息子の反応を見つつ絞った複数の選択肢はどれも正解ではなかった。一度、はまってしまっては、簡単な回答が見えにくくなる典型だ。
「5億年ボタン、押しても答えにたどり着けなかったかもね」という話から、5億年ボタンの話をしながら、バスに乗り込んだ。車中は、やっぱりNintendo Switch。
サマーランド到着!
約30分後、無事「東京サマーランド」に到着。バスが到着した場所の目の前が、もうサマーランドの入り口。あまりに目の前過ぎて、写真を撮ることも忘れてしまった。
時間は13時過ぎ。遊べても5時間もないくらいか…。
まずは、入ってすぐのショップでスマホを入れる防水ケースを購入。場内はSuicaで決済できることをサイトを見て知っていたので、スマホさえ持っていれば中では困らなそうと、これだけは買おうを決めていた。
わからないことは調べたりせず、何でも場内のスタッフの皆さんに聞くことにして、すぐ、二人で更衣室に移動。着替えをすませ、ロッカーにスマホ以外を放り込む。
屋内エリアに入る時、人気のあるスライダーは3時間待ちと聞いて、とりあえず一旦諦めることにした。平日でもこんな状態か… 夏休み、侮りがたし!
入り口付近の室内プール、浜辺を模したコバルトビーチに入ると、息子はすでに楽しそう。この日に撮った写真の中で、一番の笑顔が撮れた。
1時間に一回ほどコバルトビーチから、全員をプールの外に出すことが決まっているようで、監視員さんの声掛けで追い出されるまで、コバルトビーチで過ごした。
追い出されてすぐ、屋外のプールへ二人で移動。
バッシャハウス・スーパーモンキーフロート
屋外出てすぐ右手のバッシャハウス、スーパーモンキーフロートは、この日、一番時間を過ごした場所になった。一通り、遊んだ後、帰り際の夕方もここで時間を過ごした。
バッシャハウスでは、修行に励む息子。俺も同じことしたことあるよ。
バッシャハウスのプールでは、父と息子の仁義なき戦いもあった。水の中でお互いのパンチやキックの応酬。もちろん途中から、息子は、時間を止める技を使ってくる。卑怯だと思うがしょうがない。息子の超えられない壁であることを示すために、攻撃を受けるしかなかった。
隣のスーパーモンキーフロートは息子のお気に入りになった。
一方通行なので、ほんとはダメなんだけど、ちょっと戻って、やり直したり。なんども浮島にしがみついては飛び移り、落ちては浮島にしがみついて上ることを繰り返す。お父さんこれ「風雲!たけし城」で見たことあるわァ。
監視員さんは、おぼれたりする子どもがいないか見てくれてるが、危険な状態がないか確認することが目的で、ルールを守らないと絶対ダメ! という強い姿勢じゃないのがよかった。ほんとはダメなんで、他人の目も気になるお父さんは、息子がコースをちょっと戻る時に注意をしたけれど、楽しそうな息子を見て、人にぶつからないかだけ注意して、声掛けも十分にできなかった。
その後、別の場所でもまた修行に励む息子。こちらは結構な重さの水で、頭皮のダメージが気になるお父さんは、修行に参加できず。
グレート・ジャーニー(全長650mの流れるプール)
修行を終えた後、プールサイドで誰でも借りることができる大きな浮き輪をもって、流れるプールに入る。完全に水流任せとはいかなかったが、ゆるゆると流れに身を任せて流されていく。
途中、ロックスプラッシュで、大きなバケツから落とされる水を浴びた。
流れるプールを一周して、スタッフの方に「スライダー系の待ち時間はどうですか?」と聞いてみたが、一番短い待ち時間でも一時間。人気のものは二時間以上というのは変わらず、スライダー系のアトラクションは今日は断念。息子はもともと興味が薄かったので、まぁ、特に残念な気持ちにもならず、諦めることができた。
マリオンクレープそして銀だこへ
しばらく遊んだ後、腹ごしらえに、マリオンクレープへ。彼は東京タワーに行った時から、マリオンクレープを知っている。店の表にはトッピングメニューは出ていなかったが、チョコスペシャルに、チョコスプレーをトッピングする。
食べた後、まだまだいけると、隣の銀だこで、たこ焼きを購入。
腹ごしらえも済んだところで、17時過ぎ。
「遊べてもあと30分くらいだよ」と伝え、バッシャハウス、スーパーモンキーフロートで時間を過ごす。ここでも、親子の血で血を洗う厳しい戦いがあった。
帰る時間になって
さて帰る時間になって「楽しかった!」の感想あと、
「もう(私の家)帰ったら、すぐに(彼の自宅に)帰らないとダメ?」
と息子が言う。急に涙腺にパンチをくらった気持ちにさせられる。本当に楽しくて、そのまま帰るのが惜しかったんだろう。
悲しいことを考えて、息子が泣きそうになる時がたまにあるが、今の環境(お父さんと一緒に暮らしていないこと)がまずいとは思わせたくなく、つい、元気よく声をかけて「次、また一緒に遊ぼう」とお茶を濁してしまう。
今回も同じことをしてしまった。
「また来ようね」とだけ伝えて、着替えを急いだ。着替えを済ませ、トイレに立ち寄って、サマーランドの入り口に向かうと、ちょうどバスが到着する時間。思ってた時間の一本前のバスに乗れてしまった。
先の長い電車の移動も、Nintendo Switchに助けられ、21時過ぎに帰宅した。
サマーランドさん、ありがとう
自分が楽しむのではなく、人が楽しむ姿を見るだけで、幸せな気持ちになれることを教えてくれる息子には感謝したい。事前に予習したスライダーで遊べなかったこと、スーパーモンキーフロートで遊ばなかったこと、滝行をしなかったこと、たこ焼きを食べなかったこと、私ができなかったことはたくさんあるが、1mmも後悔がない。ありがとう。楽しかったよ!
サマーランドさん、楽しい時間をありがとうございました!!
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。