あにの 今週の話
あにです。
先週の木曜金曜と、長男が一泊の移動教室だったんです。
つつがなく終わらせて帰ってきた翌々日、日曜日。朝から肘が痛いだの眠たいだの言う長男。
また成長痛かなんかだろうと思って放っておくと、おや？ 長男のようすが……
検温
３９℃
翌日朝から仕事を休んで小児科に駆け込みます。。。
ついでに２，３日前から喉が痛いという次男も連れていきます。
基本丈夫な我が子達。数年間お世話になることのなかったかかりつけの小児科が、コロナの影響かすっかり様変わりしていました。
まず待機は駐車場。電話で呼び出し。
他の患者と鉢合わせないように完全に区分けされた診察室。
天井には見るからに高出力な換気扇。
防護服＆サージカルマスク＆フェイスマスクで完全装備の先生と看護師。もちろん患者の風下に立つことはありません。
そしてインフル＆コロナの検査のための検体採取は父の役目に。
え、おれ！？
取り出だしたりますは２０センチくらいあるロング綿棒。先っちょの綿部分も若干長め。
看護師「これを柄の部分が１センチくらい中に入るまで突っ込んで、左右５回ずつぐりぐりしてくださいね」
綿部分だけでも２センチくらいあるのに、さらにそこから１センチ！？ そんなに突っ込んだらもうおしりから出てきちゃいません！？ そして左右５回ずつぐりぐり！？ 片方ぐりって抜いた鼻水まみれの綿棒を反対にも突っ込むんですか！？
先生「次男くんは熱出てないから検査しても陰性だろうから、おにいちゃんだけねー」
ほっとした様子の次男。それをうらめしそうにみる長男。
……まあいずれにしてもお父さんは痛くないので、サクっと終わらせてしまいましょう。
嫌がりはするものの、そこは小５のおにいちゃん。覚悟を決めて大人しくしています。
そんな長男の鼻に綿棒をつっこんで……
ぐりぐりぐりぐりぐりー！
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」と、声にならない声を出して苦しむ長男。
傍らでは次男が青い顔をして見守っています。
「ど素人の仕事だから、多少痛いのはがまんしてねー」
父の言葉は果たして届いているのでしょうか。
涙目の長男。嫌がる様子を見せますが、ここで労ったところで苦痛が長引くばかりです。
介錯人の慈悲の気持ちで、父は反対の鼻に綿棒を突っ込んで…
ぐりぐりぐりぐりぐりー！
無事検体採取を終え、結果が出るまでロビーで待機のあに一家。
涙目の長男。なぜか泣いている次男。
無事コロナ陰性、インフルエンザA型陽性で薬を処方してもらう長男。
処方してもらった喉痛の薬が粉薬なことにずっと文句を言っている次男。
学校に連絡を入れたところ、欠席者多数で長男の学年、学年閉鎖だとか。
学級閉鎖じゃなくて学年閉鎖ですよ。
コロナが下火になってるからって、宿泊学習中の小学校の感染対策ちょっと杜撰すぎやしませんか？
プンプンしながら家に帰ると、おや？ 次男の様子が……
検温
３９℃
なぜもっと早く発熱しないのか…。
一晩寝て起きたら平熱に戻っていた次男ですが、まあこれは間違いないでしょう。
２日連続で仕事を休み、今度は次男と二人で同じ小児科に。
道中ずっと
「もうねつ３６度だったから、お医者さん行かなくてもいいんじゃないかなー？」
とか
「パパそんなにお仕事休んだら大変じゃないの？」
とか
可愛いことを言ってくる次男。
そうだね、昨日ずっと一緒にいたからね。
これから自分の身に何が起こるか知っているからね。
もちろん父は歩みを止めません。
駐車場！
病院！
診察室！
先生！
綿棒！
来ました、綿棒！
昨日と同じ左右５回ずつぐりぐりの説明。
すでに涙目な次男。しかしここで甘い顔をしていても仕方有りません。
痛いのは父ではないのでサクッと終わらせようと次男をアゴクイすると
「まってパパ！」
往生際の悪い奴め。
しかし父にも辞世の句を読ませてやるくらいの慈悲の心があります。すこし喋らせてやりましょう。
「昨日『ど素人』がやるって言ってたよね…」
「そうだね」
「昨日おにいちゃんに１回やってるんだから、もう『ど素人』じゃなくてただの『素人』くらいにはなってるよね？」
「……自分の鼻に聞いてみるが良い」
ぐりぐりぐりぐりぐりー！
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」
ぐりぐりぐりぐりぐりー！
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」
結果、次男も無事コロナ陰性、インフルエンザA型陽性で出席停止となりました。
泣きも暴れもせずに、鼻をさすりながら
「こんなの素人も玄人もないね……」
という次男の姿に、体は小さくてももう３年生のお兄さんなんだなと、子供の成長を感じずにはいられないあに父さんなのでした。
月曜に長男がインフルエンザ診断。
火曜に次男がインフルエンザ診断。
そして木曜夜ナウ。鼻の奥がそこはかとなくイガイガするような気がするあに父さんです。風邪が流行っているようなのでみなさまもどうかご自愛ください。