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おとおとの ビッキーンの話

僕ら兄弟が始めたこのnoteのテーマは今のところ言い出しっぺである”おとおと”の僕が考えているのですが、

うちの頭脳担当である優しいあにもそろそろ頭を抱え出すのではないか。


 にーちゃんごめん。にーごめ。


 今回のテーマは「ビッキーンの話」 

世の中には様々なビッキーンの話があると思いますが、ここ数年で一番のビッキーンが今年4月。

前の年の秋くらいからだらだらのんびりとマイホーム購入に向けて動き出した僕ら夫婦にもようやくいいご縁に恵まれました。

仲介業者の担当者にもとても良くしてもらったおかげで審査から契約の気が遠くなるような数の書類系も助けてもらいながらスムーズに進み
その日は今回の取引で最後にして一番大事な手続き「引渡し」の日でした。

引渡しとは、販売業者、仲介業者、司法書士と共に銀行の取引用のスペースを借りてローンの手続きや正式な引渡し手続き、鍵の受け取り、そしてこの三社への支払いをするいわばビッグマネーが動く緊張のラストダンスなのである。

前日に博多華丸・大吉の大吉先生似の仲介業者の担当さんから
「今回は司法書士の先生も呼んで銀行の一室も借りているのでお約束の時間は厳守でお願いします。
大金は動きますが難しい手続きは前回までで終わっているので"おとおと"さんは身分証と印鑑さえ忘れなければ大丈夫です。」
というメールが来ており、僕ら夫婦も時間と持ち物だけミスらなければあとは担当さんにお任せしていれば大丈夫と話していた。

ここまで読んでいただきお気付きのみなさん。


正解です。


ミスったのです。


朝、時間よりだいぶ早い時間に準備を済ませ、財布が入ったリュックに実印を入れ、この日のために父親に借りた車に乗り、約束している銀行に向かいました。

道は平日の朝なので多少混んでいましたが時間にはかなり余裕をもって家を出たので普段なら30分くらいで着く場所を1時間近くかかってしまいましたが、約束の30分以上前には到着しました。
指定されていた銀行の駐車場に車を入れ、時間の10分前くらいまで妻と娘と銀行周辺を散歩していました。
途中飲み物の自販機があったので娘のりんごジュースでも買ってあげようとリュックに手を入れたその瞬間。


ビッッッキーーーーーン!!


財布が


ない。


待て。落ち着け。
財布を入れてるリュックに財布がないわけない。
僕は他にカバンなんか持ってない。
いや。昨日近所のコンビニにふらっといく時わざわざリュック背負っていくのはめんどくさいから財布をリュックから出して手で持って行ったぞ。
そのあと帰って財布はどうした。

そうだ。帰ってからすぐ手洗いとうがいをしたんだ。
このご時世だもんな。
近所のコンビニとはいえ帰ったら手洗いうがい。
そらそうだ。このコロナ禍の時代を生きていくうえで当たり前のマna○▲□☆
待て待て。
現実逃避をするな。
財布はどうした。
そうだ。
手洗いうがいの為にテーブルに置いた。
いやテーブルなら朝気付く。
そうだ。
手を洗う時、炊飯器の上に一旦置いたぞ。
いやでも、それなら朝食の時気づくはずだ。

そうだ。

今朝は。


パンだったーーーー!!!!


リュックの小さいポケットに手を入れたまま
台北101の正月カウントダウン花火のように汗が噴き出し、
ぶんぶんごまのように震え出している夫をみて
妻はすぐに事態を察したようだ。

そこからの記憶は正直あまりないが
3社+銀行に謝罪をし、車で往復1時間半をかけて財布を取りに帰り(最初より早く着いたね!じゃねぇわ笑)
優しい皆さんのおかげで無事手続きを終えた。
まあ司法書士さんは終わったあと慌てて出ていったけどね(笑)

どうだいみんな。
ビッキーンしたろ!

忘れ物には気をつけようぜ!

以上。おとおとのビッキーンの話でした。
また来週。


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