『京都祇園もも吉庵のあまから帖4』(1)
一冊の本が人生を変えることがある
『京都祇園もも吉庵のあまから帖4』
<風薫る 少女に仏の慈悲あらん>
「京都祇園もも吉庵のあまから帖1」が発売された時は、その本を持って京都祇園を歩きました。この「京都祇園もも吉庵のあまから帖4」もリアル感のある本です。
「京都祇園もも吉庵のあまから帖4」は、京都の東寺からスタートします。
片手にスマホを持ち、小説に出てくる場所を検索しながら読み進めました。
しかもとてもよく調べて書かれています。
ストーリーを読みながら、京都を学べる小説。
京都は修学旅行生がとても多い場所です。
小説の中で、思春期を迎えている修学旅行生とその周りの人とのやりとりは最高です。
京都を知ろうとする個性のある修学旅行生。
それぞれの生徒の人生。
涙が出るほど意地らしい少女。
修学旅行生を案内する素敵なタクシーの運転手。
幸せとはなんだろう。
家族ってなんだろう。
それぞれの立場の人が織りなす人間ドラマ。
みんな優しい人ばかり。
みんな温かいなぁ〜。
意地らしさ、優しさに涙しながらこの夜は床に着きました。