小川貴史さんに学ぶエビデンスに基づくマーケティング #マープス
無料のオンラインマーケティング講座「マープス」
無料のオンラインマーケティング講座「マープス」で、デジタルマーケティング連続講座が始まっています。
株式会社 秤 の代表、マーケティング・アナリストの小川 貴史さんによる「エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で」回です。
今日のnoteでわかること
エビデンス・ベースド・マーケティングとは
市場浸透率とMの関係
ダブルジョパティと関連する法則
浸透率を大きくするためには?
安価に使える調査ツール
小川さんの著書(Excelでできる分析)
講義の内容
エビデンス・ベースド・マーケティング
事実データなどのエビデンスに基づき、先行研究で確認された消費者行動の規則性など、異なる状況下でも共通して確認できるメカニズムなどの知見を活用して、意思決定を行うマーケティング。
多くのマーケターにとって定説だった…
・ポジショニングやターゲットセグメントが重要
・既存顧客のロイヤルティを高めるほうが新規顧客獲得より効率がよい
⇒
ダブルジョパティの法則
「市場浸透率と購入頻度には正の相関関係がある」
(市場浸透率が低いブランドほど、購入される頻度も少なくなる二重の苦しさ)
森岡さんの「戦略思考の戦略論」
新刊はこちら
市場浸透率とMの関係は鉄板!
Mは、プレファレンス(相対的な好意度や選好性)を間接的に説明する指標
ダブルジョパティと関連する法則
購買重複の法則:市場浸透率が小さいブランドのユーザーも市場全体と同様に市場浸透率が高いブランドを利用する
(すべてのブランドが共通の顧客基盤を共有している状態)リテンションダブルジョパティの法則:ヘビーバイヤーほど多くのブランドを利用する。ブランドのスイッチにも貪欲
自然独占の法則:カテゴリーライトバイヤーの購買はメジャーブランドに集中する
(100%ロイヤル顧客というのは、ほとんどはライトバイヤーで、無難な選択を行う)
⇒
新興ブランドが100%ロイヤル顧客でブランド成長することはあり得ない
新興ブランドは各ブランド共通の顧客基盤のシェアを少し獲得できているに過ぎない
ブランドスイッチに貪欲な人をマーケターが完全にコントロールすることはできない
⇒
浸透率を増やすことが重要
浸透率が大きいブランドほどCRMが効く
浸透率が小さいブランドほどCRM頼みはリスク
浸透率を大きくするための両輪
買いやすさ:フィジカルアベイラビリティ
想起されやすさ:メンタルアベイラビリティ
エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析
まず重要な数値を把握する
カテゴリーを構成する主要ブランドの浸透率とM
主要ブランドのテレビCMなどの施策効果(浸透率とMの増分)
⇒ これらの数値を数値モデルによって定量化(推定)することが、需要予測と効果予測の第一歩
※安く調査できるツール
※小川さんの著書
感想
消費者向けではないけれど、明確に市場が存在するサービスを扱っています。苦手だと思いつつ、これはやってみようと思います。何もかも忘れてしまっているけれど、一応数学科出身なので、数式への怖さはありません。しかし、統計に関する処理のもろもろが面倒で、苦手なのは他の方と同じです。とりあえず、小川さんの新著を読みながら、少し試してみようと思います。やれば、他のマーケターに先んじることができるかもしれません。
(見えている現象と経験だけで、同じ結果を予想できるマーケターもいると思うので、必ず先んじることができるかはわかりませんが、私にはわからないので)