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ミートボールと一時間

最近会っていなかった友人と、オンラインで話す約束をして、平日の夜、久々にオンラインで話すことになった。話し出して早々、私が最近、ほぼ毎日お弁当を作っている話から、話題はミートボールに。

彼は、石井食品のファン。ミートボールのことを持ち出したのが失敗だった。ここから一時間、話はミートボールだけになる。


まずは、最近、彼がハマった石井食品の企画から話がスタート。

友人「石井食品の3工場ですが…」

私が石井食品に3つの工場があることを知ってる前提で話が始まる。
千葉(八千代)、京都(京丹波)、佐賀(唐津)にあるそうだ。3工場のミートボールの食べ比べという企画があったそうで、実際に食べ比べた感想を伝えてくれた。

左から佐賀、京都、千葉工場のミートボール

食べ比べてみると味は違ったという。原材料を見ると、確かに使っている鶏肉が違う。千葉は岩手県産、京都は宮崎県産、佐賀は佐賀県産だ。京都はやわらかめ、佐賀はかため、ソースに含まれるトマトは、京都が一番感じられたそう。

ただ、企画ページには、

石井食品は千葉、京都、佐賀に工場があり、全国どこでもあのミートボールを味わっていただけるようになっています。皆さまに慣れ親しんだ同じ味を味わっていただけるよう、味付けはもちろん全工場で統一化されていますが、各工場によって、実は使っている原材料の産地が異なります。滅多に出来ない味比べ、ぜひこの機会にお楽しみください♪

と書かれているし、鶏肉以外の材料は同じだし、記載順も同じだ。彼が言う通り、本当に味の差があるかわからない。鶏肉の産地が違うので、食感などの違いから、違った感じ方をするのかもしれない。もしかするとみりんやしょうゆも産地の違いがあるのかもしれない。


次に、違ったと感じられたソースの話から、ソースがないミートボールの話に。

友人「知ってます?」

彼がそう前置きをする話題は知らないことが多い。

友人「朝ミートボールって商品があるんですよ。普通のミートボールは、10粒なんだけど、朝ミートボールは12粒入ってるんです」

私「なんで、12粒なんですか?」

S「さぁ… ソースがない分、おまけしてくれてるんですかねー」

好きな割に情報の詰めが甘い。

彼と話しながら、企画ページを袋の説明を読んでいると、ミートボールの賞味期限が30日と思ったより短いことを知り、そう伝えると、

友人「なんと、常温長期保存ができる商品があるんです!」

確かに、災害などの避難時に、こんな非常食があれば、嬉しいだろう。


私「ミートボールはお弁当のために買うんですけど、近くのまいばすけっとで、TOPVALUEブランドを買うくらいで…」

と言うと、私の語尾にかぶせるように

友人「裏面みてください(ニヤリ)」

なんと、製造に石井食品の文字が。すでにお世話になっていたようだ。


こんな調子で、何を言っても石井食品のミートボールの話が返ってきたミートボールだけの一時間。しりとりで、何度、答えを返しても同じ文字で返される気分を味わった。

おそらく、私の46年の人生でミートボールについて会話した時間をすべて足しあげた時間より長い時間、ミートボールの話を聞かされた。

後ろの時間に予定があったので、そろそろ話を締めようと思ったところで、
友人「ミートボールの他の味知ってます?」
と言って、照焼やカレーがあることを教えてくれた。
特にカレー味がオススメ… と言い出したところで、zoomを閉じた。

普通なら、彼の詰めの甘い情報をもとに、石井食品のサイトから情報を掘り下げたくなるところだが、今後も友人の口からおもしろくて熱い情報を最初に聞いてみたいと思ったので、しばらくミートボールについて、調べないことにする。

ミートボールの話しかしなかったので、あらためて、次回、オンラインで話す予定を決めたのだが… 嫌な予感しかしない。

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のーどみたかひろ
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。