アニメの作り方、アニメプロデューサー柏田真一郎さんが教えてくれたこと
10月13日のイベントのアーカイブ視聴したのでメモ。
アニメの制作の流れ、特に、脚本に関して、プロデューサー柏田真一郎さんが教えてくれたイベントです。終りのほうの質疑応答は、また後日視聴予定。
※アーカイブ動画はこちら
映像メーカープロデューサーの業務
映像メーカープロデューサーの業務(時系列順)
<企画>
原作つきアニメとオリジナルアニメの作り方の違い
原作つきはプレッシャー、これで売れなかったらどうしよう?
売れる・売れないは後からついてくる。そこはしょうがないので、原作の先生に喜んでもらえるような作品にしたい
キャラクターのテンプレで売れると思う、でも、そこを売りにすると普通のアニメになってしまう。だから、売れるポイント、おもしろポイントを最初に確認する
オリジナルは何もないところからのスタート
若い時は、作りたいものもあるが、ネタも枯渇していく。いろんな人の作りたいもの、作れるものを出していく
アニメは制作に3年かかる。制作に関わる人間も書籍よりずっと多い。何百人が関わる。おもしろくなる可能性もあるが、制約が多い
原作ものをアニメにするときに大切にしていること
柏田さんは、漫画をアニメ化しない。絵の正解があるから
柏田さん「原作者が不幸になるならやるべきじゃない」
文章読んで柏田さんの中で絵(映像)が浮かべば、おもしろいものになる
人によって思い浮かぶ絵は違うので、自分が思い描いた通りにアニメになる必要はないけど、映像が浮かぶ必要はある
オリジナルアニメ(原作なし)を立ち上げるときに大切にしていること
最初は、ライターさんが決まる
キャラクターの台詞回しだったり、シチュエーションが絵にしたら、おもしろいだろうなと感じるライターさんに、やりたいことを伝える
脚本を作るのに3年くらいはかかる
1話から12話作った後、見直すと足りないところが出てくる
あとで入れておきたい伏線出てくる
3年で終わればいいほう
柏田さん「おもしろいものを作ります。は言えるけど、売りますとはいえない。歯がゆいけれど」
「いいオリジナルアニメ」とは?
柏田さん「俺だって売れてないオリジナルアニメ作ってますよ」という前置きのあと
第一話でよくわかんないアニメがある
一話で作品の終わり方を匂わせ、作品の売りを入れ込めた上でm、三話まで見れば、その後の展開が見えるような流れ
第一話が作品を見るかどうかの原動力になる。一番、作成時間も取れる
<脚本>
「仕事を頼みたい」と思える脚本家の条件は?
アニメで柏田さんが重要視してるのがキャラクター、なので、キャラのセリフに色がある人
セリフでキャラが思い浮かぶ
いい脚本とそうでない脚本の違いは?
テンポ感がいい
読んでいて、絵が浮かび続ける
ダメな脚本は一行でつまらない(絵が浮かばない、説明台詞)
アニメなので説明しなくても絵でわかる
長いな、と思ったらカットしちゃう
うまい人はセリフ以外で、絵で見えるところおに説明を埋め込む
脚本について、悔しかったこと
最後まで読めた。絵も浮かんだし、おもしろいだろうと思ったけど、メインヒロインを立てなきゃいけないのに、サブヒロインが立ってた →書き直し
まず、シリーズ構成があって、シナリオライターが複数いる
シリーズ構成 →プロット→シナリオがあるので、別の人が書いても書ききれるような構成をつくれないとダメ
脚本仕事をやったことがない人にもチャンスはある?
小説書いてる人が脚本書くチャンスはある
書式は経験を積めばできるようになる
(脚本など)文字を書く方へ
くすぶっている方もいると思うが、本は出せなかったけど、おもしろいことを書く人がいる人は知っている。今後、仕事でご一緒できることを期待しています。
所感
アニメの脚本は、絵が浮かぶようなものが大事、という話は何度も出てきましたね。他人に伝わるかの前に、少なくとも自分の中で映像化できるようでないと、いい脚本にするのは難しそうです。ちょっと理由があって、一つくらいは、アニメの脚本を書いてみたいので、映像化できる文章というものを少し意識してみたいと思います。