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あにの 有名人との遭遇の話
どうも。前回の初恋の話ですが、たしかにこのオチ書いた覚えがあるんだけど、いつだったか全然おもいだせないんだよなー……と思って1年ぐらい自分の記事を遡って探しても結局たどり着けず、まあこれだけ遡っても見つけられないなら読者の方もきっと忘れているだろうと思って採用したわけですが、まさかおとおとが探し当ててくるとは。しかも投稿日が2021年9月17日って、ほぼ最初期じゃないですか。本当にあにのことがスキなんだから……
週一更新になって2回め。実質隔週で記事をアップするペースになってしまいすっかりだらけてしまっているあにです。水は低きに流れると言いますが、まるで滝のようです。
さて、今回は有名人との遭遇の話。
あには仕事上人に会うことが多いため、20年近く働いていると、そこそこ有名人に会うこともあります。ボクシングの元チャンピオン、国民的声優、元有名声優、アイドル声優の妹、大好きな小説家の妻、超有名プロレスラー、やや有名プロレスラー、二つ目の落語家、将棋のプロ棋士、超有名アニメーター等々、若干微妙な肩書もありますが、それぞれに色々思い出がありそれだけで記事が何本も書けるようなエピソードもたくさんあります。
しかしそこに立ちはだかる守秘義務の壁!
あにはきちんとした大人なので、今日は完全プライベートで出会った有名人の話をしたいと思います!
みなさん、ANGRAというメタルバンドをご存知でしょうか? はい、ご存知ありませんね!
ブラジル出身のメタルバンドなのですが、学生時代にすっかりハマり、CD全部揃えたり、来日する度にライブを見に行ったりしていました。
このバンドのために第一回ラウドバークに参加したのも良い思い出です。
で、その第一回ラウドパークの少し前、好きになってから初めてのアルバムが発売されるというので、八王子のタワレコで予約をしたのですが、その予約特典に「シークレットライブに抽選で75組150名様をご招待!」なんてものがありまして、駄目元で送ってみたわけです。
当時は自分にくじ運なんて欠片もないと思っていたあに青年ですが(雑誌の懸賞は新ジャングルの王者ターちゃんのCDしか当たったことない)まさかの当選! まさかのペアチケット!
当然友達のいないあに青年が誘うのは、おとおとなわけです。
XJapanとか好きなくせにあにの海外メタル好きには当時から理解を示さないおとおとでしたが、タダライブとなれば話は別。ほいほいついて来ました。
で、ライブ当日。
都内某所の某音楽学校内スタジオに集められた149人のANGRAファンと、1人の肥満児。
時間になるとメンバーが入ってきます。
シークレットでアコースティックなミニライブなので流石にフルメンバー登場とはいきません。
入れ替わりの激しい海外のバンドですが、その中で結成から2023年現在まで在籍し続ける唯一のメンバー、ギタリストのラファエル。
クールで神経質そうなギタリストのキコ。
陽気ないかにもラテン系ボーカルのエドゥ。
大騒ぎはしませんが、新譜の予約特典に応募してまで会おうとする熱量のあるファン(1人を除く)の集まり。ざわざわと興奮が広がっていくのがわかります。
新しいアルバムの内容に関する公開インタビュー、コンセプト映像の放映、そして念願のアコースティックライブ。
普段は楽器を持たないボーカルのエドゥもギターを持って3人で演奏というファンにはたまらない特別感。これまでのアルバムにアコースティックな曲がいくつもあるので、そこから数曲か演奏してくれました。
全5曲。予約特典のミニコンサートだし、まあこんなものかと思っていたら、ボーカルのエドゥが英語ではない何か語で通訳兼司会のお姉さんに話しかけます。曰く「せっかくだからサイン会もやっちゃおうぜ!」とのこと!
クールなギタリストのキコはちょっと面倒くさそうな顔をしていたので、本当に思いつきだったのでしょうか。ただただ面倒くさかっただけなのでしょうか。
会場になった専門学校のスタッフが急遽用意してくれた台紙を参加者に配り、サプライズサイン会開始です!
席の並びのまま列を作り、会場の出口に並んだラファ、エドゥ、キコの順番にサインをしてもらう参加者たち。流れ作業のようにサインがすすむので、みるみるうちに我々の番が回ってきます。
どうしましょう! 初生ANGRAだけでも十分以上の興奮なのに、眼の前でサインまでしてくれるなんて! なんか話さないとだよね!? 来週のラウドパークも見に行きますって言う? スペイン語でなんていえばいいの? そもそも英語でも言えるの?
興奮と緊張で頭の中がぐるぐるしてしまっているあに。席順の都合でおとおとの方が先に順番がまわってきました。
「にーちゃん、見ててね」
意味のわからないことを言い残し、ラファエルにサインを貰いに向かうおとおと。
次いでエドゥにサインを貰うおとおと。あにはラファのところへ。
最後にキコにサインを貰うおとおと。あにはエドゥのところへ。
すると、サインをしているキコに、おとおとが何を思ったかいきなり話しかけます。
「ウォッチミー ウォッチミー……ワーォ!」
いきなりキコに親指が切れるマジックを披露するおとおと。
しかし見るからに呆れているキコ。
後にも先にも生外国人の
┐( ̄ー ̄┌)
こういうポーズ見たのはの時ばかりです。
ところが横にいたエドゥもおとおとの手品に気がついていました。
「オー! アメージング!」
こっちにはなんかめっちゃウケてます。しかし残念なことに、キコのまさかのリアクションにショックをうけている様子のおとおとは、エドゥのリアクションに気がついていません。こんなに近いのに。
そしてエドゥは眼の前にいるあにのことはほったらかしで大ウケです。がんばって話しかけようとしてたのに。
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その夜、家に帰ってから二人の反省会は明け方までつづきましたとさ。
おまけ
「キコもエドゥも反応薄すぎだよ! ラテンの血脈はどうした!やっぱりXだけが至高じゃ」
「まてまておとおと。エドゥはめっちゃうけとったで」
「え……? キコと一緒にゴン無視してなかった?」
「何いってんだ。にーちゃん外人の『┐( ̄ー ̄┌)』と『オー!アメイジング!』を同時に見るという人生で二度とないであろう経験をさせてもらったぞ」
「そんな…そんな……エドゥ! 一生推してく!」