奇跡を起こすニコ物語(移行上皮癌)
我が家には二匹のミニチュアダックスフンドがいます。
名前はモモとニコ
モモはダップルと言われているまだら模様の男の子(左側)
ニコはオーソドックスな茶色の女の子(右側)
今日はニコについてのお話です。
題名の通り、ニコは癌をわずらっています。
聴きなれない病名ですが、これは膀胱にできる癌です。
中々厄介な癌です。
異変を感じたのは、2021年の3月終わりごろでしょうか。
おしっこの量が少なくなったのです。
それとともに頻尿になったような気がしました。
けれども他には異常が見当たらなかったので大して気に留めませんでした。
それから3か月ほどたった6月の初めの頃でした。
おしっこの量が激減したのです。おしっこの仕草をするのですが、
ほとんど出ないのです。しかもなんだか辛そうなのです。
犬は何も言いませんが、顔が訴えているのです。
これは大変だ、膀胱炎だと確信し、翌日病院に連れて行きました。
すると医師から驚くべきことが告げられました。
「膀胱に出来る癌の可能性がある」と・・・・・。
エコーには、膀胱の中に突起物のようなものが見受けられたのです・・・・・。
そして翌日、検査になりました。
朝は絶食して病院に行きました。
検査の結果、やはり移行上皮癌でした。
その時の心境は、
「やっぱり」
「ショック!」と感じましたが、頭の中何も感じないというぼーっとした状態でした。
医師は治療法について説明してくれました。
①薬による内科的治療
②外科的治療
薬による治療はあまり効果がなく、死を待つばかり
手術の方が完治しやすい。
手術の方法としては、癌を取り除く方法と、膀胱を全て取り除いてしまうという
2つの方法があると言われました。
ニコの場合は尿道付近に癌があるので難しいが、ギリギリ削除できそうだということでした。
膀胱全摘出の場合は、癌は完治できるが一生おむつの生活になるということでした。
私としては、ニコの年齢は10歳でしたし、
老齢ではないにしてもまあいい歳でしたので
あまり大変な手術をしたら可哀そうなので、自然にゆだねることにしたいという旨を言ってみました。
すると医師は、それは後ろ向きではないか、
手術をすれば助かる可能性があるのに、それを放棄してしまうのは逆に可哀そうだ。
というようなお話をされました。
けれども、ニコは神経質なタイプで、洋服を着るのも大嫌いだし
(むりやり着せるとうずくまり固まってしまいます)
以前大きなトートバッグにニコを入れて病院に連れて行こうとしたところ
大抵抗をして二人がかりでもどうしても入れられなかったことがあります。
そんなニコがオムツをやらせるとはとても思えません。しかも一生です。
そうまでして生きたいか、否それなら死を選ぶタイプだと思いました。
けれども何もしないというのは飼い主の怠慢かもしれないとも思いました。
そこで、腫瘍部分だけを取り除く手術なら頑張って受けてみようかなと
いうことになりました。
転移の心配もありましたが、何もしないよりはましかと思ったのです。
医師は、手術の際に実際に膀胱を診てみて、取り除くのが難しければ
その時点で膀胱全摘出になると言いましたので、了承しました。
そして早い方が良いということで、日程の調整に入りました。
それが7月の初めでした。
ところがちょうどその頃、夫の出張と重なってしまい、
手術後、私一人でニコの世話をするのは大変だろうということで
少し延期になりました。
私としては、さっさと手術を終わらせたいと少しヤキモキしましたが
待つことになりました。
そして7月の終わりごろに日程が決まりました。
いよいよ、明日が手術という日
なんだかとても憂鬱で、腫瘍が尿道に近い場合は削除できないので
全摘になるということが引っかかっていました。
全摘で一生オムツの生活は、やはり可哀そう、その場合は手術をしないで
そのまま中止にしてください。と明日病院に行ったら言おう、と夫婦で話し合って決めました。
するとその後夜の10時頃、医師から電話が来たのです。
「実は今日の学会で、移行上皮癌についての発表があり、
腫瘍部分だけの削除では、その際に癌から細胞の一部が飛散して転移しやすくなるので
全摘出の方が望ましいという報告がありました。
ですので、明日の手術は全摘手術に変更するか、
もしくは最初に言われたように、薬投与の内科的治療で様子を診るということにしましょうか。」という内容のものでした。
私はとてもびっくりして、鳥肌が立つ思いでした。
まさに明日自分が言おうとしたことを医師の側から言ってきてくれたのですから。
しかも、手術前日の夜に。
夫の出張での延期がなければそんなことは知らずに手術を受けていました。
延期したことにより、新しいことがわかり手術が取りやめになりました。
こんな偶然はきっと神様がこの手術はやらなくていいよ
と教えてくださったのかもしれないと思いました。
それともなければ、ニコが動物の不思議な力で導いてくれたのかもしれない
そして
きっとこの手術は行われないだろうと何故か確信したのです。
この夜は、手術が急遽なくなったことがとても嬉しくてホッとして
まるで病気が治ってしまったかのような思いでした。
この思いはきっと本当になるぞ、と心に刻んでいました。
その日から、毎晩お風呂の中で、ニコに愛と光のエネルギ―を送り
癌細胞が無くなり、健康になったニコをイメージしました。
動物と話が出来るというアニマルセラピーも受けました。
次回はこのお話をしたいと思います。
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました。
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