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Photo by
noriyukikawanaka
ハードポイント 【短歌7首】
ひたむきに包丁を研ぐ
やましさの刃先じゃきっと君を切れない
玉ねぎは断頭に処せ
玉ねぎの中で育った悲しいを討て
ハザードをともして停まる
故障して動かないんだ俺のエンジン
チューナーがおかしくなってあの日から
ノイズ混じりの虹を見ている
無菌室めいた小部屋に置かれある
シャーレで育つ影のない日々
カレンダーにしるした丸をなぞりつつ
一しかでないサイコロを振る
かき集めた光の束でぶん殴る
痛いか、これがやさしいだ、泣け
ひょんなことから、学生の時に買ったG-shockを身につけてみたくなって、昨日、暇を見つけて時計屋で電池交換をしてもらった。見るに、15年ぶりに息を吹き返したデジタルの頭脳に衰えはない。無骨でやたらとデカイこいつを見ていると、なんだかあの頃が蘇ったみたいで嬉しくなった。これはぜひ今度の休みは外に出かけようとおもいたつ。それならLEVIS501を履いて上着はダサいネルシャツを着よう。ついでに靴箱にしまってあったREDWINGにオイルを入れよう。今は少しカビ臭い思い出。だけどそれがいい。
また少し歳をとってしまった。