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一緒にいて、まったく疲れない友人

こないだFacebookで、ある友人の名前付きで「お知らせ」が上がってきた。

「~さんとの過去の思い出を振り返ってみましょう。」というやつだ。

そんなに頻繁に会う友だちではない。
今、彼は都内に住んでいないし、コロナ禍に入ってしまったので、もしかすると5年くらい会っていないかもしれない。

どういう人かと言えば、簡単に言うと疲れない、一緒にいて、まったくMPを消費しない人だ。どんなに仲がいい友だちでも、一緒にいると疲れることはある。

例えば、友人関係だからではあるけれども、言葉遣いが荒くて、言葉がとげとげしく感じてしまったり、
いろんなことに関心があって頭の回転が速い友人であれば、話題を変えるたびに、脳が消耗する感じが生まれたり、
異性の友人であれば、セクハラ的な発言には、いつもより余計に気を遣ってしまっているかもしれない。

それらが嫌なわけではない。

雑な話題もしたいし、下ネタを話したい時もあるし、いろんな話題に頭をすり減らしたい時もあるし、同性だけの偏った見方を離れたい時もある。友だちと言うからには、利害だけで付き合ってるわけでもないから、そんなことを普段考えているわけではない。

考えてみると… 
この友人は、こういう話をすることが多いな、こういう気分の時に話したいな、という違いがあるだけだ。

ただ「お知らせ」に上がってきた友人はまったく気を遣わない。

過去のだらしない話、今の生活のだらしない話、同じ年代のどうでもいい思い出話、中年なので健康不安、下ネタ、過去の仕事の失敗、共通の知人の近況、まったく当たり障りない話だけ、ダラダラできる。結論もいらないし、問題解決の必要もない。

同年代の同性で、気質が近いから人間関係の悩みも近い。当時は、社会的な立場も、収入も近かったかもしれない。同じ属性が多いから? それだけでもないかもしれない。


昔よりMP消費を意識することが増えた。

気軽にしていたことができなくなっていることがある。
映画は好きだが、心に余裕がないと、見れないと感じる作品も多いし、
テレビドラマの録画も、見るにはちょっとMPを使うことがあるので、疲れていると、録画が貯まっていく一方だ。年とともに、心の疲れに敏感になっていくのかもしれないし、今は疲れやすい時期なだけかもしれない。とにかくMPを消費しないで、時間を過ごせるというのは案外大事なことだ。

「お知らせ」の友人のように他人にMPを使わせないって、いいよなー。
自分も誰かにとって、そういう人だといいと思った。そして久々にMPを消費せずにダラダラ飲みたい。

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。