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「考えるスキル」「戦略的思考」の正体を知る #マープス
無料のオンラインマーケティング講座「マープス」
今回は、ゲスト講師回。電通で14年間、ストラテジックプランナーとして活躍された、筧 将英(かけひまさひで)さん。
大小さまざまなジャンルの企業経営者と、事業の方向性の確認や発信する言葉を整理する作業は、誰もが経験できるものではありませんが、物事を整理する能力は、どんな仕事にも通じるものがありそうです。
実際に視聴してみて、ずいぶん以前から知っている考え方、過去にチャレンジした方法がほとんどでしたが、ちゃんと「分けれ」ているか、概念図から逃げてないか? といった反省したい点が多くて、参考になる回でした。
本日19時からのマープスは電通を経てFOR YOUの執行役員CMOも務める筧さんから「考えるための道具」の種類と使い方を伝授してもらいますぞ!必聴!>「考えるスキル」を強みにしよう ~価値あるアウトプットを生み出すためのスキル~|マーケティングが無料で学べるMARPS https://t.co/Q9xnQQ1At8
— 池田紀行@トライバル代表 (@ikedanoriyuki) October 14, 2024
こちらの本の紹介だけに留まらず、普段、講師をされている応用的な内容もご紹介いただいたそう。
今日のnoteでわかること
考え方の基本
簡単にまとめない、分ける、概念図を作る、インプットする、平均値・平均値との乖離を意識する
戦略的な考え方のやり方
「今」「未来」「ギャップ(今と未来との差異)」「課題」をとらえ直す
ストラテジックプランナーとは?
ストラテジックプランナー = 定性領域のコンサル
定量データも扱うが、インサイトや世論など定量化しにくい領域を含めて論理的・合理的に戦略を考える
「考えること」は「まとめないこと」
簡潔にまとめることは正しいか?
「お店に行って、おいしかった」は意味ないよね(まるめてしまうと情報が抜け落ちちゃう)。
何でも「ヤバい」で済ませてしまうと、出来事の解像度が下がる
【羅列】
— 企画のきっかけ アイデアの引き出し (@creative_i_p) February 20, 2023
「ヤバい」という言葉に内包された言葉を細分化して並べた広辞苑の新聞広告アイデア。
言葉の意味を知ることで、より詳細に丁寧に伝えることができる、という広辞苑の価値をストレートに表現しながら、現代のコミュニケーションに対する少しアイロニカルなメッセージも込められています。 pic.twitter.com/GpDWRcxzJY
なぜおもしろかったのか?
対策:
浮かんだ言葉はどんどん外に出す
自分なりに加工しない。自分なりの言葉遣いを心がける。相手の言葉づかいをそのまま記録する
語彙を増やす(知らない言葉に出会ったら知らべて、すぐに使ってみる。)
⇒
(俺の感想)これ、わかってないと思われたくなくて、標準的な言葉に言い換えたりしてそう。そして、言い換えた言葉で理解したことにしてそう。
「考えること」は「分けること」
「明日までに考えろ」と言われてもどうしていいかわからない。まずは「分けること」。形で分ける。色で分ける。分けたものにラベルを付ける。なぜそのように分けたのか考える。
マーケティングに使われるフレームワークも実は分けているだけ。
カスタマージャーニー:ターゲットの行動を時系列に並べる
クラスター分析:2軸に分ける
ポジショニングマップ:2軸に分ける(自社/競合)
「考えること」は「図にすること」
対策:
図で整理することから逃げない(正解はないから避けたがる)
練習して、フィードバックをもらわないとうまくならない
⇒
(俺の感想)概念図描ける人は重宝する。これはシステム開発の時もおんなじ。流れが複雑になる時、うまく骨子をとらえられる人がいると、設計方針が生まれる
概念図の種類
二軸図:大小など優劣が決まる項目で設定しない、当たり前の軸は使わない
例:あっさり/こってり
ベン図:包含関係を示す(重なりがある。包含されている。離れている)
「新規顧客が欲しい」と言われた時、既存客との共通部分の違いが明確になってないこともよくある
プロセス図:順序や因果関係
ステップ図:順番や作業手順
「考えること」は「知ること」
大量のインプットを継続的に行う。
アイデアを出すためには、新たなものをインプットして、それをもとに考えるしかない。
目の前の仕事にどう活用できるか?(短期のインプット)
中長期のインプット(知識の体系か、トレンド理解、事例の理解)
強くなりたい領域を決める
職種/業種
スキル:マーケティングコミュニケーション、ブランディング、PR、テレビCM、デジタルマーケティング
「職種/業種」と「スキル」の掛け合わせでできることを考える
「考えること」は「違和感に気づくこと」
平均値を持つ
経験したスポーツ競技について、経験のない人の動きを見ると変に見える。〇〇さんの発言に対して違和感:自分の中に40歳の男性像という平均値との乖離。
個人として趣味など楽しんだ消費の金額が平均値を作るかも(池田)
戦略的な考え方
「未来」と現在の立ち位置が「問題」
「今」と「未来」のギャップを埋めるものが「ソリューション(戦略・戦術)」
「今」「未来」「課題」のどこかをとらえ直すことで「戦略」が生まれる
今:顧客はここに価値を感じています(本当か?)
ソリューション:今の社会から見ると、立てるべき「ビジョン」(本当にそのビジョンで未来につながるか?)
問題(未来とのギャップ):お客様のアンケートからこういう認知があることがわかった(その解釈で合ってる?)
「今」をととらえ直す
現サービスをユーザー視点で再設定。新ターゲットの可能性を広げる(今の延長で拡大、異なる市場を見つける)
例:人材サービス(社員の口コミ)「転職の時に使うもの」→「キャリアを俯瞰する時に使う」
例:往診「自宅に医者が来てくれる」→「遠隔問診で不安を解消する」
例:クラウドファンディング:「お金を募るもの」→「仲間を募るもの」
「課題」を設定する
常に解決しなければいけない課題は何なのか?
→悪い課題は、それ言われてもどうしていいかわからない因果関係を整理する
原因と結果の結びつきが多いものが、いい課題になりやすい
例:「体重を減らすアイデアを考えてください」
因果関係を整理して、集中する箱を見つけたら、「飲み会を減らすアイデアを考えてください」&「運動を継続するアイデアを考えてください」。こっちのほうが、具体的なアイデアをもらいやすい
例:「日本で投資する人を増やすにはどうしたらいいか?」
「損をするかもしれない」「損をするリスクを許容できない」
これらの認識を変える必要がある
「未来」を設定する
定量的な目標が設定されやすいが、魅力的な定性的な目標のほうが、戦略が生まれやすい
例:売上を2倍にする:少数のファンのリピート買いの回数を増やすのか? 新たな顧客を増やすのか?
例:認知度を〇%、購入意向を〇%にする→定性:職人が手作りしたイメージを伝え、買った人が愛着を持ってくれる
社会に普及・浸透していくことを表現する
定性にすると達成したあとの未来のイメージから、未来のビジネスについて語ることができる例:トヨタは、自動車生産メーカーから、モビリティカンパニーへ
感想
冒頭に描いた通り、これまで見聞きしたことのないことはほとんどありません。でも、概念図からは勝手に不得意として逃げていましたし、ちゃんと分けれてもいません。そして、私の仕事の進め方と、コミュニケーションにとって、致命的なことは、すぐにわかった気になること。言葉をまとめるようなことはしないようにしたいですね。自分の仕事の仕方について、基本的な姿勢の中に、反省するポイントに気づけたのはよかったと思います。ありがとうございました。
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