とうとう、にこが・・・・
すっかり弱ってしまったにこ
2024年8月下旬頃 娘と孫たちが北海道から帰省していてとても賑やかでした。
にこは8月の初めから食欲もなく、薬も飲まなくなってしまったので
口を開けて、薬を口の中に入れて飲ませていました。
御飯はチュールも食べなくなってしまったので、シリンジという器具を使って食べさせていました。
週に1度病院で点滴を受けると少し元気になって、トイレ以外にも歩く姿が見られるようになりました。なので、良かった、このまま少し持ち直すかもと希望が持てました。けれども3日程経つと元気がなくなり、1週間すると本当に辛そうになるので、2回目の点滴に行きました。すると又元気になり、ちょっと走ったり、おやつをもらいに来るようになったので、嬉しくなりました。
けれどもやっぱり3日ほどすると元気がなくなり、1週間経つ頃にはぐったりしてしまうのです。
そして、8月の第3回目の点滴に行った時は、あまり元気にならず、トイレ以外はほとんど寝ているようになってしまいました。
そんな時に娘達が帰省してきました。その日はにこはほとんど寝たきりでしたが、娘が来ると、娘の方に歩いて行ったのです。
娘は「にこちゃん、私に挨拶にきてくれただ!」と感激して長い間なでていました。
それを聞いた私は、ドキッとっして、改めてにこが弱ってしまったことに気が付きました。
抱っこして
そして8月24日 あまり覚えていないのですが、ふと、にこの側にいた方が良いかなと思い、家事がやっと終わった夜中ににこを抱っこして座椅子に座りました。今夜はこうして寝ようかなと思いました。にこもなんだか満足そうに私の膝の上で大人しくしていました。あの時もうすぐ抱っこが出来なくなるなと、なんとなく思ったのです。
けれどもガリガリにやせてしまったにこは、抱っこが辛いのか、しばらくすると、身動きしたので隣に置いておいたベッドに寝かせてあげました。
元気な時から夜は抱っこで寝たことはなかったので、満足して自分のベッドに戻ろうと思ったのかもしれません。
急変
その後は昼間の疲れでぐっすり眠っていた私ですが、はっと目を覚ますと
にこが、少し離れた主人のクッションの側で嘔吐しているのです!
せっかく食べた夜ご飯を吐いてしまった! とてもショックでした。
しかも前日の昼間も吐いていたのです!!
昼間は身体が汚れてしまったのでシャワーをしたのですが、この時は幸い汚れなかったので口元だけふいて、クッションを片付けるだけで、にこはベッドに戻して、又寝ました。2度も吐いたので嫌な予感がしましたが、とりあえず、寝ました。
次に目が冷めた時は、にこは直ぐ側のトイレシートの上にいました。
おしっこは少し出たようですが、その後ベッドに戻らず壁に寄りかかってシートの上に横座りに座っていたのです。もう歩けなくなってしまったのかなと悲しくなりました。又抱いてベッドに戻しました。
そして翌朝の朝食では、頑として口を開けません。ですから薬も、御飯も、チュールも食べさせられませんでした。
いよいよかな・・・・と思いましたが、午後になり病院の予約が取れたので受診しました。
結果は、胃が動いていない、ということでした。
そして、点滴をしてもあまり変わらないかもしれないとも言われましたが
いつものように点滴をしていただきました。かなり脱水もしているとのことで水分も入れていただきました。
案の定、にこはそれからも元気にはならず、ずっと寝ていました。
生きていくには食べものを摂らないと、点滴だけではダメだと医師から言われたので、夕食時にはシリンジで食べ物をあげてみました。
するとこの時はありがたいことに、にこはすんなりと口を開けてくれました。点滴をしたおかげで少し元気が出たのかなと嬉しくなりました。
けれどもいつもの半分も食べず、3〜4口食べると、もう口を開けませんでした。固く閉ざして絶対に口を開けないのです。どこにそんな力があるのかと不思議でした。
それからはトイレも行かず、ずっと寝ていました。傍に行って見てみると
ただすやすや寝ているというのでなく、少しハーハーと苦しそうな息づかいで、益々嫌な予感がしました。
もしかしたら、本当に本当に最後の時が来たのかもしれない・・・・・
脳裏をかすめました。
昼間 医師から「熱が高めなので、冷房で冷やしすぎないように。」と言われていたし、室内はかなり冷えていたのでクーラーを消して、タオルを足元にかけてあげました。そして私は日記を書いていたのですが、途中で寝てしまい、しばらくして暑くて目が冷めました。
にこを見ると、にこも暑かったのか、タオルを蹴っ飛ばして身体にかかっていませんでした。
「タオルを蹴っ飛ばす元気があるんだな」と少し嬉しくなり、クーラーつけて、またしつこくタオルをかけて、本当に顔を近づけてすぐ側で横になりました。もう眠るのはやめようと思いました。そして日記の続きを書き始めたのですが・・・・・・・すぐに眠りに落ちてしまったようです。
それからふと目がさめて、「あっ!大変、にこはどうしたかしら!!」と急いでにこを見てみると
もう亡くなっていたのです。
見た瞬間すぐにわかりました。
でも、でも瞬時にその気持ちを否定して、「にこ」と言ってトントンしてみました。
するとやっぱり、動かなかったのです。
にこは寝ている時に、軽く「にこ」と声をかけて頭をなでたりすると、異常なくらい驚いてビクッと飛び上がるのです。そのにこが、全く動きません。
例えて言えば
ぬいぐるみをトントンすると、はずみでちょっと動きますよね。
そんな感じに、私のトントンと一緒ににこの身体全体がトントンと一緒に動くのです。
何回もトントンしながら「にこ、にこ」と呼びましたが無機質にぬいぐるみのようにトントンと動くだけでした。
とうとうこの日が来てしまった・・・・・
長くはないなと思っていたけれど、本当に逝ってしまった・・・・・
信じられない思いでした。
にこ、本当に本当に大好き 今までがんばったね
もう身体の辛さから開放されたね
そしてありがとう!
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